見出し画像

「Last Labyrinth 」 感想と考察 〜責任は全て自分にある〜

はい!
どうもみなさま。
いらしゃいませ!
わひるでございます。

 

「 Last Labyrinth (ラストラビリンス)」というVRゲームをご存知でしょうか?

僕がこのゲームを知ったのは2016年の東京ゲームショウ。
もう3年も前です。(記事公開当時)

それから今か今かと待ち続け、ついに販売されました!

そして全部屋の脱出を終え、今に至ります。

 

そこで「 Last Labyrinth 」をプレイしようか迷っている方向けに、ネタバレしない程度に感想をお伝えしようと思います。

今までに類を見ない革新的なゲームなので、雰囲気が伝われば幸いです。

 

それでは、
参ります!



● 「 Last Labyrinth 」とは


まずは
「そもそも『 Last Labyrinth 』はどんなゲームなのか?」
をお話ししましょう!


『 Last Labyrinth (ラストラビリンス)』は「VR時代の新しいアドベンチャーゲーム」をコンセプトに開発された、VRだから実現できる世界観と、仮想キャラクターとのコミュニケーションを体感できる”VR脱出アドベンチャーゲーム”です。
「 Last Labyrinth 」公式HPより

「 Last Labyrinth 」はVR機器を使ってプレイするVR専用ゲームで、ジャンルは「VR脱出アドベンチャー」になります。
VR専用ゲームですのでVR機器が必要になりますが、「 Last Labyrinth 」はかなり多くのプレットフォームやハードに対応しているので、何かしらのVR機器を持っていたらプレイできると思います。

羅列してご紹介したいのですが、対応機種・配信ストアがかなり多い & 増えていっているので紹介しきれない可能性が高いです。
気になった方はぜひ公式HPをチェックしてみてください!



「 Last Labyrinth 」の特徴やプレイしてみた感想は後ほど書かせていただきます。



● 主な製作陣


ここでは「 Last Labyrinth 」の主な製作陣をご紹介します!


【ディレクター・プロデューサー】
髙橋宏典 さん
〔経歴〕
「どこでもいっしょ」シリーズ ディレクター・プロデューサー
「トロと休日」  プロデューサー
など

【ディレクター・ゲームデザイナー】
渡邊哲也
さん
〔経歴〕
「パペッティア」 ゲームデザイナー
「人喰いの大鷲トリコ」 ゲームデザイナー(物理)
など

【リードアニメーター】
福山敦子
さん
〔経歴〕
「ICO」  キャラクターアニメーター
「ワンダと巨像」  キャラクターアニメーター
など

【リードエンバイロメントアーティスト】
(景観や背景などを制作する役職)
草場美智子 さん
〔経歴〕
「グランツーリスモ3 A-spec」  ランドスケープデザイナー
「グランツーリスモ4」  ランドスケープデザイナー
など

【サウンドデザイナー】
花岡拓也
さん
〔経歴〕
「モンスターファーム」  サウンド・SE
「スーパーロボット大戦」シリーズ サウンド・SE
など

【テーマ曲作曲】
菊田裕樹
さん
〔経歴〕
「ソウルキャリバーV」  BGM作曲
「エスカ&ロジーのアトリエ〜黄昏の空の錬金術士〜」  BGM作曲
など

【キャスト】
ステファニー・ヨーステン
さん
〔経歴〕
「METAL GEAR SOLID V THE PHANTOM PAIN」「クワイエット」実写モデル・声優・モーションアクター
など


......豪華すぎません?
インディゲームとは何なのか(哲学)

経歴にある作品が、世代じゃなくても知っている長く愛される名作揃いなのがすごいですよね!

「 Last Labyrinth 」をプレイしていてもこれらの名作に並ぶクオリティーの高さを感じました。
あらゆるデザインが素晴らしい.....っ!!

詳しいことを語ってしまうとネタバレになってしまいますので語りませんが、ぜひ体感して欲しいです!



● 「 Last Labyrinth 」の特徴と感想

 

ここでは「 Last Labyrinth 」をプレイした僕から、このゲームの特徴と感想を綴っていきます。
このゲームの雰囲気を感じていただいて、ぜひご自分でプレイしていただければと思います!

まずはこのゲームの特徴を紹介していきます!


・ VRなのに動けない

 

VRゲームが普及し始めた頃、積極的にアクションするゲームが数多く販売されました。
VRゲームの「ゲームの世界の中に入れる」という特徴を活かし、ゲーム世界にプレイヤーが多く干渉することでゲームへの臨場感と没入感を高めているのです。

たとえば「ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN 」はプレイヤーがVRで戦闘機に搭乗し操作することで、より臨場感が増し没入感を高めていますし、「Beat Saber」も音ゲーをVR空間で棒を振り回してプレイすることで今までのゲーム以上にゲーム世界に干渉できるというわけです。

今までスクリーンの中だけでしか動いていなかったゲームが、プレイヤーがゲームの中に入れるようになるわけですから、広々と動きたくなるのもわかります。

  

ですが「 Last Labyrinth 」ではプレイヤーはほとんど身動きが取れません!
あなたは車椅子に縛り付けられてしまいます。


車椅子


VRゲームなのにプレイヤーが身動きができない!

これだけでも「 Last Labyrinth 」が今までのゲームとは違うことを感じていただけるかと思います。

もちろんこのままでは謎解きはできませんので、ちゃんと相棒がいます。

謎の少女カティアです!

カティア

プレイヤーが身動きを取れないことと、このカティアが「 Last Labyrinth 」の特徴に繋がっていきます。

 

......さて、話を戻しますね。

プレイヤーがほぼ身動きを取れないこと。
これがこのゲームのとある特徴を生み出しました。

 

それは......

