守備範囲外でも静かにがんばっていた
カタクチイワシの目刺しを食べた。
案外、旨かった。
いや、正直これで十分だ。
イワシと一口にいうが、主要なイワシは3種だ。
マイワシ
ウルメイワシ
カタクチイワシ
まるで図鑑になったが、ふだんイワシと呼んでいる魚は主にこの3種。
それぞれに旨くなる道があり、適材適所で使われているのだ。
目刺しにするのは多くの場合、ウルメ。
でも今回食べたのはカタクチだ。
スーパーでは隣り合っていたが、値段も違った。
ウルメの目刺しは8尾で298円。
対するカタクチの目刺しは同じ8尾で198円。
安いから、いや、安いけどどんな味?とカタクチを手に取ってみた。
ところが、冒頭に書いたとおり、カタクチの目刺しは十分に旨かった。
食卓に二つが並んでいれば、きっとウルメが旨いと手を伸ばすのだろう。
でも、カタクチはカタクチで立派にやり遂げていたのだ。
ウルメが横にいたのでは気づけないカタクチの仕事。
守備範囲外でも静かにがんばっていたカタクチイワシ。
僕もそんなふうに仕事をしたいものだ。
(2022/12/24記)
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