鈴木何某

特徴的な歌声を武器に、コンセプチュアルな世界観の楽曲を放つ男性シンガーソングライター。…

鈴木何某

特徴的な歌声を武器に、コンセプチュアルな世界観の楽曲を放つ男性シンガーソングライター。2014年頃までロックバンドのフロントマンとして活動していたが、2020年よりソロに転向。近年はSNSを媒介して、他アーティストとコラボするなど精力的に活動している。

最近の記事

劣等感と向き合った先で出逢った"野心家"としての自分〜1stEP「鈴木何某」楽曲解説①〜

2023年3月8日(水)、自身初のEPとなる「鈴木何某」を各種ストリーミングサービスから配信スタートした。自分の名をタイトルにしたこのEPは、その名の通り「名刺」的な作品になっている。僕のことを初めて知ったという人もいると思うので、まずは名刺交換だと思って楽曲を聴いてもらい、歌声と音楽に触れて欲しい。 さて、本記事では、EPの紹介と共に1曲目に収録されている「劣等コンプレックス」という楽曲について綴ろうと思う。 先日僕のYouTubeチャンネルにてミュージックビデオを公開

    • 真反対の2人を繋いだ"音楽の力"と、楽曲に込めた想い 〜「音楽は笑った」リリース記念 鈴木何某✕今井まい特別対談〜

      2023年1月4日(水)に、「鈴木何某×今井まい - 音楽は笑った」が、SpotifyやApple Music、AWAといった各種ストリーミングサービスよりリリースされた。また、鈴木何某のYouTubeチャンネルにて、ミュージックビデオも公開されている。明るい楽曲の中に香るノスタルジックで切ないイメージを表現した映像となっている。こちらも是非ご覧頂きたい。 今回は鈴木何某と今井まいの対談インタビュー形式で楽曲についてひも解いていく。 ―まずは自己紹介をお願いします。 今

      • 「宇宙紀行」を記す flight,2 〜星のように散りばめた無数のオマージュ&制作意図を徹底解説〜

        6月15日(水)、約1年ぶりにFlehmannさんと共同制作したコラボ楽曲第4弾「宇宙紀行- Cosmo Night Paradox-」が配信された。 重力を感じる低音域の打ち込みと輝く星のようにきらめくサウンド、宇宙をテーマに身近なパラドックスを謳った歌詞が融合した本作は、手前味噌だが見事な化学反応をみせたと自負している。 YouTubeではMV、SpotifyやiTunes等の様々なサブスク配信サービスからも聴くことができ、さらに「フリーBGM」として映像の音楽素材に

        • 「宇宙紀行」を記す flight,1〜旅のはじまり〜

          梅雨入りをした関東の上空。春の星座は西に傾き、東の空には入れ替わるように夏の星座が昇ってくる。晴れた日の夜には、デネブ、アルタイル、ベガを結ぶ直線「夏の大三角形」も見え始めるそうだ。 夜空が春から夏へと衣替えをするそんな中、6月15日(水)に第4弾となるFlehmannさんとのコラボ楽曲がリリースされる。本記事では、公開に先駆けて、本作がどのように生まれたのかを綴ろうと思う。 鈴木何某feat.Flehmannの歩み作曲家のFlehmannさんとは、2021年に2月にリリ

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          【note移植版】東京百色眼鏡を百倍楽しもう!

          こんにちわ。鈴木何某(すずきなにがし)です。 私の趣味は、自宅の四畳半の部屋で宅録(天井は土壁)を行うこと。 twitterで知り合ったFlehmann(フレーマン)さんとのコラボ楽曲「東京百色眼鏡」をYoutubeで公開しました。まずは楽曲を聞いて頂けると嬉しいでございます。 東京百色眼鏡 / 鈴木何某 feat. Flehmann はい、ご静聴ありがとうございました。東京をポップに歌ったまさに「シティポップ」です。さて今回は、この楽曲がどのように生まれたのか、それぞ

          【note移植版】東京百色眼鏡を百倍楽しもう!

