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「やりたいことをやれば」の見つけ方

カナイです。  

「やりたいことをやれば」って言われたこと、ありませんか?

とあるテレビディレクターの方に「最近仕事に飽きているんですよね」と質問したんところ、こう返されたんです。「やりたいことをやって、それをお金に変える方法を考えた方がいいよ」と。

しかし、この「やりたいことをやれば」という言葉がすごく引っかかったんですね。やりたいことといえば「寝たい」とか「おいしいもの食べたい」とか、いわば仕事とは離れた目的の無いものばかり…。趣味は色々あるけど、それは「やりたいこと」とはちょっと違う。

どうやって「やりたいこと」をみつければ良いのか?

ある本を読んで、その違和感が解けました。


テレビ番組「水曜どうでしょう」のディレクター陣が書いたこちらの本に、こんな一節がありました。

よく「やりたいことをやっていますね」って言われます。それはもちろんそうなんですけど、ちょっと違和感があります。 (中略) たまたま番組制作の仕事をすることになったときに自分にできることを考えたら、それが「旅だった」 というだけのことです。 (中略) 「テレビという仕事をしているから旅番組を作るんだ」という論理です。つまり「やりたいこと」ではなく「できること」から考えるということです。  

これを読んで、自分は相手に軽々しく「やりたいことをやれば」って言うのをやめようと思いました。 

別の章でもこう書かれていました。  

僕は新入社員に「どうしてテレビ局に入ったの?」って聞きます。(中略)「ドラマを作りたいから」って答えるわけですけど、いちばん大事なのは、その気持ちをずっと持ち続けられるかってこと。みんな忘れていくから。

そういえば自分も今の会社に入る前に、20社ぐらい話を聞きに行ったことを思い出しました。その中には、あまり興味ない業種や、絶対興味ない業種もありました。興味のあることだけに絞ったら、自分の可能性を狭くしてしまうかもしれないし、逆にこれは絶対無理だな、という自分の潜在意識や相性を確認したいと思って。

実は今の会社も決して本命ではなかったんですけど、自分が今までやってきたことを話したら「すぐ来てよ」と言われてしまったので、決めたんですよね。

それから2年以上経つんですけど、やりたいこととは何かを意識しなくても、「できること」を武器に、自分でいろいろと意思決定をして、誰かが動かした流れに乗っていれば、それでいいのかもしれないと。

だからもし「やりたいこと」が見つからない場合は、何度でも根本に立ち返った方がいいんでしょうね。「自分はそもそも何になりたいんだっけ?」って。

「水曜どうでしょう」自体も、自分が学生のころに影響を受けた番組の一つで、当時は「こんな番組作りたい!」「こんな楽しい大人になりたい!」って思ってました。あれから15年以上経っていることに驚きです。




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