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白銀狐の千歳奇譚

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白銀の君 -小噺-

「またね。」とかけた言の葉は、

未来を約束する物では無くて、私の願いだった。

もう、貴方としては逢えない。
もし、違う時代に逢えたとしても貴方は「初めまして。」

私だけが心の中で「おかえりなさい。」
一生帰ってこない「ただいま。」を待っているの。

私自身が夢物語の様なものだから、貴方とまた逢えるだなんてそれこそ有りはしないもの。

でも、私はどれだけ永く生きたとしても立派に割り切れなかった

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