劣等感が価値観へとつながった話
・会話がうまくできない
・大人数だと相づちばかり
・人との距離感を縮めにくい
『対人能力の向上』を目的として接客業をしようと決めた。もっとうまく人と話せるようになりたいし、もっと信頼される人になりたかったのだ。
昔から人と積極的に話すほうではなかった。だから、会話する機会を増やせば否応なしに経験がついて上達するんじゃないかと考えた。
今までに何度も自分の考えを伝えられずに悩んできた。ついには、大勢の集まりを避けてストレスにならないようにした。それも一つの手だけど、なぜ苦手意識があるのか知ったうえで、対処するほうがいい気がする。
考えた結果、自分の価値観や特性に気づいた。
・無理に輪の中に入りたくない
・一対一では会話に困らない
→相手も私を理解しようと努めてくれるから。お互いが相手と話したい状態であること。
・3人〜4人では、会話の内容から思考へ移るので発言が減る
・5人以上になると会話に集中できず、内容についていけない
→相づちをすることで、会話に入れていないのでは?という周りの気遣いを回避する。(場の空気を乱したくないから)
・相手が自分と話そうとしているかが重要
・自分と話そうとしていない人と話すのが苦痛
→無理に輪の中に入りたくないから。
・興味がない人はどうでもいい(みんなと仲良くなる必要はないから)
・伝えても伝わらないと思っている
→すべて伝えたところで忘れるものだから、伝えるべき内容だけでいい
など、、を考えて知ったのが大きな収穫だった。
価値観や特性を認識できると、自己理解につながるだけでなく意識的に選択できるようになる。つまり、すべての言動に統一された自分軸を持った人になれるのだ。
ここまでたどり着くのに10年以上かかった。
いつも自分を責めてばかりで劣等感が大きくなるばかり。それでも変わりたいと思い続けた結果、一つの仮説を出せた。
さっさと諦めて受け入れるほうが、結果的に否定的な思考癖が付きにくくて飛躍しやすい。成長スピードも速いだろう。だけど、自分で納得してから諦めるのも悪くはないかなと思う。どこかで速さ重視に切り替える必要があるけど、ここまでたどり着けた経験は大きなものだな、、と静かな朝に確信した。
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