国際社会を見ない野党

■イスラム国消滅後の世界
テロ組織イスラム国は建国を宣言したが間もなく終わる。残党は既にイラクに逃亡しており、逃げ遅れた戦闘員がシリアで戦っている。残党がいればテロ活動は可能。だが見た目ではイスラム国の消滅になり区切りとなる。

■トルコ軍の動き
トルコは国内でテロ組織と指定するクルド人武装組織と戦闘中。トルコ軍は隣国シリアに侵攻してクルド人武装組織と交戦。だがアメリカがトルコに作戦を中断させた。アメリカの思惑とトルコの思惑が異なるので、トルコは作戦を中断させられた。

公にはシリア国内のイスラム国殲滅までトルコ軍の作戦は中断。アメリカとトルコの秘密協定は不明だが、イスラム国消滅宣言後にトルコ軍の作戦再開の可能性が有る。

■クルド人の立場
トランプ大統領はイスラム国殲滅後にアメリカ軍を撤退させる予定。シリアにおけるアメリカの覇権は消えるが、アメリカとしては軍事費の節約になる。

長所:アメリカには軍事費の節約
短所:シリアの覇権が消える。同時に隣接国の覇権が拡大し情勢が不安定になる。

対応予測:アメリカはシリア東部にクルド人国家を作らせシリアに連邦政府を認めさせる。

長所:クルド人国家がアメリカの代理人としてパワーバランスになる。
短所:トルコ国内のクルド人も連邦制を要求する可能性が高い。

シリア国内にクルド人の国を作り、シリアが連邦制を認めれば内戦の終わりであり安定化する。シリア政府は苦々しい思い出受け入れる可能性が有る。同時に認めなければ内戦の継続。

トルコは国内のクルド人も連邦制を要求する可能性が高く、これは国土を分割することと同じ。トルコは国内のクルド人が全員出国するなら、シリアのクルド人国家を認めるだろう。

■トルコ軍の作戦再開
イスラム国消滅後にトルコ軍が作戦を開始すれば、それはシリアとトルコの国家間の戦争に移行する。クルド人武装組織はシリア軍と合流する可能性が有り、トルコとシリアの国家間の戦争が中東に影響することになる。

■イランの動き
イランはシーア派系武装組織を支援している。同時に反米組織も支援しているので、革命防衛隊を用いて間接的な戦争を既に実行している。

イスラム国が消滅すれば次の敵はイラン。イラン側も察知しており、既に欧米と対立関係が続いている。

■ホルムズ海峡と日本
ホルムズ海峡は海上交通路の一つ。イランとアメリカの対立が激化すればホルムズ海峡封鎖の可能性は高い。そうなれば世界経済に影響するから、日本の政治家は対応できるように議論しなければならない。

だが日本の野党は中東の変化を見ないで騒いでいるだけ。必要な議論ではなく騒いでいるだけ。これでは国際社会に対応できない。日本の野党は国際社会を見て議論すべきだ。

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