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【終始立ちはだかった青の6番】-21/22 EPL 第5節 トッテナム・ホットスパー v.s. チェルシー-

 21/22イングランドプレミアリーグ第5節 Tottenham v.s. Chelseaのゲームは0-3でチェルシーの勝利に終わりました。前半トッテナム優勢、後半はチェルシーの圧倒というゲームだったかなと思います。

青:チェルシー、白:トッテナム
画像のチェルシーGKがMendyになってしまっています。正しくはKepaです。

Abstract

 チェルシーはいつもどおりの5-2-1-2(アシンメトリー)でスタートし、トッテナムは4-3-3でスタートしました。3バックに対して3トップをハメていく形を選んだトッテナムが序盤から優位に立っていく中、チェルシー側はロングボールにはあまり逃げず後ろからしつこくつないでいきました。
 後半青19番マウントに代えて青7番カンテを投入するとチェルシーは5-3-2のオーガナイズから中央を締めて外に誘導する形(主に左側)を作り、うまく試合を運び、セットプレーから先制点を奪いました。その後、2点とって0-3になりますが、交代選手を入れてもスタンスに変わりなくきっちり完封しました。

得点シーンの振り返り

チェルシー1点目 49分 コーナーキックから青6番チアゴシウバのヘディングのシーン

 チアゴシウバにマークが付いていたのは白20番デレ・アリでした。決定機がもう1つCKから生まれるんですが、デレ・アリはチアゴシウバにはチンチンにされてましたね。
 戸田さんが解説されていたように腕の使い方がうまかったですね。CKのボールの質も高かったです。さすが青3番アロンソ。

チェルシー2点目 57分 カンテのシュートがリフレクションして入ったシーン

  このシーンはトッテナムにとってはとても気の毒な点となってしまいました。1枚目はトランジションの局面で右サイドから左サイドに展開したところです。このままクロスがアロンソから入り、白4番のロメロがクロスを引き取り白18番ロ・チェルソにパスを出しました。

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 ロ・チェルソにパスが渡ったときにリュディガーとコバチッチが寄せて奪ったところから、中央のカンテにパスが通り、シュート。リフレクションでゴールという形になりました。

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チェルシー3点目 90+2分 CKのこぼれからマイナスの折返しを青2番リュディガーが決めたシーン

 ヴェルナーがこぼれの流れからボールを持ったときに、青5番ジョルジーニョ、青9番ルカク、アロンソ、リュディガーがラインを下げたことで空いたマイナスのスペースをうまく使えていたと思います。
 これはリュディガーおめでとうと言いたいです。リュディガー砲をいつも見ている身からすると嬉しいですね。

My”Man of the match"

 チェルシー側は、チアゴシウバですね。
 前半苦しい時間帯にソンフンミンを完封していたのは素晴らしかったです。間合いのとり方やロングフィードだったり、この試合では見れなかったかもですがシュートブロックもとても上手い選手ですね。そして、先制点を奪ったのはとても大きかったですね。攻守ともに存在感抜群でした。

 トッテナム側は、白5番ホイビュアですね。
 チェルシーが一番警戒していたと言っても過言ではない選手だったんですが、その警戒もうまくかわしてボールを持てば脅威になるパスを配給されました。守備の局面でも持ち場を捨ててマウントを迎撃するなど、持ち味が出ていました。後半スキップが入ったあとはあまりいいところは出なかったですが、ちょくちょくは出ていたのでヌーノには彼を中心に4局面(攻撃、ネガティブトランジション、守備、ポジティブトランジション)考えてほしいですね。

Conclusion

 トッテナムはホームということもあって4-3-3のブロック守備でアグレッシブに出ていったんですが、チェルシーにうまくいなされてしまいました。いなされるうちにだんだんプレスにむらが出てきて中盤のスライドが間に合わないことで前半よりジョルジーニョにボールが入ってしまったという感じでした。早い時間帯にトッテナムが点を取れたらもっとゲームはクローズドな展開になってしまったと考えるとやっぱりチェルシーはうまくやったなという感じでした。

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Focus

5分 トッテナム チェルシーGKまでのプレッシングのシーン

 この試合、トッテナムは4-3-3のトップにソンフンミンを使ってきました。その理由が垣間見えたので載せておこうと思います。
 1枚目のシーンは、青28番アスピリクエタの絞りが機転が利いていて絶妙なポジショニングができているという紹介になります。その後のサイドに流れる動きも何気ないですが素晴らしいですね。

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 青4番クリステンセンにボールが入ってから青1番ケパに戻したシーンで、ソンフンミンがチアゴシウバを消しながらスプリントしてプレスを掛けました。この後、この試合通して空いていたアロンソにケパが間一髪でフィードしました。CBから最短距離でプレスを掛ける役割以外にもサイドに流れてボールを引き出したり、カウンターでの脅威になったりと役割はまだあるとは思います。ですが、この役割は結構チェルシーにとっては嫌だったと思いますね。

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45分 後半開始早々のチェルシーのプレスのシーン

 この後半開始早々のプレーでマウントに変えてカンテにした大きな理由がわかります。スローインの流れからホイビュアにボールが入ったシーンです。カンテがホイビュアに一気にプレスを掛けたシーンで、前半に5-2-1-2のマウントの1トップ下でホイビュアを見ていました。しかし、中盤の脇を使われるので、それを嫌って5-3-2のブロックに切り替えたまでは良かったんですが、それによってホイビュアがボールを受けるシーンがちょくちょく発生し攻撃の起点になっていました。特に、CBの左側に下りることが多かったです。なので、マウントよりもアプローチが速いカンテを入れたと考えられます。

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  余談になりますが、この試合でトッテナムの攻撃陣ではソンフンミン以外は左の幅を取る選手がいませんでしたので(レギロンはできますがそこまでチェルシー側に脅威にならない可能性が高い)、デレ・アリが取っていました。しかし、デレ・アリが得意な中央で絡みつつ、ゴール前に出ていくプレーができないなと思っていたらブライアンヒルが62分に入りました。東京オリンピックを見た感じだとワイドで仕事するのが好きそうだったので左ワイドに置くかと思っていました。でも、ヌーノはヒルを1つ内側のレーンで使ったのでこれはもったいないなと思いました。

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