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上京したのに、戦力外で即地方転勤になっちまったよ。

こんにちは、ビバです。
私は25歳のとき、転職で上京しました。
でも、その半年後に地方転勤を命令されたんです。

たぶん戦力外だから。
東京まで出てきて情けない。

今日はそんな残念なエピソードを話しますが、最後まで読めばちょっとだけ勇気が湧くかもしれないので、最後まで読んでいただけるとありがたいです。

転職だ!東京いくぜ!


私は大学を卒業後、在外公館派遣員という、ちょっと珍しい仕事に就いて、南米のペルーで2年間働いていました。

任期を終えて帰国後、日本で仕事を探すも、ちーーーっとも見つからず、約1年が経過。
(クソニート爆誕www)

なんとか就職できたのが、アニメのイベント会社だったんです。

25歳にして、ついに日本で社会人デビュー!
しかも、当時は名古屋に住んでいたので、東京デビュー!
もうワクワクしかなかったです。

営業だけは嫌だったのに


名古屋から上京して、新生活がスタート!

もともと「営業なんて絶対にやりたくねえ!」と思っていた私。

だって、営業ってノルマとか辛そうなイメージがあるじゃないですか。そんな仕事だけは絶対にやりたくねえ!と思っていたのに、見事に私は営業部に配属になりました。
(いつも残念な人生。ドンマイ。)

最初の仕事は、新規の電話営業。
北海道から九州までエクセルにずらーっと並べられた数百件ものアタックリストに、ひたすら電話で新規営業をする辛い日々が続きました。

同じくらいの時期に入社した人たちは、営業職の経験もあったからなのか、どんどん結果を出して、会社もお祝いムード。

かたや、私は獲得案件ゼロ。
1番やりたくなかった営業という仕事をして、結果も出せない。
全然楽しくもなくし、ダサすぎる毎日。

しかも、みんなが次々と契約社員から正社員に昇格する一方で、私だけがずーっと契約社員のまま。そのまま半年経過してしまいました。

上司から「絶対に決めろ!!」とメモ書きを残されたときは、恐怖でした。そもそもそこまで営業かけないと売れないような商材を、求めていない人にアピールしている時点でおかしいだろ、と思っていましたが、当時はそんなこと死んでも口に出せませんでした。

やってきた戦力外通告


入社から半年後のある日、上司に呼び出されました。

クビかな?と思っていたのですが、「名古屋にあるグループ会社に、来月から転勤してほしい」と突然の通告でした。

迷わず秒で「はい」と即答しましたよ。

だって、戦力外だったもん。

もともと面接で、営業職は全国転勤の可能性があると言われていたし、私が名古屋出身ということも選ばれた理由かと思いますが、結局のところ「これはただの戦力外通告なんだ」と、自分が自分で1番理解していました。

「お前ももっとがんばれよ」
「早く正社員になりなよ」

そんなことを言われる度に、私はマジで会社のお荷物になっているな、とそういう空気をなんか感じ取っていたんです。

まるでヒーロー扱い


転勤をあまりにもあっさりと受け入れたこと、
グループ会社への転勤は、本社としては初の試みだったこと、
から、その日から周囲からの扱いがなんだか変わりました。

「入社したばかりなのに、転勤を受け入れた勇気ある女性だ!」と言わんばかりにヒーローのように賞賛されるようになり、社長までもが送別会を開いてくれるほど。高級魚のノドクロもご馳走になり、手紙やプレゼントもたくさんいただきました。

あー、戦場に送られる前の兵士って、こんなんなのかなーと私は冷静に思っていました笑。
死ぬ前に最後に贅沢三昧みたいな。

さよなら、東京生活


ついに、引っ越しの日が。

実家の名古屋に帰るので、東京のものはほとんど処分することにしました。

しかし、引っ越し業者が、机や家具を解体したり、カーテンやラグをゴミにしたり、ベッドをバキバキに壊したり、黙々と作業を進めている姿を見ているうちに、だんだんと涙が止まらなくなってきたんです。

だって、初めての東京生活にワクワクしながら、色んなものを買い揃えていた頃の自分をふと思い出したから。ベッドとか悩みながら初めて買ったよなーとか、メジャーで採寸したりDIYをやってみたり、ニトリとダイソーになんて何度も行ってたよなーとか。

それが目の前でさ……
たった半年でさ……
破壊されていくんだよ。

最後には嗚咽していました。
(送別会でも泣かなかったのに)

そして、同時にとてつもない怒りがこみ上げてきたんです。私の件もあるけど、この会社の人に対する考えて方ってどうなんだ?と。

新卒研修は、いつの時代の軍隊なのかと錯覚するほどにやばい。まるで北朝鮮みたい。
中途採用もどんどん辞めては、また採用の繰り返し。

こいつら、人の人生なんだと思ってるの?

新天地、名古屋へ!

戦力外通告をされたときは、もう名古屋でほのぼのと働こうと凹んでいましたが、引っ越しのときにダークヒーローに突如転生してしまった私。

実はここから復讐が始まっていたんです。

最終的には、戦力外通告をした元上司を地方に飛ばし、東京本社を揺るがす事態を起こし、私は会社を去って、電通に転職して、また上京します。
(これはまたnoteに書きますね)

怒りのパワーって、すげえな笑。

よくSNSでポジティブな考えや言霊がいい!みたいなの見かけるけど、ネガティブだって大切な気持ちなんじゃないかなと思います。とてつもない原動力にもなるし。

このエピソードが、ネガティブな気持ちを持ってる人の背中を少しでも押せたらいいなーと思って書きました。

それでは、アディオス!


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