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あとがき「機械について」

『機械のある世界』(ちくま文学の森11)
あとがき / 森毅   より


中世には、機械を動かす人は魔術師だった。
それがだんだんと、普通の人が機械を動かすようになってしまったが、
機械への憧れというのは魔術への憧れと似ている。
たいていは、そうした憧れを忘れて暮らしている。
文学に機械や魔術が出てくるのは、こうした憧れを思いだすためだろう。


ご無沙汰しておりました ひよこ先生です。

“憧れ”を思い出す というのは
日々の慌ただしくあっという間に過ぎていく時間の中から
いかに空を見上げていないかに気づくことと似ている と
最近痛感するのです。

秋晴れの爽やかな季節です。
空はいまだ青いです。


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