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私と野球の出会い

私と野球の出会いは,小1の時だったと思う。

当時,海運局に勤めていた祖父の職場を訪ねた時の事だ。


おそらく船員さんたちのための施設だと思うのだが,そこに離島の高校の野球部のお兄さんたちが宿泊されていた。

甲子園の県予選のために本土に出てこられてたようだ。

「明日は試合なんだよ」って言ってた記憶がある。


祖父の仕事が終わるの待っていた僕とそのお兄さんたちが遊んでくれた。


真っ黒に日焼けして,丸坊主で,筋骨隆々で。

野球っていうものが,なんていうかすごく眩しくてかっこよくて。

お兄ちゃんたちの豪快な笑い声もかっこよかった。


それから父親におねだりしてグローブとバットを買ってもらって,毎日素振りしていたのを覚えている。

そして左利きの私は、学童雑誌に載っていた王貞治に憧れてフォームを真似したものだ。



以前,といっても20年近く前の話だが、そんな事を何気なしに生徒に話したら,どうもその頃のその高校のお兄さんは「私のお父さんかも?」って子がいた。


たまたまかもしれないが,人間はなにかとつながっているのだなと感心した。

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