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好きな曲は好き~がっかりされたくないな/ネクライトーキー~



はじめに


今日はネクライトーキーの『がっかりされたくないな』という曲についてお話しします。

この曲は、大学生になって初めて買ったアルバム『ONE!』に収録されており、自分の中でも印象深いアルバムになりました。

しかしこの曲を初めて聴いた大学生の頃ではなく、最近になってやっとこの曲を解釈することができるようになったと感じているため、お話しします。


大切なことは何だったろうな

誰にも見えない場所で音も立てずいるような
「良くも悪くもないね」それだけ言われるような

私は「両親に認めてもらいたいという気持ち」が大きかったと最近実感しています。
過去形で書きましたが、これは今でも続いているような気がします。
愛着障害やアダルトチルドレン、毒親、共依存というワードが過りますが、どれも当てはまっているような気がします。
どんなに自分の選んだ道で頑張っても、
その道が親の期待通りの道ではないのだから、褒められることも認められることもありません
そんな私の心情と『「良くも悪くもないね」それだけ言われるような』という歌詞がリンクしました。

どこへも行けない場所で声も出せずいるような
面白くもないけれど何もしないで済みそうだ

これは高校生の頃の私を想いました
家と学校を行き来するだけの日々でした。
家には母が居て、怠けないように監視されているようで、成績の一点すら一喜一憂される。
日々の課題をこなして、毎日を一生懸命に潰していく感覚です。


大切なことは何だったろうな

心の奥で繰り返す
教室の隅で泣いているような
子どもの僕らを見てた


大学生になってやっと『大切なことは何だったろうな』と自問することができました。
それまで絶対神だった両親の希望が一番でしょうか。
でも、そのころには両親の希望と私の希望が合わないことに気付きました。
じゃあ、どちらの希望を優先するか。
罪悪感が伴って、胸が苦しくて、未だに眠れない夜もあるけれど、私は私の希望を優先することにしました。

親からの強い束縛の下で生きていた人には強い自責の傾向があると言われています。
そうやって親孝行になれない自分を責めることはたくさんありますが、そのたびに、布団の中で涙を流していた自分を思い出します。
高校生の頃、あまりにも両親の希望通りの人生を歩むことができなくて、つらくて、大好きな曲を聴きながら泣きました。
時々、そんな夜を思い出します。
当時の自分がかわいそうだなとか、そう思うのではなく、「何もわかる余裕もなかったよね」、って寄り添ってあげたいです。

逃げないよ


サビです。

もうがっかりされないような人になれたら
逃げない、逃げない、逃げない、逃げないよ
そんな理想ばっかで動けないな
面倒なことがすぐそばに来ても
言い訳をするばかりだったな


私は、「両親ががっかりしない人」になりたかったです。

でも今は、「私ががっかりしない人」になりたいです。
両親への信仰心の後遺症はまだ根深く残っていますが、逃げたくないです。
でも、こんな理想を語っているだけでは、上手くいきません。
実際今も上手くいってません。
感情論で語る母親に、頑固な昭和おやじのような父親に、論理で対抗できるとは思いませんが、諦めないように、踏ん張りたいです。

これまでは、母親が「これが絶対正しい」とヒステリックに叫ばれても、対抗してみても、どんどん心と体が削られてしまって、諦めてしまっていました。
でも、ここからは自分の妥協できるところとできないところを明確にして、立ち向かいます。

逃げられやしない場所で
「お前は何もできない」と
わざわざ言われずとも自分が一番わかってるよ

私は中学生の頃からずっと父親に「お前に何ができるんだ(何もできないだろ)」と言われていました
それは呪いの様にずっと心にありました。
そんな過去とこの歌詞がまたリンクしました。

そうやって取り繕って、取り繕って、取り繕って
ああやってまた間違って、また間違って、でも言えないで
こうやってほら嘘ついて、ほら嘘ついて、こりゃ駄目だって
そうなったらもう気になって、もう気になっていくよ

そうやって生活をしながら、両親の希望を叶えようと努力して、自分の希望を考えないようにして、嘘をついて、こんなことの繰り返しです。
もし真実を話して両親がまた激昂するのであれば、それはそれです。
気になること、心配すべきことはたくさんありますが、どうにか進んでいきましょう。


逃げて消えようとするのはやめよう

誰にも見えない場所で
何にもできない人へ
がっかりされないでなんでもできたら
なんて、なんて、なんて思うけれど
ちょっと難しいかとも思うから
もうやめだ、やめだ、やめだ

万人に好かれる人はいないと言いますが、この感覚と心持が身に付くのは多くの人とかかわった経験がある人だと思います。
中学までの私のように、両親のように、物理的にも心理的にも囲われた世界で生きていると、その世界で自分が生きていかないといけない気がしてくるのです。
しかし、広い世界でいろんな人と関わることで、価値観が合わない人、合う人、いろんな基準でいろんなことがわかるようになって、別に万人に好かれなくてもいいやと思えることができるようになると思うのです。

何にも見えないような人になれたら
もう消えない、消えない、消えない
消えないよ

ここは自戒です。
絶対にもう消えようなんてする選択肢を選ばないようにしよう。
現実か逃げる方法として、死を選ばないようにしよう。
逃げ道はたくさん用意しておこうと思うようになりました。


ほんの少しの本当が光ってわかるから

ほら空を飛んだ言葉の中じゃ
本当のことが少しだけ光る
それを眺めていたかったな

空を飛んだ言葉』は誰かが口にした言葉だと思います。
そんな誰かが言ったことの中には少しだけ真実が秘められているということだと解釈しました。

さいごに


ここまで読んでくださってありがとうございました。
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