見出し画像

2020年にやれなかったことと、2021年にやりたいこと

あけましておめでとうございます。今年も、よろしくお願いします。

「いま、必要なのはもっと「遅い」インターネットだ」ーーそう啖呵を切って、その名もズバリ『遅いインターネット』と題した本を出版し、同じ名前のウェブマガジンを立ち上げたのが去年の2月のことでした。

あれから1年近く経ちました。おかげさまで、「遅いインターネット」は僕が思っていたよりもずっと大きな反響があって、たくさんの支援をいただきました。改めて、お礼を述べさせてください。ありがとうございました。これからも、しっかりやっていきます。

しかしその一方で、2020年はたいていの人がそうであるように、僕もいろいろと状況に振り回されて、うまくいかなかったこともすごく多い1年でした。(たとえばいまだから言えますけれど、僕は2020年は「場所」にもっとこだわったことをやろうといろいろ計画していました。)

だから、ということでもないのですけれど2021年は、もっともっともっと、世間(僕が一番嫌いな言葉の一つです)から距離を置いて、好きなことを自分のペースでやろうと考えています。なんで宇野はこのタイミングで、こんなことをやろうとしているんだ、頭がおかしいんじゃないのか、と(僕が距離を起きたいタイプの人たちに)思われたら「しめたものだ」ーー僕は少し前からそう考えてやってきたのだけれど、来年はますますそうなっていくつもりです。

具体的に考えていることもいくつかあります。たとえば、紙の新雑誌を創刊したいと思っています(実はずっと準備していました)。「遅いインターネット」のウェブマガジンも、創刊1周年のタイミング(2月下旬)で、もっともっと面白くしたくてリューアルします。あと、うまくいけば僕のあたらしい本も一冊か二冊、出る予定です。

こういった仕事が、僕がこれから一緒にやっていきたいなと密かに考えている人や、いまは想像もできないくらい離れた、あるいは「ねじれた」ところにいる見知らぬ誰かに届いたとき、僕は2021年をよくやったなと手応えを持って終えられると思っています。もっと言ってしまえば、やり切ったと自分で思えたなら1年で何かがかたちにならなくてもいい。それくらいのつもりで、腰を据えて挑んでいくつもりです。

こんな僕でよければ、2021年もよろしくお願いします。応援してくれたぶんは、ぜったいに面白いことをやります!

※ ※ ※

【最近の活動と今後の予定】

「遅いインターネット」のウェブマガジンは2020年2月にリニューアル予定です。見た目も変わって、あたらしい記事もたくさん増える予定。お楽しみに。

(遅いインターネット会議)
おもに火曜日の夜に有楽町SAAIで開いているトークイベントです。政治からサブカルチャーまで、ビジネスからアートまで、いろいろな分野の人に来てもらって、じっくり腰を据えて議論しています。


(これからのPLANETSCLUB)
PLANETSCLUBは僕らが進める「遅いインターネット計画」の原資です。この収入があるために、閲覧数を一切気にせず、いま本当に必要なこと、面白いと思えることを発信することができています。僕たちの企てに賛同してくれる人がいたら、サポートをよろしくお願いします!

入会すると僕の「発信する」ノウハウを「すべて」共有する「PLANETSSchool」の受講をはじめ、たくさんのオンラインイベントに参加することができます。
PLANETSの発行するメールマガジンの閲覧、月3回の「遅いインターネット会議」の視聴も可能になるので、テキストと動画のサブスクリプションとしてもものすごくお得です。

「遅いインターネット読書会」は、毎月1冊、僕(宇野)が選んだ本を読んで、ディスカッションを行っています。2021年1月の課題図書は、スティーブン・ピンカーの『21世紀の啓蒙』です。当日までに読み込んで僕(宇野)とのディスカッションに参加しても、配信を見てアウトラインを把握してから読み進めてもよし、です。

僕(宇野)がこれまで身につけてきた〈発信する〉ことについてのノウハウを共有する「PLANETS School」。2021年度は理論的な指導と毎月の課題に対する添削指導とを並走させた講座になります。初回の課題は自分の体験を「読ませる」エッセイ文に昇華することです。

僕と僕のメディア「PLANETS」は読者のみなさんの直接的なサポートで支えられています。このノートもそのうちの一つです。面白かったなと思ってくれた分だけサポートしてもらえるとより長く、続けられるしそれ以上にちゃんと読者に届いているんだなと思えて、なんというかやる気がでます。