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息子とカメラとわたし

ぼく、カメラが欲しい

6歳の息子がそんなことを言い出したのは、保育園卒園間近のことだった。カメラを持つことは反対ではない。私自身スマホでよく写真を撮るし、我が家には結婚を機に購入した一眼レフカメラもある。でも、6歳の男児にカメラ。となると何を与えればよいのか。

私や夫の使っていないデジカメ?スマホ?タブレット?それとも、使い捨てカメラ?そんなことを考えているうちに、息子は「本当にカメラが欲しい。でも12月のお誕生日は過ぎてしまった。クリスマスのサンタさんもまだ来ない。どうしたら良い?」と言われた。

これはすなわち、親側も購入のタイミングが無い。そこで「お年玉をもらったよね。本当に欲しいと思うのなら、そのお金で購入する。という方法があるよ。」という話をしてみた。これは、いつかよんだちきりんさんのブログの記事〈全国の子どもたちに告ぐ:お年玉はソッコーで使うべき〉が頭にあったから。

お年玉でカメラを買ってみた

話してみると、「お年玉で買いたい」と言うので、まずは電気屋さんにいってみることにした。

6歳でも使えそうなカメラを探してみる。やはり1万円台を超える。その中で息子が気に入ったカメラはNikonの防水タイプのカメラだった。

・水深10mまでの安心防水
・耐衝撃1.8m、耐寒性能-10℃
・撮った画像を自動で転送できるSnapBridge搭載
・子どもにもわかりやすいメニュー表示「ひらがな表示・アイコン表示」
・撮るのも見るのも楽しい「写真をかざる・アルバムを作る」
・ステレオ音声付フルHD動画撮影可能
・多彩なオープニング画面・スタンプ機能・マンガ効果
・12種類のメイクアップ効果


息子の好きなヨーグレットが100箱以上買える。ゲームセンターの水中クレーンゲームも100回以上できる。蒲焼さん太郎にいたっては1,000枚以上買えるよ。どうする?もし本当に欲しいのなら、お年玉からお金を払って買えば良いと思う。と伝えると、しばし何かを考えた息子は「買う!」と決めた。

店員さんに購入の意志を伝えると、「何かお祝いですか?誕生日?入学?」と聞かれた。(そうか、入学の記念に買う。というタイミングがあったのか!!と思いつつ)「息子がどうしても欲しいというので、自分のお年玉で買うことにしたんです。」と伝えると、偶然にも同じカメラを5歳の姪っ子さんにXmasにプレゼントしたという店員さんは、えらく感心して、これはおじさんからプレゼントだよ、とSDカードをプレゼントしてくれた。(SDカードのことを失念していた母、恐縮しまくり…。)

購入後の話

こうして、息子はカメラを購入した。以来、カメラは彼の相棒となった。息子の撮る写真は大人の私にはない視点で撮影するので面白い。

大好きなコナンの好きな場面(TV画面)
カラスの生態について描いた海外のドキュメンタリー番組(TV画面)
娘と一緒につくった積み木の作品
遊んでいる途中のぬいぐるみたち
外出先のきれいな風景
お友達・動物・家族 などなど

息子は本物のカメラを購入したことで「半押し」でピントを合わせることを学んだ。

驚いたことに、自分から撮影許可まで取るようになった。(そんなことを教えていないのにびっくり!)しかも、6歳男児が店員さんに「写真撮ってもよいですか?」と聞いて、本物のカメラを出すので、たいてい驚かれて、話が弾んでいる。自然と大人と話す機会も増えた。

カメラを購入したことで、彼の世界が広がったことは間違いない。
そして息子が撮影した写真はWi-Fi経由で私のスマホに自動転送される。私は息子が心に留めたいと思ったものを垣間見ることができるようになった。

すごい時代に生きている。

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