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【ラグビーW杯】キックは大胆かつ慎重に 19.09.21 フランス対アルゼンチン その②

視界にピッチと座席が入る瞬間、スポーツファンをやっていて、一番興奮するときである。特に、初めて行くスタジアムの新鮮さというのは、いつまでも忘れがたいものがある。
東京スタジアムはラグビーはもちろん、サッカーでも何度も足を運んでいる場所だ。

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ただ、今日は初めてこの場所に来たかのような感覚に襲われた。
明らかに空気が違う。観客数の多さはもちろん、飛び交う歓声や、人々からほとばしる熱気が「普段のスポーツ観戦」とは全く違った。
これから1か月間半の間、規模の大小はあるとは言え、この感覚を僕は楽しむことができるのか……。
前日は日本代表の試合が行われていた。でも、そんな余韻は連呼される「Les bleus」と「Argentina」の声が吹き飛ばしてしまった。

若手中心のスコッドで試行錯誤が続くフランスと、ジャガーズのスーパーラグビー準優勝で勢いは上々のアルゼンチン。イングランドも含めた三つ巴のグループCにおいて、この試合の敗者は早くも崖っぷちに立たされる状況だ。どちらかというと後者有利が伝えられてはいたが、ゲームは意外な展開を見せる。

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FW同士の肉弾戦が続く中、試合が動いたのは前半17分。敵陣22メートル内でパスをつなぎ、バカタワのランで相手ディフェンスを切り裂いた後、待ち構えていたのはフィクー。フランスファンの歓声が至るところで響き渡った。
その後も2本のトライと2本のペナルティーゴールを決めた訳だが、この要因はバックス陣の奮闘に尽きるだろう。先に挙げた両センターの2名は自ら突破するだけでなく、周囲の選手たちを活かすことも忘れてはいなかった。20-3というフランスが予想以上にリードを広げて折り返す。

しかし、アルゼンチンもやすやすと引き下がるわけにはいかない。後半1分にすぐさまモールからトライを奪い返すと、続く12分もまたまたモールで追加点。これで勢いに乗ると、途中出場のウルダピジェタが2本のペナルティゴールを決めて遂に20―21と逆転。ようやく、キックが得意なアルゼンチンの本領発揮か?
だが、混沌とした展開に終止符が打たれたのは、アルゼンチンが逆転したわずか1分後だった。後半28分に投入されたカミーユ・ロペスのファーストプレーは、ゴールから40メートル離れた位置でのドロップゴール。放たれた楕円球は、ギリギリのところでポールを通過した。この一打が決勝点となり、フランスがアルゼンチンを23―21で下した。

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若いメンバーが集うフランスにとって、この1勝は自信を植え付けるにはもってこいのものになっただろう。今大会で台風の目になることはもちろん、2023年の自国大会に向けても弾みをつけたい。
一方、アルゼンチンにとっては痛恨の黒星だ。この試合はキッカーが定まらなかったことに尽きるだろう。サンチェス、ウルダピジェタ、そしてラストプレーになったボフェリの50メートル弱のロングキック……(ただし失敗)。サンチェスの不調を考えると、次戦はスタメンの見直しもあるのではないだろうか。イングランドが順調な出足を見せた今、10月5日のゲームに全てを賭けたいところだ。

ところで、試合後に思ったことがひとつ。
帰りは会場から調布駅に抜けるシャトルバスを使おうと考えていた。というのも、昨年の日本対ニュージーランド戦でも同様の便が手配されており、意外と使い勝手が良いこともあって今回も活用しようと考えていた。というか、飛田給駅のキャパシティを考えると果たしていつ駅に辿り着くかがわからないというのもあるわけで。

そういう算段でそもそもいたのだが、なんとシャトルバス乗り場への道を見失ってしまったのである。確か去年のあのときは、すぐに辿り着ける出口があったような気がしたのだが……。
結局、大勢の観客と一緒にもみくちゃになりながらメイン出口から脱し、大幅な遠回りをして乗り場へと向かったのである。

そこで更に驚いた。なんと、バスはガラガラだったのだ。昨年は何だかんだで20分ほど待ったのだが、今回はすんなりと乗車でき、さらに座れた。極めて快適な帰り道だった。

乗客の大半は日本人であり、海外の方は見る範囲ではゼロ。果たしてこれはどういうことか。バスに抵抗があるのか、それとも知らなかったのか。あるいは、勝利の余韻や敗戦の悔しさを噛みしめるには歩いて帰るのが適切なのか……。色々あるとは思うのだが、次の試合の際はもう少しバスのアナウンスを強めても良いと感じている

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