見出し画像

See Me

「See Me プロジェクト」
これは私が写真集をつくったプランである。
「Mon trésor」というランジェリーフォトサービスを提供しているスタジオのプランの一つで、自分だけの写真集が作れる。
作った写真集は自分だけのものにしてもいいし、販売することも可能である。

私もこのプランで写真集を作った。
なぜ写真集を作ろうと思ったのか。
理由は大きく分けると2つ。

①被写体をやってみたかったから
②うつ病の自分と向き合いたかって自分を赦したいと思ったから

①については長年の夢だったので、撮影していてとても楽しかった。

今回重要なのは②である。
結論から言うと、「自分の精神も身体も『今の』状態を受け入れること」がSee Me=自分を見つめる、そして自分に気づき赦すことであると私は思った。

度々書いているが、私はうつ病治療中である。うつ病歴を診断された日からとするなら3年ほどの私だが、実際の心身の状態を思い返すと10代の頃からうつ気味だった私は、正直もう何年うつ病なのか分からない。今30歳なので、15年うつ病とするなら、人生の半分うつ病である。

薬の量も増えたし内容も変わった。
そしてこれは人によるが、私はとにかく動けない。
これが重なるとどうなるか。

そう、太る。

勿論人による。
私は医師ではないのでうつ病によって太る、抗うつ剤で太るとは断言できないが、少なくとも私は太った。

さすがに体重を書くのは恥ずかしいので控えるが、今まで見たことのない数字に目玉が飛び出そうになったし、洋服もファスナーが閉まらなくなった。
もともと痩せ過ぎなくらい細くて体重もこの身長の平均に全然届かないくらいだった私は、自分の変化が受け入れられなくて、どんどん体型や体重が気になるようになってしまった。

そして自分のことがまた受け入れられない、赦せなくなってきてしまった。

あのときのSee Meプロジェクトは何のためだったのか。
せっかく自分を赦そうとしたのに、また振り出しに戻った。

なぜ今の自分を受け入れられないのか、考えてみた。
まず、学生時代や新卒時代、とても痩せていたことを「痩せていて羨ましい」「細くなりたい」と痩せていることに対してポジティブな言葉をかけられていた。自分の意識しないところで、「痩せている=良い」という認識になっていたのかもしれない。

そして、これは夫に言われてはっとしたが、「被写体をやっているから」。
確かに被写体活動をしていて色んなモデルやカメラマンのアカウントを見ていると軒並み「細い人たち」が写っている。
メディアでも「痩せている=美」が強調されているように感じる。
いわゆるルッキズムのひとつだろう。
これは呪いである。
私は「どんな見た目でも格好良いし美しい」と思っていたはずなのに、知らず知らずのうちに認識が偏ってきていた。他人に対しては「どんな姿も美しい」「体型なんて気にしなくて良い」と言えるのに、自分のことになると赦せない。
せっかく自分を赦そうとしていたのに、あんなに素敵な写真集を作ってもらったのに、この結果はあんまりである。

自分はどうしたいのか。
私はやっぱり自分のことを赦したい。
ネガティブに振り回される自分は可哀想だし、被写体として「生命力」を表現したいのに自分を責めていたら、それは確実に写真に出てしまって、命の強さや生きることが薄れてしまう。
そもそも私は痩せていることだけが良いとも思っていない。これは人それぞれの考えだが、「痩せている」だけが美しいではない。
それに中学時代には痩せていることが原因でいじめられたこともある。
それに、病院でも「痩せろ」と言われたわけではない。(適度に運動して、とは言われる)
また、洋服も、一部は入らなくなってしまってさすがにショックだったが、意外なことに身体のラインが出るようなワンピースはフィットしてセクシーに着られる。

ここまで書いて、やはり自分の体型を責めたり、「痩せなきゃいけない」という強迫観念でダイエットをするより、一度「今の」体型を受け入れた方が私には良さそうである。
ダイエットは「健康維持」という目的でしていきたい。
おなかで成長しつつあるお肉を引き締めようと思う。アマゾンで買った腹筋ローラーは短時間であるが毎日続いている。頑張れ私。

被写体としては、「どんな見た目でも格好良いし美しい」ということ、「健康が一番大事」ということを発信していきたい。

***********************
因みにSee Me プロジェクトでお世話になったMon trésorでは、今「ランジェリーサブスク」というプランでお世話になっている。毎月綺麗に撮ってもらえて本当に感謝している。

そして忘れちゃいけない写真集「形而上 少女」

購入可能なので気になる方はぽちっとしてくださったら泣いて喜びます。
買ってくださった方、ありがとうございます。


撮影:一山花(Mon trésor)
※写真の悪用盗用転載はおやめください

↑写真集の一部です。
See Me プロジェクトもランジェリーサブスクも、気になる方はMon trésorに問い合わせてみてくださいね。

自分を赦して生きていけますように。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?