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パワハラしない編②内省|George’s Approach 2020 2nd-3

変容の時代に生きるビジネスパーソンに向けて、これからの時代にどうアプローチするか、具体的な方法やその背景にある考え方をお伝えする動画シリーズ「George’s Approach 2020」より、2ndシーズン「パワハラしない!させない!そもそも起きない!」の「パワハラしない編②内省」をテーマに、代表取締役社長・島村仗志(ジョージ)のアプローチを、ナビゲーター・岡本直子(なおちゃん)が聴きます。

※本記事内に登場する人物の所属・役職等は動画撮影当時のものです。

~本日のテーマ~

岡本:今日はGeorge's Approach 2020 2ndシーズン「パワハラしない!させない!そもそも起きない!」シリーズの「しない編②内省」がテーマです。

島村:前回の動画で、ほとんどの場合、パワハラをやってしまっている人は無自覚であるという可能性について、お伝えしました。前回の動画をご覧いただいて「もしかしたら?」と思い始めた方に、今日はその次のステップとして「内省」の糸口をお届けしたいと思います。

~3つのポイント~

岡本:それでは早速、ジョージ、よろしくお願いします。

島村:先ほど触れたように、もしかしたら自分も…と思い始めた時がチャンスなので、こういう糸口から内省をしていただきたいな、という3つのポイントをお伝えしていきます。

まず1つ目として、ご自身に意識を向ける前に、ご自身の部下や協働している仲間を思い出していただくと、おそらく信頼できている部下と信頼できていない部下がいらっしゃると思います。まず内省のステップ1として、あなたご自身が信頼できていない部下を思い浮かべてみてほしいのです。それが内省の糸口になりますので、ぜひやってみてください。

2つ目は、自分がどうこうしているということはいったん脇に置いて、その部下から見て、あなたはどんな上司なのか、について内省してみていただきたいと思います。あなたが信頼していない部下の立場に立って、あなたを逆に見てみる。このことに取り組んでみていただきたい。

岡本:部下の側から自分がどう見えているかを、俯瞰するということですね。

島村:そうそう、本当に部下になりきることはできないんだけれど、相手の立場に立ってみることにトライするという感じかな。そして、それによって、もし何か思い至ることがあったら、ようやく3ポイント目です。

3つ目のポイントは、そんなふうに観られているあなたですが、本当のあなたは部下にとってどんな上司でいたいかを、思い浮かべていただきたいのです。

島村:ぜひこの内省のプロセスに時間を取っていただきたいと思います。もしかしたらパワハラをしてしまっているかもしれないと思い当たる方は、ぜひお試しいただきたいなと思いますね。

岡本:パワハラをしていなくても、上司としてこのポイントを振り返ってみるのは良いかもしれませんね。

島村:本当にその通りで、パワハラ懸念がなくても、一人ひとりの部下にとって自分がどんな上司でいたいのかについて、自分の想いを巡らすことは、前向きで意義のあることですね。

~苦手なものと向き合うコツ~

岡本:いくつか訊きたいなと思うのですが。まず「信頼出来ていない部下を思い浮かべる」ということなのですが、嫌なものと正対する、向き合うときにジョージ流のコツやアプローチは何かありますか?

島村:いきなり来たね…。(笑)
そうだね、おそらく信頼出来ていないということは、つまり自分とはリズム感が合わないとか、苦手な存在である可能性があるので、そうだよね、と思い浮かべつつ…。

この動画では僕のアプローチを、それが絶対の正解ではないけれど、参考になればと思ってシェアしています。その上で僕がどうしているかをお伝えすると、自分の苦手なものに直面せざるを得ないときは、僕はあるキーフレーズを自分でインナートークして実際に言葉にしていることが多いんです。
「ああ、これでまたオレ成長しちゃうよ」というひと言を言って、ニコッと笑うというのをルーティンにしていますね。

岡本:いつもの、ですね(笑)。

島村:そう(笑)。今回のコロナのこともそうでしたし、そうでなくても、たくさんの経営課題やチャレンジなどがあるわけですが、都度、「ああ、オレまた成長しちゃうなあ」と。

岡本:成長のチャンスだ、と。

島村:どういう言い方が良いかは人それぞれだと思うけど、僕の場合は「成長しちゃう」という言葉を与えることによって、ある種のチャレンジ、苦手なことに向き合うことを喜びに変える。そういうふうに自分でインナートークをしてスイッチを入れる、という感じかな。

ちょっと脱線するけど、人間がどんなときに成長するのかを考えると、順風満帆なときに成長しているという実感はあまりないはずですね。逆境、アゲインストに向き合って、はじめてグッと上にあがる。飛行機だってそうでしょ。そうしないと空中に飛ばないわけなんだよ。そういうことをいつもイメージしながら やっていますね。

これね、どんどんやってると逆境好きになっちゃうんだよね(笑)。逆境大好き、みたいな(笑)。そんな効能もありますね。

~内省の効果~

岡本:なるほど。では、そういうふうにして、信頼できていない部下を思い浮かべて内省を進めると、どんな効果があるのでしょうか?

