【992】それってあなたの感想ですよね?不純物を取り除くべし。

スーパーの遊び場での話です。このスーパーには、イートインスペースと子供の遊び場が隣どおしで併設されています。遊び場は広めで、子供10人くらいいても、まだ走り回る余裕があります。

娘と僕が遊んでいた近くに親子がいて、お母さんはイートインスペースのカウンターでアイスコーヒーを飲んでいました。娘さんは5歳くらいで、遊び場からそのカウンターに身を乗り出す形でお母さんと話していました。

お母さんは、娘さんがカウンターに身を乗り出して話をしているため、危ないと注意していました。

突然、お母さんが大きな叫び声をあげました。その声は、イートインスペースにいた人がみんな振り向くほどの大きさでした。

どうやら、身を乗り出した娘さんの手がコーヒーを倒してしまいました。残っていたコーヒーがほぼなくなり、机だけでなくお母さんの服まで濡れてしまったようです。
「ようです」と書いたのは、お母さんが黒のワンピースを着ていたので、服への被害状況は判断が難しかったからです。

それから、お母さんは怒り始めました。

コーヒーを倒してしまったので、娘さんが手伝おうとしたのですが、

お母さんは「ああ!もう!お母さんは大丈夫だから!遊んできて!お母さんのことほっておいて!大丈夫だからどこか行ってって!気にしないで!」などと言いました。

その言葉遣いは少し気になりましたが、親子ともに気が動転していたのでしょう。娘さんはその場で立ちつくしていました。

お母さんは「どこか行ってって」と言ったにも関わらず、怒り続けます。「あのさぁ!身を乗り出すなって注意してたよね?ああ、コーヒーほとんどなくなっちゃった」

声は明らかに怒っていましたが、「お母さんは怒ってないから。怒ってないからどこか行ってて」「怒ってないけど、悲しい。コーヒーなくなって悲しい」「あと5分で帰るよ。お母さんコーヒーなくなったし。服濡れたし」などと続けました。

娘さんは帰りたくないと泣き出しましたが、「なんで泣くの?こぼしたのはあなたでしょ」「とりあえず、こぼしたんだから、ごめんなさいと言うべきでしょう?」と言います。

お母さんの気持ちはすごく分かります。買ったばかりのコーヒーがほぼ全てなくなり、服がずぶ濡れになった。その原因が何回も注意していた子供の行動だったら、そりゃ怒りますよね。

ただ、外から冷静に見られる第三者としては、何か学び取れることもあると思います。

話すことには一貫性が重要そうです。

どこかへ遊びに行くべきなのか、まず謝るべきなのか、帰る支度をするべきなのか、分かりません。
母は怒っているのか、悲しんでいるのかも分かりません。

第三者として冷静に聞いていると、子どもは混乱しているだろうと思いました。、

怒っているときは、冷静でいられないものです。だから、あくまで、第三者の立場から見ればですが、

冷静に考えることが重要だと感じます。

どうすべきか、何を先にするべきか、そういった指示をはっきりと出すことが大切そうです。

今回は、お母さんの感情が問題を複雑化させてしまったと思います。お母さんは明らかに怒っていました。

だから、怒っていることを素直に伝えても良さそうです。なぜ怒っているのかというと、何度も注意しているにも関わらず続けた行動が今回の被害につながったからです。

そうすれば、娘さんも謝罪ができたでしょうけれど、
怒りを悲しみに切り替えてしまったからこそ、その後の説明も混乱してしまったようにおもいます。

話の内容も声の調子も明らかに怒っているのに、悲しいという言葉で説明するから、子供も混乱する。混乱するから何もできなくなった子供の様子に更にイライラする。立ち尽くした子供に、さらに声をかけているうちにさらにヒートアップして、子供は泣くしかなくなる。

そんな感じがしました。

感情はやっかいですね。

感情があるからこその人間ですが、感情に振り回されると、問題は大きくなったり複雑化したりします。

人に注意をするときなど特に、感情を整理し、切り離すべき時がありそうです。

それってあなたの感想ですよね?それってあなたの感情ですよね?と反論されないように、不純物を取り除き、伝える。

感情という不純物を取り除いて、人に伝えたり、自分の行動を律したりできるよう訓練していくと良さそうです。

■■今日の教訓(ポイント)■■

感情に振り回されずコントロールする

感情を取り除いて、行動すべきときがある

■■以上■■

#毎日note #今日の気づき #自尊心 #自己肯定感を高める #しつけ #躾 #塵も積もれば山となる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?