          母への手紙「蒼鷺」を綴る4 〜怒涛の11日間(後篇)〜

          5月22日(日)に鈴木何某の3rdSingleとなる「蒼鷺」がAppleMusicやSpotify等の各種音楽サイトより配信開始された。是非、ダウンロードして聴いていただきたい。 5月01日(日) MVリリースまで残り5日 土日は貴重な制作時間だ。逃すと本格的に公開日に間に合わないこともあり、家事を全力で終わらせて、楽曲制作の合間には母と共に過ごした。懺悔すると今までは部屋で一人でご飯を食べるのが当たり前だったが、母の孤独に気づいてからは、なるべく母と一緒に食べるようにし

          母への手紙「蒼鷺」を綴る4 〜怒涛の11日間(後篇)〜

          母への手紙「蒼鷺」を綴る 番外編 〜ミックスのこだわり〜

          鈴木何某の3rdSingleとなる「蒼鷺」のMVが5月6日(金)にYouTubeで公開され、続いて22日(日)にAppleMusicやSpotify等の各種音楽サイトより配信開始された。是非、ダウンロードして聴いていただきたい。 本記事では、「母への手紙「蒼鷺」を綴る4 〜怒涛の11日間(後篇)〜」で書かれているボーカルトラック編集について、順序立てて具体的に綴ることにする。 01.ノーマライズ レコーディングをしてきた音源(本作の場合、主メロ2本、予備主メロ2本、コーラ

          母への手紙「蒼鷺」を綴る 番外編 〜ミックスのこだわり〜

          母への手紙「蒼鷺」を綴る3 〜怒涛の11日間(前篇)〜

          5月6日(金)に鈴木何某の3rdSingleとなる「蒼鷺」のMVがYouTubeで公開された。是非、一度ご覧頂きたい。 作詞・作曲・演奏・ミックス・マスタリング:鈴木何某 MV撮影:森田剛一(森田寫眞館) MV映像編集:鈴木何某 プロデュース・マネージメント:近藤渉 今から綴るのは歌詞の仮決定がされてからMV公開までの話。その時期にしては蒸し暑く、雨の降る4月26日まで時間を巻き戻すことにする。 4月26日(火) MVリリースまで残り10日 歌詞が完成した翌日、にチー

          母への手紙「蒼鷺」を綴る3 〜怒涛の11日間(前篇)〜

          母への手紙「蒼鷺」を綴る2 〜嘘のない言葉〜

          2022年5月6日(金)にYouTubeにて公開された鈴木何某の3rdSingleとなる「蒼鷺(あおさぎ)」のMV。サブスクは、5月21日(土)にSpotifyやAppleMusicなどの各種音楽配信サイトより配信されるので、是非聴いてほしい。 前作「MONSTER」を公開してから2ヶ月経った3月下旬ごろ、本作の曲づくりをスタートした。母の為に綴る曲なので、現在の母の状態を念頭に置く必要があった。 耳が遠いこと 難しい言葉は理解できないこと すぐに忘れてしまうこと

          母への手紙「蒼鷺」を綴る2 〜嘘のない言葉〜

          母への手紙「蒼鷺」を綴る1 〜大切なモノを歌うこと〜

          2022年5月6日(金)。鈴木何某の3rdSingleとなる「蒼鷺(あおさぎ)」のMVをYouTubeに公開した。 サブスクは、5月21日(土)にSpotifyやAppleMusicなどの音楽配信サイト各種より配信される。 前作の「MONSTER」公開後、自身と向き合うことの大切さを理解してから、改めて今後「何を歌っていくか」を考えていた。 自分がこのときに掲げた信条は「楽しみ続けること。音楽を好きでいつづけること。音楽を生業とすること。」これは、人生の道標であり、自分

          母への手紙「蒼鷺」を綴る1 〜大切なモノを歌うこと〜

          MONSTERが産まれるまで6〜この世に生を受けて歩き始める「MONSTER」〜

          マスタリングと宣伝プロモーションはじめに しつこいようだが、新曲「MONSTER」がAppleMusicやSpotifyといった音楽配信サイト各種で配信を開始した。本記事を読む前に、下記リンクをクリックし、どうか自身の愛用しているアプリケーションから曲を聴いて欲しい。 きっとこの曲があなたの「生きる」力を後押ししてくれる。そう信じている。 音源制作 共同制作者への声がけ、MVの制作 マスタリング TuneCoreへの登録 ティザーの制作 協力者への声がけ S

