東雲β 習作

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東雲β 習作

最近の記事

コント《にくらしげ》

=Rから始まるとある会話= 「レアだと生っぽいし」 「ウェルダンだと硬そうだし」 「やっぱミディアムだよね」 「なんでもほどほどがいいんだよ」 「でしょ。私こないだのテスト50点」 「ほどほどって70点ぐらいでしょ」 「その点数私にとってはレア」 終 #コント #ショートショート #超短編小説 #短編 #戯言 #たわ言 #プロット #脚本 #笑い #ユーモア #断片

    • コント〈言葉の綾〉

      「ルールを破ったときってどんな音が鳴る?」 「何も鳴らないよ」 「警鐘を鳴らしたときはどんな音がする?」 「何もしない」 「溜息を吐くと何が出てくるの?」 「何も出ない。見た目には」 「太鼓判を押されたときって痛い?」 「痛くない。むしろ嬉しいぐらいさ」 「終止符を打つと痛い?」 「ヤクを打て。そしたら人生に終止符さ」 終 #コント #ショートショート #超短編小説 #脚本き

      • コント〈クサいものには電話しろ〉

        「嗅覚に自信ある?」 「こないだ友人と一緒にいたら〈プッ〉と音が聞こえたんでとっさに『オナラしたでしょ』と指摘したんですよ」 「うん」 「そしたら友達『これ、メールの着信音だ』って言うんですよ。でもその話がクサいと思ったんでつっこんだんですよ、『嘘だね、何か匂うぞ』って」 「うん」 「そしたら『本当だ。疑うなら今メール送ってみろ』って。送ると本当に携帯からその音が鳴ったじゃありませんか!」 「ふむ。なんのために?」 「実際オナラしてしまったとき誤魔化せるように、

        • コント〈陶磁器〉

          「いらっしゃいませ。こちらのお茶碗、3個2000円、割り代込みですよ」 「割り代って?」 「陶磁器を購入されるお客様は、それが割れることに注意していらっしゃいます。ならばこの場で購入し、この場で割ってもらおうと」 「それ、買って何の得があるの?」 「ストレス発散、虚無感の充実、など」 「ふーん。じゃあ、3個試しに買って割ってみるか」 「はい、ありがとうございます。ではこちら、あっ!!!(手がすべって茶碗が床に落ち、すべて割れる)」 「おいおい、それは俺が割るつも

        コント《にくらしげ》

          コント〈そうめん〉

          「そうめん、食べても食べてもなくならないね」 「流しそうめんならぬ、湧き出しそうめん、ですから」 「なんじゃそりゃ」 「そうめんの器の底が開いていて、テーブルの下とつながっており、タンクが備えられている。そこからそうめんがたっぷり湧き出る仕組みです」 「おし、じゃあそのタンクのそうめん食べたらフィニッシュなんだね」 「いや、この家の井戸から湧いて出るからまだあるよ」 「もう無理!そうめん、ごめん!」 終 #ショートショート #コント #超短編小説 #脚本

          コント〈そうめん〉

          コント〈ミントアイス〉

          「冷凍庫の中のミントアイス食べた?」 「食べた」 「どうだった」 「湿布の味がした」 「ゲッ」 「美味しかったよ。それに心なしか腰が軽い」 「湿布の効果あったんだ!」 「ぽかぽかする」 「温湿布かーい!」 終 #コント #ショートショート #超短編小説 #脚本

          コント〈ミントアイス〉

          コント〈プライド〉

          「プライドはないのか?」 「ございません」 「その感じはまだまだ残っていると見た」 「ありません」 「まだ残っている」 「ない」 「いーや」 「にゃあ」 「ふむ、猫ときたか。ない感じは出たな。では猫にはプライドはないかね?」 「にゃあ」 「なんて言っているのかね?」 「ある、と言っています」 終 #コント #超短編小説 #ショートショート #脚本

          コント〈プライド〉

          コント〈ちょっとそこまで〉

          「お出かけですか?」 「ちょっとそこまで」 「そこまでってどこです?」 「いや、ちょっと」 「ひょっとして、それで質問かわそうとしてません?」 「ははは」 「そんなに訊かれたらまずい用事ですか?」 「いや、そんなこともありませんが」 「なら、答えてごらんなさいね」 「いや、ちょっと」 「誰にも言いませんよ」 「だったらあなたにも言うような用事でもないですから」 「ひょっとして前々から私のことを気にくわない?」 「、、、、、、じゃ、ちょっとそこまで!」

          コント〈ちょっとそこまで〉

          コント〈残る楽しみ〉

          「残り全部あげる」 「いらないよ」 「えっいらない?」 「腹いっぱいだよ」  「そっか。胸は?」 「八分目ってとこかな」 「いっぱいじゃない。あとの二分は何?」 「そりゃ食後の展開によるさ」 「何か期待してる?」 「さぁね。やめようぜ、話したら雰囲気壊れるだろ」 「そうだね、、、、デザートでも追加しますか」 「別腹はあっても別胸ってのはないからな。失われる雰囲気は代えがきかないぞ」 「、、、、甘くないね、君」 終 #コント #ショートショート #超

