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結局のところ早く寝るに限る

突如襲った言い知れない不安に耐えきれず、恋人にヘルプを出した。
こういう時、何か意味のあること言おうとしたり、解決策を出したりするのではなく、ただただ聞いてくれる姿勢が嬉しい。
おかげでギリギリに張り詰めていた糸が切れずに済んだ。

逆に言うと、自分がそこまで追い詰められていたことにも驚いた。

何が一番辛いのかと聞かれて、最初に出てきた言葉と、しばらく考えて本当に辛いと思っていることは全然別のことだった。
前にもちょこちょこ書いているが、どうやら私の中で「報われなさ」を感じる機会が増えたことで、どうしようもない無力感に襲われてしまったらしい。誰かのために行動すること自体は嫌ではないが、全くギブのないテイクだけは消耗する。

恋人はそれを搾取だと言っていた。
たしかに、言われてみれば搾取だなと思った。

好きでやったんでしょと言われるとぐうの音も出ない。
でもそれは、こちらが謙遜して言う言葉ではないだろうか、とも思う。
特に本当におせっかいでやったことならわかるのだけど、頼まれてやったことを、好きでやったんだと言われると、なんともなぁという気持ちになる。

感謝されたいわけじゃない。
生活が良くなればいいなと思っているし、自分にできることがあるなら多少の犠牲は厭わないとも思う。
でも、そこに甘えが乗っかってくるとなんだかしんどくなるのだ。

例えるなら、傘を貸したり車を出してあげたりすることはできるけど、おぶって歩くことはできない、みたいな感じ。全体重をかけられて、あとはよろしく、と丸投げされるとやりきれなくなる。
私のキャパ超えてますよーと、どこにぶつけようもない気持ちが心の中でこだまして、だんだんと小さくなって見えなくなる。

この声を無視し続けるのも良くないな、と反省。
自分の体に出る前に、できることとできないことの線引きを決めておこうと思う。どうしても私はこの辺が曖昧で、都合の良さと優しさを履き違えてしまうことが多々ある。長年染みついたものなので、そう簡単には気付けないが、こうして定期的に振り返ったり、きついんだと思えるようになっただけでも自分の中では成長を感じている。

夜中に襲ってくる不安の正体は疲れであること。
そういうときは、しのごの言わずさっさと寝ること。

案外これだけでもなんとかなるのかもしれない。
そしてヘルプが出せる相手がいることを心強く思うとともに、今度は彼に全体重をかけすぎないよう気をつけたい。


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