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ヴィーガンレザーって何?メリット・デメリットをサクッと解説

ヴィーガンレザーとは

動物の皮革を使っていないレザーのこと。石油由来の合皮のほかにも、マッシュルームやパイナップルなどから作った素材を石油由来の素材に混ぜ込んだものなどがあります。

ヴィーガン商品の定義

食事に限らず、服飾品、コスメ、家具、日用雑貨等々、動物性原料を使っておらず、なおかつ動物実験もしていないものは「ヴィーガン」と称することができるのです。ヴィーガンの定義に係る法律は、日本には2021年8月時点では存在しません。

ヴィーガンレザーの素材

非動物由来の合皮は2種類に大別できます。

1つは石油由来のもの。従来の合皮には主にPVC(塩化ビニル)もしくはPUレザー(ポリウレタン)の2種類が使われています。両方とも原料に石油が使われているため、燃やすとCO2が大気中にぷわ〜っと放出されます。

そもう1つは植物由来の原料を混ぜているもの。パイナップルにサボテン、キノコなど、最近はいろいろな植物性原料を含むヴィーガンレザーが誕生しています。と言っても、100%植物性のものはまだ出現していません。

植物性ヴィーガンレザーのメリット

植物性素材を幾分使っていることにより「サスティナブル」であることを強調できます。石油だと埋蔵量に限りがありますが、育てれば生えてくる植物は持続可能性があると言えます。

また、動物から皮革をとるには、動物を育てなければなりません。動物のオナラには、温室効果ガスであるメタンガスが含まれています。家畜の飼育数を減らすと、温暖化抑止に効果があるのです。


植物性ヴィーガンレザーのデメリット

現状では、植物性素材と石油由来の素材を混ぜているので、生物分解できません。商品が寿命を終えたときは、リサイクルできず焼却処分するしかないのです。それに、動物の皮革と比べると耐久性は低いです。

さいごに

私の父がバブル期に買った牛革のジャケットは、私が覚えている限り20年は現役でした。表面は色がハゲてましたが、本人的にはお気に入りでした。

一方、私が2016年に買った¥4000の合皮レザージャケットは、表面が剥がれて中の布地が見えてしまい、2020年に捨てました。古着屋さんに売ることも、雑巾にすることもできませんでした。

合皮は4年
牛革は20年

生産時に発生するCO2やメタン、使用する薬品の量も鑑みて、一体どちらの方がエコでしょうか。

食肉用や皮革用として育てられた家畜からではなく、事故や病気で死んだ野生動物の皮革を使えば、倫理的に問題ないのではないでしょうか。

もっと開発が進んで、サスティナブルで生物分解性のある植物性レザージャケットが買える日を、私は心待ちにしています。

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