          MONSTERが産まれるまで6〜この世に生を受けて歩き始める「MONSTER」〜

          MONSTERが産まれるまで5〜もがき苦しんだ歌詞ー「本音がない」という「本音」〜

          昨日新曲「MONSTER」のMVがYouTubeで公開され、続いて本日AppleMusicやSpotifyといった音楽配信サイト各種で配信を開始した。 https://www.youtube.com/watch?v=RJJRSG_yscY 歌詞について作曲も含めてだが2ヶ月かかって書いた歌詞。よく魅せようとする自分、誇張しようとする自我と葛藤し、何度も何度も書き直して完成させた。その時の心情は「MONSTERが産まれるまで2〜中身のない音楽性〜」にて綴っているので本記事と

          MONSTERが産まれるまで5〜もがき苦しんだ歌詞ー「本音がない」という「本音」〜

          MONSTERが産まれるまで4〜絶望から化けたMV〜

          ついに、この日が来た。 日付変わって昨日、1月28日(金)17時、渾身の新曲「MONSTER」のMVが公開された。既に見ていただいた人には感謝。まだの方は、まずはご覧いただきたい。 https://www.youtube.com/watch?v=RJJRSG_yscY 作詞・作曲・ミックス:鈴木何某 マスタリング:Flehmann 監督・編集:森田剛一 スタイリング&メイクアドバイザー:石渡チカ ロケーションアドバイザー:万太郎 プロデューサー:近藤渉 MV制作秘話

          MONSTERが産まれるまで4〜絶望から化けたMV〜

          MONSTERが産まれるまで3〜原点回帰的サウンド〜

          前回のnoteで書いた通り、本作MONSTERは、高校1年生の時に初めて書いたオリジナル楽曲をモデルにしている。 BPM(テンポ)が速く、ドラムは手数が多く荒々しい。ギターに至っては何を弾いているかわからないほど歪ませ、感情だけをぶつけたような演奏だった。曲の構成は、イントロ→A→B→サビ→短い間奏→A’→B’→サビ’→落ち間奏→ギターソロ→B’’→大サビ→アウトロと王道中の王道で、メロディはポップス寄り。歌詞は語感の良い単語だけを並べた意味があるようでない物語。 音源が

          MONSTERが産まれるまで3〜原点回帰的サウンド〜

          MONSTERが産まれるまで2〜中身のない音楽性〜

          サビのメロディは、最初から決まっていた。 溜まったモノを吐き出すような歌い方しか許さない短い休符の入り方。いわゆるポップス向きではないために今まで日の目を見ることはなかったが、捨てようにもこびり付いて離れないメロディが、ずっと自分の中にあった。自分の心情を包み隠さず曝け出すためには、このメロディしかなかった。 しかし、伴奏づくりは難航することになる。普段から「自分はどんな音楽にも対応できる」と過信し、様々な音楽的表現方法の模索に気を取られ、この作品の主軸、つまりは「自分自

          MONSTERが産まれるまで2〜中身のない音楽性〜

          MONSTERが産まれるまで1〜本音のない「人間」〜

          実に1年8ヶ月ぶりに、自身のアーティスト名「鈴木何某(すずきなにがし)」名義での新曲が、2022年1月28日(金)にリリースされる。 "一人でも多くの人に聴いて欲しい" これまで書いてきた楽曲の中で、本作が最も強くそう思う。 理由は、数えれば20年というそれなりに長い音楽人生を歩んできて、笑われるかもしれないが、ようやく自分の言葉で、初めて、曲を作ることが出来たからに他ならない。 そして、この楽曲を聴いてもらえることこそが、何より俺の存在証明、自己肯定に繋がるから。 そ

          MONSTERが産まれるまで1〜本音のない「人間」〜