Last Labyrinth は酔いづらい!

というものです。 

その酔いづらさは凄まじく、「Last Labyrinth 」は全国で試遊会をしていたのですが 「 Last Labyrinth 」のディレクター兼プロデューサーの高橋 宏典さん曰くほぼVR酔いをした方はいなかったそうです!
僕も「 Last Labyrinth 」をプレイしてて酔うことはありませんでした。

謎解きに熱中しててVR酔いどころではなかったのもありますが......

 

なぜ「 Last Labyrinth 」が酔いづらいかというと「酔い」の原因を考えるとわかります。

「酔い」というものは一般的に、耳と目のそれぞれから脳に送られる情報のズレにより混乱が生じることで、三半規管や脳に負担がかかり「酔い」を引き起こすと言われています。
そしてこれは、動きが激しくなればなるほど度合いが強くなります。

つまり、プレイヤーが動けば動くほど酔いやすくなるということです。

 

であれば、プレイヤーが静かに座っていれば?
そう、プレイヤーは酔いづらくなります。

......と、いうわけで「 Last Labyrinth 」は酔いにくいのです。
あなたは車椅子に縛り付けられてしまいますからね。


・ 限られたコミュニケーション

 

先ほど紹介した謎の少女カティア。
彼女とのコミュニケーションも「 Last Labyrinth 」の重要な鍵となります。

 

少し「 Last Labyrinth 」でのあなたとカティアの状況を説明しましょう。

  

先ほどお話したように、あなたは車椅子に縛り付けられています。
カティアの話す言語は、僕達のいる世界線には存在しない言語です。
なのでカティアとは言語での会話はできません。
縛り付けられているのでボディーランゲージもできません。 

あなたがカティアにできるコミュニケーションは、

・頭に付いたレーザーポインターで場所を示す
・首を縦に振り「YES」を示す
・首を横に振り「NO」を示す

これだけ。

この限られたアクションでカティアとコミュニケーションを取っていく必要があります。
しかも、カティアはあなたの指示でしか物を動かさないため、起きた事の責任は全て自分にあります。

 

これはあくまで僕の感想なのですが、このゲームは「脱出アドベンチャーゲーム」ではなく「コミュニケーションシュミレーションゲーム」なのではと思うのです。

制限された状況の中でいかにすれ違いなくコミュニケーションをとるか。
そのためにどうやって指示を出すか。

それを問われているように僕は感じました。

 

・ 「 Last Labyrinth 」の感想

 

僕が「 Last Labyrinth 」をプレイしてて思ったのは、

「これは今までのゲームとは全く違うな」

と、いう事です。

 

「VRなのに動けない」以上に「 Last Labyrinth 」は新しい。
言うなれば、「VRゲームでの新しい表現」でしょうか。

 

脱出ゲームなので謎を解いていくんですが、正直謎はそこまで難しくありません。
仕組みさえわかってしまえば確信を持ってボタンを押せるでしょう。

多少頭を使う必要はありますが......

ダークな雰囲気ではありますが、流血表現はありませんし急に大きな音が鳴って驚かせにくるなんて事もありません。

 

ただ、自分の決断が全て自分に帰ってきます。
「 Last Labyrinth 」は視覚と聴覚でプレイヤーに最大のダメージを与えてくるんです。
その覚悟はしておく必要はあります。
カティアがすぐそこにいると感じられるVRだからこそ、あれほどのダメージを負うのだとぼくは思います。

 

また、謎解きにもVRだからこその要素があります。

VRゲームをする時は、ゴーグルをして両手にコントローラーを持ってプレイしますね。
言ってしまえば視界を奪われているわけです。

なのでメモができません!

紙に情報をまとめられれば秒単位で解ける問題も、自身の脳内だけでの処理が求められます。

僕自身とある部屋で何度
「メモしたい...... 紙に書いて解きたい..... 」
とぼやいていたか。
ついでに弁護士に八つ当たりしたくなりましたね。

 

この他にも色々あるのですが、ここからはあなた自身で体感してください!

 

あと1つだけ。

もしプレイするつもりなのであれば、実況動画や攻略サイト等のネタバレは見ないでください!

 

他のゲーム以上に「 Last Labyrinth 」は自分でプレイして、体感することが重要です。
上に書いたコミュニケーションなど、体感しないとわからない要素がたくさんあります。

それ以上に、まっさらの状態でプレイできるのは最初の一回だけです。
ぜひ予備情報は入れずに、まっさらな状態で自分と向き合ってください。

 

 

「 Last Labyrinth 」というゲームの雰囲気を少しは感じていただけましたでしょうか?

僕は「 Last Labyrinth 」がVRゲームの、もしかしたらゲーム全体の転換点になるかもしれないと思っています。

「すぐにやりたい!」

という方は「 Last Labyrinth 」公式HPからどうぞ!


HPの下の方に「『 Last Labyrinth 』対応VR機器一覧』がありますので確認してみてください!

 

続編とか出るのかなぁ~
出るといいなぁ~

それでは!



[ 追記 ]


「 Last Labyrinth 」の精神的続編である「オノゴロ物語 ~The Tale of Onogoro~」の発売が決定しました!!


やったね!!!!


時期は2022年春予定とのこと。
楽しみですねぇ〜



この記事が参加している募集

全力で推したいゲーム

心に残ったゲーム

ここまで読んでいただきありがとうございます! サポートしていただいたものは本や経験に投資して、より成長するために使わせていただきます!!