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「恩送り」の本当の意味とは。恩送り誤用の検証と、恩に対する日本語の変化

「恩送り」の本当の意味とは。恩送り誤用の検証と、恩に対する日本語の変化

こんにちは、桂大介です。noteでは寄付や贈与について書いています。

今日は「恩送り」という言葉について。現代における「恩送り」の誤用と、その背後にある日本語の変化に迫りたいと思います。

1 「恩送り」はもともと「もらった恩を別の人に送る」という意味ではない

ネットで「恩送り」という言葉を調べてみると、たいてい「江戸時代から使われていた言葉で、恩を受けた人に返すのではなく、別の人に送ること」

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時代と共に意味は変化しても、ライターとして「言葉の居場所」を大事にしたい。

時代と共に意味は変化しても、ライターとして「言葉の居場所」を大事にしたい。

言葉の意味というのは、時代と共に変わっていくものだという。それは自然なことだし、本来の意味だけにしがみつくつもりはない。私自身、昔とは意味が変わったことを知らずに使っている言葉もたくさんあると思う。
ただ、「間違い」なのか「変わった」のかわからないと、読む時、使う時に、モヤモヤしてしまう。

最近気になる言葉は「紐解く」だ。
先日、テレビをつけたら画面の右上に「歴史から紐解く!」と出ていて、「なん

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