幼児の教育

母の入院により、実家で飼っていた犬を預かることになった。
犬種はヨークシャーテリアで、少し肥え気味のワンコ。
性格は大人しくて小心者だが、父のスパルタ教育の影響で人に対して全く吠えない。
何よりもお爺さん犬で、今年で何年目になるか正確な数字は知らないが、たしか十数年は経過しているはずだ。
独身の頃、実家に住んでいた時によく遊んでやったワンコだが、その頃から肥満犬でスタミナが全くなかった。
ただ、他のヨークシャーテリアと比べると、体が丸っこいためか、むちゃくちゃ可愛い!

犬を家に連れて帰ると、一人っ子であるうちの3歳児は、まるで弟ができたかのように、喜んで彼を迎えた。
犬と遊びたがる娘に対して、当の本犬は全然一緒に遊ぶ気がない。
それどころか、ちょっと動いただけで邪魔くさそうな仕草を見せる。
そして、餌を貰えるときだけ良い顔して娘に寄って行く。
それでも、娘が彼を気に入っているので、それはそれで良しとしよう。

犬がもう少し若くて元気だったら、娘ももっと楽しめたかもしれないが、今回は大目に見てもらいたい。
老犬ではあるものの、我が家に彼を迎え入れたことで、多少は家の中が賑やかになっただろうか。
あと何年生きてくれるかわからないが、娘のためにしっかり生き続けて欲しいものだ。

子どものうちから動物と接することは、大変良いことだと私は思う。 

生き物を見て、触って、感じる。
自分(子ども)より立場の弱いモノに触れる。

言葉では説明できない何かを、彼女は感じとるだろう。
『命の温もり』というか、『生きることの尊さ』というか、『自然の逞しさ』というか…何か計り知れないものを体で感じとり、思考力や判断力といった能力を育む糧として、思慮分別のつく大人へと成長していって欲しい。

最近、娘に何か習い事をさせようかと検討している。
もちろん無理矢理やらせる気はないが、保育所通いだけだと家に帰って来てからも体力が有り余っているようだし、ここは一つ、何か武道でもやらせて、体力をつけさせて礼儀正しい子に育ってもらおうか、などと勝手に頭の中で想像を膨らませるのである。

そうだ。
『空手』でもさせてみようかしら。
ついでに、自分も娘と一緒に親子で空手ができれば、更に楽しみが増えるだろうか。

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