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きっとどこよりもマイカレーがいちばんうまい

いきなりだが、こんなカレーがある。
この写真だけで分かる人はかなりの通か、近隣の人か。

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新潟の〈バスセンターのカレー〉だ。

そう聞けば、テレビで何度となく紹介されたのを思い出す人もいるだろう。
正確に言うと、新潟市の万代シテイバスセンター構内にある立ち食いそば屋〈万代そば〉のカレーだ。

すぐ横は広いバスセンターになっていて、照明がそれほど必要ないからか、全般に暗い。
そんな中をひっきりなしに路線バス、高速バスが発着するから、うるさいうえに排気ガスもまぁまぁすごい。
そこで立ち食いしなければならないカレーっていったい…

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いや、これが実にうまい。
昔ながらの黄色いカレーは、ドミグラスと見まがう最近の濃茶のカレーよりよほどカレーらしい。
具がまた大きいから、おふくろの味的なカレー。
このルー、トロンといかにも甘そうだが、これで結構スパイシーなのだ。

この〈万代そば〉ではただの一度もそばを食べたことがない。
以前記事にしたことがあるくらい、無類のそば好きなのに。

初めて訪れた時、つい黄色いカレーに目がいってしまったのだ。
そばには申し訳ないけれど、それ以来カレーばかり。

このタイミングで書くと言い訳めくが、カレーも好きだ!
1週間続いてもいいくらいに。

〈バスセンターのカレー〉、通販もできる。
レトルトにしては安くはないが、遠方の方でも新潟までの電車賃を思えば。
「1.5人前」なのが謎だけど。

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好きなカレー屋をいくつかあげておこう。
カレー好きの証として。

■〈SAVOY(サヴォイ)〉(神戸・三宮)
三宮の地下街のカレー屋の多さにはただただ驚く。
神戸はインド人が東京に次いで多いらしいが、関係あるのかもしれない。
なかでも旨さと辛さが絶妙で大好きなのがここ。

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(©SAVOY)

■〈インディアンカレー〉(大阪・難波)
写真を見て、これだけ? 4~5口で終わるやん…と侮ることなかれ。
口から火を噴く辛さなのだ。
辛いものを食べると左半身だけ汗をかく僕は、大変なことになる。
でも激辛ものにありがちな、辛さを競うだけの薄っぺらカレーではない。
じんわり甘くもあり、後引くうまさ、だからやみつき、やめられない。

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(©インディアンカレー)

■〈自由軒〉(大阪・千日前)
言わずとしれた有名店。
うまいというよりおもろい、やけど。

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こないだこれ食べてたら、ガラッと扉が開いて、誰か思たらダウンタウンの松ちゃんやった。
あ!と思う間もなく、なんでか店に入らず引き返していった。

■〈hiri hiri 2号〉(札幌)
札幌名物・スープカリー。

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スープカリーは薬膳由来と聞いたので、風邪引きの時に食べてみた。
大量発汗で、これで治る!と思ったが、ホテルまで氷点下10℃の真冬の外気で汗が急速冷却され、立ち直れないほどに悪化した思い出あり…

■〈マイカレー〉(神戸)
…という店があるわけではなく、自分で作ったカレーだ。

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ルーも水も使わない、トマトベースのチキンスパイスカレーだ。
きっとどこよりもマイカレーがいちばんうまい。

(2021/7/3記)

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