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「ユニコーンと過ごした季節 "Margaret's Unicorn"」わたげの絵本だより

絵本が好きで、子どもの読み聞かせの時間が好きです。そんな中で、印象に残っている絵本を紹介していきます。今回は、遠く田舎へ引っ越しをしたお話、ブライオニー・メイ・スミス「Margaret's Unicorn(ユニコーンと過ごした季節:訳)」


Margaret's Unicorn (ユニコーンと過ごした季節)

お話の舞台は、イングランドの田舎。これから冬へと移り変わる前の、秋らしい色合いの風景に楽し気な表情の女の子と、小さなユニコーンの子どもが描かれています。

秋らしい温かな色合いのフェアアイルのセーターを着た女の子の背景には、イングランドの田舎らしい草原。初めて本屋さんで手に取った印象は、子ども向けの本にある鮮やかな色合いとは真逆の、深みのある中間色で作られた世界が目を引きました。

この本は、日本語版の出版はされていないようです。英語版Amazonや、子どもの本の通販専門店「クレヨンハウス」で販売されています。


本には どんなことが書かれているの?

ストーリーを書いてしまうと、せっかく楽しみにしている方に申し訳ないので、簡単に概要を紹介したいと思います。

美しい草原が広がるイングランドの田舎に引っ越してきたマーガレット。まだ慣れない場所で、どこか心細く、不安を抱えて過ごしています。そんなある日、草原でユニコーンの子どもを保護します。

新しい環境に馴染んでいく様子が丁寧に描かれており、ストーリーが追いやすく、英語が読めなくとも話が伝わってくる絵本です。何といっても、ブライオニーさんの挿絵が可愛らしく、独特で深みのある色合いで描かれた世界が優しい絵本です。


どんな人が書いているの?

ブライオニー・メイ・スミスさんは、イングランドのデヴォン在住のフリーランスのイラストレーターです。

サンドハーストで育ち、コーンウォールに移り、ファルマス大学でイラストレーションを学び、主席で卒業しています。 彼女は 2013 年と 2014 年にマクミラン児童図書賞で高く評価され、2014 年にはブリティッシュ・コミック・アワードのエマージング・タレント・カテゴリーの最終選考に残りました。

今回紹介した「Margaret's Unicorn (ユニコーンと過ごした季節)」の他にも、沢山の絵本を出版されています。2022年には、マーメイドとの友情を描いた「The Mermaid Moon」も出版されています。


わたしのこの本との出会い

氷河湖の周りを歩く。(ニュージーランド)

この絵本との出会いは、ドイツのとある本屋さんでした。色合いがとても好きで、挿し絵も一つ一つが大切な思い出のシーンを覗いているようで、ひとめぼれでした。

子どもが、もう少し大きくなったら、ぜひ読み聞かせをしたい絵本の一つです。ブライオニーさんの描くイラストレーションの世界も大好きです。

新しい環境に不安を感じる時、その先にあるかもしれない出会いを教えてくれる絵本だと思います。子どもだけでなく、大人まで幅広い世代におすすめの一冊です。

それでは、またどこかで。ふわりとお会いしましょう♪



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