人は環境で育つ

そろそろちょっと重めの『あの話題』に触れたいと思う。

もとい、ちょっとじゃなく
ものすごく重い『あの虐待』の話。

虐待事件が起きる度に、母としてだけでなく、人としても思うところが沢山ある。ホントに色々と考えさせられる。だから、あえてなるべくニュースを見ないようにして、この話題には触れないようにしていた。

今回のような痛ましい虐待事件が起きると、親が悪い、親の幼少期の家庭が悪い、児相や学校、社会のシステムがよくない。。と『誰が悪いのか』『何が問題なのか』が取りざたされるけど、『誰か』や『どこか』を責めるだけでは問題は解決しない。
誰かを悪者にして批判的な気持ちになっているより、自分に何が出来るかを考えた方がよっぽど建設的ってものではないだろうか。。

それにしても、私たちの記憶から『とても大切なこと』が抜け落ちてはいないだろうか?

最近、息子が学校であったことを話してくれる度に、こんなことを感じる。

それは、子どもを育てるのは親だけではなく、『環境が人を育てる』ということ。

よく我が母には「一人で育ったような顔して!」と言われたけれど、私が子どもの頃は、隣のおばちゃん、従妹のお姉ちゃん、下の階に住んでいたおばあちゃん、友達のお母さん、、、親以外の人達に良くも悪くも大変お世話になったものだ。

今回だけでなく今までの虐待事件もそうだけど、親、学校、児童相談所、どこも『孤立』していて横と横の繋がりが見えてこない。医師や警察、弁護士などの専門機関へ相談するという連携も感じられない。

そして、親、学校、児童相談所の人達が悪者になっているけど、登場人物はそれだけ?
怒鳴り声や泣き声を聞いていた近隣の人も、家に帰ってきた子供から『クラスの子が大変なんだよ』と聞いた親達も、『養育者』の一人ってことに気づいているだろうか?

私たち大人達は、我が子のことだけでなく、周囲の子ども達の環境の一部(養育者の一人)だということをもっと自覚する必要がある。

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昨日のnoteで「これからは自分で自分の王国を作ろう!』と書きましたが、これは『自分の力で自分を幸せにする』という意味ではありますが、『を強める』ということではありません。
自分の王国を作るには、様々な人に力を借りて連携する必要がありますからね。

人は、『一人一人が自立し、その上で連携し合うこと』が大事。子育ても『個育て』ではなく、環境の中で育てるということが大事。

この意識が、大切なんだけどな。。




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