島村:それはもう非常にシンプルです。前回お伝えしたように、ほとんどのパワハラが無自覚で行われているので、その無自覚だったものに対して自覚的になるチャンスとして内省をお勧めしていますね。

ちょっと立ち止まって、さっきの内省のプロセスを進めていただくと、「もしかして…」ということに思いが至るかもしれないし、まあ自分は大丈夫だなと思えるかもしれない。何かアクションを取る前に、まずはご自身の自覚のアンテナの精度を磨く(高める)というイメージかな。そのイメージで「内省」という時間を大切にしてほしいなと思っています。

~一人で抱えない~

岡本:では、ここまでの話で、どうにか信頼できていない部下に向き合って内省してみようと思ったとして。でも、自分が本当はどんな上司でいたいかというのは、自分がこうしたいと思っていても、相手側があることなので、そんなにスムーズにいかない、単純な話ではないような気もするのですが…。

島村:いいポイントだね。リアルだねえ…(笑)。その通りですよ。

それについては2つあって、1つはさっきの繰り返しになるけど、逆にそういう人が目の前に来てくれたことによって自分自身が成長するチャンスになると思うこと。それまでに自分が培ってきた、育んできた自分の正しさを一旦脇に置いて、この目の前の部下にとって、どんな上司であるかを一度ゼロクリアして考えるチャンスだ、というふうに捉えるのが1つです。

でも、そうは言っても苦手なものは苦手だよね、ということもありますよね。そのときは、僕自身もそういうことがこれまでも何回かあったなと思うけど、放置しないで誰かに助けを乞う。つまり、向き合おうとするんだけど、この人との接点を自分で持つと、どうしても話がこじれる一方になりそうだと思ったら、誰かに託す。自分が信じて頼りにしている誰かに、その人の状態がちょっと気になっているのでアプローチして様子を聴いてみてくれないかと。そういうようなことは、しますね。

「自分の弱さの情報公開(自己開示)」って、どこかで話したかもしれません。何でも自分でできると思っていることの方が傲慢で、一人ひとり持ち味が違うのだから、自分にできないことだって当然ある。そのときは放置せずに、誰かに助けを乞う。これが一番だと思いますね。

岡本:パワハラだけに限らないけれど、たとえパワハラをしていたとしても、一人で抱え込まずに助けを乞う、ということがすごく大事という感じがしますね。何でも一人で抱えない。

島村:一人でしっかりすることがビジネスパーソンとしての完成度を高めているということに、一般的にはなるんだけど。その先にあるのは、できることを一所懸命やりつつ、できないことについては、「できない、助けてください」と言えること。
これからますますリモートワークなどが普及してくると、顔が見えない中で、様子がよくわからず協働するという環境が増えてくるので、このことは大事ですね。「ちょっともう、これはギブアップ!」と言える、あるいはそうなる前に助けを求める、そういう自分を肯定する、そんなふうにビジネス界全体が進化していったらいいなと思っていますね。

岡本:その「自分の困りごとを誰かに話す」みたいなことは、この動画シリーズのシーズン1のどこかでも言っていたので、キーワードの1つなんだなと思いました。

島村:本当にそう思います。それは実は、自分のためでもあるし、周囲のためでもある。自分の弱さを共有できると、逆に他の人たちの活躍のステージが生まれてくる。なので、ぜひ試してみてほしいことですね。

~フォローアップ・クエスチョン~

岡本:今日は「パワハラしない編②内省」についてお届けしました。最後にフォローアップ・クエスチョンをお出しします。このクエスチョンは、今日お伝えしたことをお試しいただく際のヒントとして、ご活用ください。試してみてのご意見ご感想やリクエスト等も、ぜひYouTubeのコメント欄へお寄せください。

それでは、今日は以上になります。

島村・岡本:ありがとうございました!

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