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わかおの日記144

きのうは午前3時に起きて、高校時代の友達と釣りに行った。友達は免許を持っているので、三浦半島まで車で連れて行ってもらった。

あんなに早起きしたのに午前中には何も釣れず、釣竿を海に投げ込み、ただぼーっとしていた。まあぼーっとすることが釣りの醍醐味なので、それでよかったんだろう。

午前中のようすから、ボウズ(なにも釣れないこと)が見えてきたので、「なんかうまいものでも食べようぜ!」と無理に明るくふるまって、地元のレストランでマグロ丼定食を食べた。これで三浦半島に来た意味はある……早起きしたのは無駄じゃなかったんだ……と自分と友人に言い聞かせた。つけあわせのほうれん草の煮びたしがめちゃめちゃまずく、オエっとなる感じだった。幼稚園の給食を思いだした。

午後ちがう釣り場に移動すると、一発目で友人が大きめのハゼを釣った。大きめとはいえど所詮ハゼなので、大きいスティックのりくらいの大きさしかなかった。

その後も立て続けに友人が小型ハゼ(小指)を釣り、午後の部は釣れるのではないかと期待を持たせたもののそれ以降アタリはなく、結果として、魚たちのために三浦湾に餌をばらまく慈善事業を行っただけになってしまった。

いままで大学の友人相沢くん(21)の車にしか乗ったことがなかったので、中学の時から知っている同級生が車を運転しているということがとても新鮮に感じた。ぼくには全く意味がわからない図形が書いてある標識を見て、何らかの意味を悟ったり、駐車するために窓から後ろをのぞきこんだり、ガソリンの価格の話をしていたりしているところを見ていると、差を付けられた気になる。随分大人になったなあと思う。いまだにぼくは、公園で壁当てをしている。

地方に行った友人たちと、生活力の差がどんどん開いていってるような気がしてならない。料理でもしようかな。


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