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部活指導員として求められること


こんにちは!
Walkie-Talkie AIです(^^)

実は昨年の夏にOLを卒業し、その翌月から母校の私立学校で部活指導員として身を置きながら、家業の会社で事業責任者としてSNS講師やダンス指導などを地域に方々に行っています。

すでに母校に戻って1年、一通りのシーズンを終え2シーズン目に突入ました。

1年やり終えての正直な感想としては、
「楽しいしやりがいもあるけど、長くは続けられない」。

そう思ってしまうのは、私自身の問題ももちろんですが、まだまだ国内での部活指導員の位置付けやそれに対する取り組みが普及してなかったり確立されていないからなのかもしれません。

今回は、そんな部活指導員として学校側そして生徒・保護者側から求められることと、部活指導員としての心構えを現役部活指導員からお伝えします。


部活指導員とは

部活指導員とそもそもなんぞやというお話ですが、所属する都道府県のHPにはこのように記載されています。

学校の教育計画に基づき、生徒の自主的、自発的な参加により行われるスポーツ、文化、科学等に関する教育活動である部活動において、校長の監督を受け、技術的な指導に従事する、学校教育法施行規則(昭和二十二年文部省令第十一号)第七十八条の二、第百四条及び第百三十五条で定める学校の職員です。

簡単にいうと、学校の職員として部活運営/技術指導や大会引率・練習試合等を行う人で、学校の職員のため報酬が発生しています。

これに対し、「外部指導者」という位置付けの指導者もあり、これに関しては、

部活動の担当教員と連携・協力しながら主に技術面の指導を行う人材。
外部指導者単独では、大会・練習試合などの学校外活動の引率は不可。

とされており、基本的にはボランティア(待遇は学校によって異なる)の技術指導者という解釈で良いかと思います。

ここまで書くだけでも、「部活動とはなんぞや」とか部活指導員には資格がいるんかとか具体的にどう違うねん!?と思われるかもしれませんが、それはまた別の機会に。

ざっくりと違いだけご理解ください。


求められること(学校側)

部活指導員として、学校側から求められる基本的なことは以下のとおりです。

 1.   実技指導
 2.安全・傷害予防に関する知識、技能の指導
 3.学校外での活動(大会・練習試合等)の引率
 4.用具・施設の点検、管理
 5.部活動の管理運営(会計管理等)
 6.保護者等への連絡
 7.年間・月間指導計画の作成
 8.生徒指導に係る対応
 9.事故が発生した場合の対応 等

正直、この定義を知ったのはつい最近なのですが、知らなかった方が良かったと思ったのが正直な感想(笑)
自然としちゃってたことですが、改めて文字にしてみると…(・・;)

教科を教えない教員のような感じですよね。
さらに試合の申し込みや顧問会議等加わったりしている学校もあるとは思います。

この中でも、用具・施設の点検/管理なんかは、生徒たちと一緒に行ったり、たとえばボールの購入時期や必要なものに関しては、生徒で在庫管理や購買申請を顧問の先生に入れるようにしていたりするので、全部が全部1人で行っているということは私の場合はありません。

(ただ、これを会社員をしながら自分の勤務時間外に…と考えると…。。。)


求められること(生徒側)

生徒から求められることは、主には

・技術指導(できれば毎日見てほしい)
・試合の引率
・相談環境

かなと、1年やってみて感じています。
指導回数に関しては、私は現在週に2回の契約で、試合前などは少し多めにとったりしながら生徒たちとのコミュニケーションをとる機会を増やしています。
うちは私学なのですでに民間スクールにそれぞれ通っている子も多いのですが、「毎日部活があれば良いのに」と言っている子も少なくなく、できれば学校で完結できればそれが一番望ましいと思っているんだと思います。

試合の引率に関しては、生徒たちが一番求めてきていると感じています。
ついていける試合にも限界があるので、私は主に学校単位で出る試合に関しては極力ついていくようにしていますし、ベンチに座る監督登録もなるべく私ができるよう日程を確保しています。
週2回しか練習は見ていないけど、その評価をしてくれる大人がなかなかいない。スクールコーチもレッスンのために試合には観に来れず、結果だけ聞く。そんな中で部活動の顧問や部活指導員は唯一コンスタントに試合を観て評価してくれる大人なのでしょう。私にとっても、生徒たちの試合を観ることでプレースタイルを把握したり長所短所を把握して指導にあたることができるので、なるべくいくようにしています。
そして何よりも、学校行事に似た団体行動ができる唯一の機会なので、生徒指導を学校と連携して行えます。技術指導だでなく生徒指導もできる、部活指導員としても冥利につきる機会なのかなと感じています。
そして、相談環境。
これに関しては、私が卒業生/卒部生であり、生徒たちの状況や気持ちが痛いほどわかるからというのもあるかもしれませんが、女子校ということもあり身体のことだったり、あるいは人間関係(先生だと生徒指導室に呼ばれたりと何かと大ごとになったり、めんどくさかったりする笑)だったりを気軽に相談できる環境は、この1年を通して私自身力を入れてきた部分で、技術指導の前にしないといけないことって、生徒との関係づくりだと思っていて、学校の先生以外の大人とコミュニケーションをとる機会がせっかくあって、その大人は生徒指導も学校側から求められているとなると、ここをやらずに何をするんだ?に気づいたので、しっかり力を入れて取り組んでいます。
学校行事(体育祭は文化祭、修学旅行等)の話や、学校生活の話、時には恋愛の話も生徒と楽しんでいます(^^)

というものの、私は出だしにエンジンかけすぎてすっ飛ばして失敗した経験があります…。この失敗談はまたどこかの回で。


求められること(保護者側)

保護者の皆さんに関しては、たった1つ共通していることがあって、

スポーツを通して、今後の社会で必要な礼儀作法を身につけてほしい

ということです。
面談を行った際にも、「もっと部活らしく先輩後輩の関係づくりができる環境にしてほしい」「スポーツだけできていてはいけない。それを通して学んで立派に育ってほしい。その上で選手として結果を出してもらえたらさらに嬉しい」という声がほとんどでした。

正直、ここに関しては私の指導観と保護者そして学校と3者が100%合致しているので、部活指導員としてはやりやすい部分です。
指導観が合わず、なかなか苦労されている部活指導員の方もいらっしゃるかと思います。私の場合は卒業生であることが要因として大きく、自身の経験から学校教育に落とし込んで考え、指導にあたれることは、学校、そして保護者としても1つ共通認識ができる部分なのかなと感じています。



部活動の民間委託に関しては、政府は足踏み気味。努力義務となったことで、都道府県・市町村単位での取り組みが重要となったかと思います。
部活指導員に関しては報酬が発生する立場となりますが、その報酬だけでは正直厳しく、兼業でされる方が多い中で、ある程度時間に自由のきく働き方でないと厳しいのも現実です。

うまく考えて、できるだけ長く部活指導員として母校に恩返しして行きたいなぁ…と感じます。

これから、部活指導員としてのことを発信しつつ、皆さんと一緒にこの「部活指導員」を考えていきたいと思います。



Keep smile :)

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