祖父の薬と英字ビスケット
今は亡き父方の祖父は、明治生まれ。ハイカラな食べ物が好きだった。
毎週末、お昼のメニューは決まってスパゲッティだった。
昨今はどこのスーパーでも買えるが、昭和の時代はまだ珍しかったオートミールも好きでよく食べていた。
祖父には少々変わった習慣があった。薬を飲むときに錠剤と英字ビスケットを用意してから飲むのだ。しかも、錠剤1錠につき、一つのビスケットをセットにして準備をする。
1度に飲む錠剤は5,6錠はあっただろうか。それとももっと多かったかもしれない。正確な数は覚えていな