          コント〈残る楽しみ〉

          コント〈ピアノ〉

          「黒鍵、全部赤色に塗っちゃえ」 「紅白になったね」 「あれ、赤鍵押すと高い音が鳴って白鍵押すと低い音が鳴るようになったぞ」 「紅白歌合戦方式なんだろうな。紅組が女で白組は男だから」 「うん、仲良く歌ってる。いい感じ。ペダル踏むとどうなるんだろう」 「やめとめ」 「ぎゃっ!何だこの音」 「そりゃ足で踏まれたら誰でも悲鳴あげるさ」 終 #コント #寸劇 #脚本 #超短編小説 #ショートショート

          コント〈ピアノ〉

          コント〈掃除機〉

          「ちょっと掃除機かけてよ」 「どこ」 「背中」 「そんなところ『かける』の初めてだな。『かく』ことはあっても」 「余計なこと言わない。ほら」 「強さは」 「弱で。『うるおい機能』ってついてなかった?」 「ついてないよ。じゃあかけるよ。スイッチオン」 「、、、、、、、、うん、綺麗になってる。スース―する」 「擦れて痛いんじゃないか。よし、これぐらいでやめておこう」 「ちょっと。まだやめないでよ」 「これから用事で出かけるからさ」 「なら無人掃除機を背中に

          コント〈掃除機〉

          コント〈時計屋〉

          「いらっしゃいませ。『腕』にしますか?それとも『壁』?」 「他には?」 「『置き』なんてのは?」 「つまらんね」 「お求めなら『日』もありますが」 「それはちょっと扱いが難しい。すまん、出過ぎたことを言った」 「いえ、構いませんよ。では『砂』あたりでどうです?」 「うーん砂時計ねぇ、持ってんのよね、1本」 「では、こちら。『塩』です」 「塩?なんだそれ」 「砂時計の中身が塩になってます」 「砂と何か違うの?」 「気分ですかね、『海を想え』」 「うーん

          コント〈時計屋〉

          コントM〈混ぜるな危険〉

          =Mから始まるとある会話= 「混ぜるな危険って書いてあるがお前なら当然?」 「混ぜてみようか」 「ああ、混ぜちゃえ混ぜちゃえ」 「、、、、、青い煙が出てきた、臭い!」 「臭いだけで危険だって判断すると後悔するぞ」 「目に染みる!なんだこれ」 「未知の体験に感動するのは当然だ。俺も泣けてくるよ」 「クラクラしてきた」 「恍惚って奴さ」 「眠くなったきた」 「眠れ眠れ。きっと一生分眠れるだろうから」 「混ぜるな危険って言葉マジだったか、、、、」 「いい夢

          コントM〈混ぜるな危険〉

          コントL〈ラブソングは突然に〉

          =Lから始まるとある会話= 「ラブソングってどうやってつくるの?」 「いま君が愛してる人のことを想うんだろうよ。心当たりは?」 「人類を広く。博愛主義だから」 「心がけには感動するが、人の心に響くのはもっと身近なケースだろうな。好きな人は?」 「いない」 「じゃあ、まず好きな人をつくることだろうよ」 「簡単に好きになれない」 「じゃあそのもどかしさを歌ってみれば?」 「そんな歌を聴いて誰が感動するもんか」 「僕は聞いてみたいけどね」 「それって好奇心?」

          コントL〈ラブソングは突然に〉

          コントK〈結婚に際し〉

          =Kから始まるとある会話= A「結婚して欲しい」 B「ターイムスリップッ!!、、、、、、、何?話って」 A「僕と付き合って欲しい」 B「あなた、3年後、私にプロポーズすることになるわよ。それでもいいの」 A「う?うん、も、もちろん。真剣に考えてる」 B「なら、いいわ。じゃあ急ぐので先行ってる。ターイムスリップッ!!」 A「、、、、、、答えを聞かせてくれないか、結婚」 B「ちょっと待って。3年後の暮らしぶり見てきてから答えるから」 終 #コント #ショートシ

          コントK〈結婚に際し〉

          コントJ〈時限爆弾〉

          =Jから始まるとある会話= 「時間がない、爆発する」 「どれだけ残ってる?」 「3分だ」 「できることをしよう」 「カップラーメンをつくる」 「最後の晩餐か」 「味はどうする?醤油、カレー、シーフードそれに」 「チックタック。選んでる時間あるか?」 「シーフード」 「ベストだ」 「湯を注ぐぞ」 「手が震えているな。大丈夫か?」 「あとは!?俺たちに出来ることは何が!?」 「エチケット」 「爪を切って、、、よし。歯を磨けば、、、、、、よし」 「ラ

          コントJ〈時限爆弾〉