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【日記】水中ドローンの体験に行って来た話。

タイトル通りなんですが、報告記事書くぞー!!レポっぽくするぞ!!……と思ったら、びっくりするほど筆が進まない。やっぱりこう、なんかカッコつけようとすると良くないんだなぁ。というわけで、読みにくかったらゴメンナサイなんですが、いつも通りだらっと書きます。

水中ドローンに行くことになった経緯はこちら。


そういう訳で先週土曜に水中ドローンの体験教室に行って来たわけなんですが、開催場所が地元の港のフェリーターミナルで、「フェリーターミナル?あーあの辺でしょ分かる分かる!」なんて余裕ぶっこいてたら、方向音痴あるあるなんですが、案の定辿り着けなくてですね。
まぁそんなこともあろうかと、時間には結構余裕を持って出掛けた私の先見の明と、カーナビと、道路の看板のお陰で、どうにかそれっぽい所に辿り着きまして、まぁ駐車場と思しきあたりに留めて、そこで運命の二択を迫られたわけです。

『フェリーターミナル新ビル ←   → フェリーターミナル旧ビル』

新旧どっちかなんて、イベントのご案内には書いてないんですけど!?

さてどうする。
いやまぁ片方に行ってみて、違ったら反対に行けばいい。それはそう。だけど確率50%、どうせなら勝ちたいじゃないですか。事前情報がないなら推理するしかない。推理か、推理ドラマも小説もてんでダメだけど日常生活なら結構いい線行けるはず、だと思う!いける、これは勝つる!

……と、自分を鼓舞して推理を始めるわけですね。
まぁフェリーターミナルという建物は、電車で言えば駅ですし、飛行機で言えば空港です。実際、ここで乗船手続きとかして多分船に乗るんだと思う。っていうか確か乗った気がする。ざっくり四半世紀前と、その更に10年近く前の記憶だけど。
ちなみにこのフェリー、乗ると北海道まで行けるんですよ。ちょっと凄いと思うんですよね、18時間かかるけど。
茨城空港がなかった時代、このフェリーという奴は、茨城県民にとっての憧れの地・北海道(私調べ)まで直接行けるという夢を一身に背負った存在だったんです。18時間かかるけど。(大事な事なので2回言いました)
今となってはまぁちょっとその、追加料金払えば車も乗せてもらえるしとか、前世がイルカで海や船を激推ししてるとか、逆に飛行機に乗ったら死ぬ病気にかかってるとか、そういう何かの事情がなければ多分みんな飛行機使ってると思いますが。いや適当言いました、実際の所は分かりません。

で、何にしてもフェリーターミナルは、本来「イベント会場」としての用途は想定されていない建物だと考えられます。もっと言えば、今回息子が参加するのは、多分だけどお勉強寄りの体験教室のはず。要はセミナーみたいに会議室のような場所で行われるのが最適だと想像できるわけです。
ならば、本来通りの用途でフェリーに乗るお客さんとかの邪魔にならないように、体験教室は「旧ビル」の方で行われるのではないでしょうか?
そうだそうだ、そうに違いない。これは勝った!私名探偵!

と、そんな思考でオンボロ感がMAXの旧ビルに行きまして、中を覗いてみたものの、人っ子一人いないゴーストタウンのような雰囲気にビビって息子と逃げ戻り、まぁ惨敗です。いや分かってた。私の勘という奴はめっぽう頼りにならないので、割とこうなるのは日常茶飯事だし慣れてる。切なくなんかありません。
さて、名探偵になれなかったのは良いとして、これで新ビルの方でもなかったらどうしよう…?曜日とか時間とか間違えてないよね…??と襲い来る不安にキョドりながら改めて「新ビル」の入り口に向かうと…

いた!!人がいた!!駐車場の方向からは微妙に見えない位置に、警備員さん立ってた!!良かったゴーストタウンじゃなかった!!

「イベントに参加される方ですか?こちらですー」

なんて親切に声までかけてくれた!あなたが神か!これは間違いない、ちゃんと会場まで到達できたぞ!!

と喜びに胸を溢れさせながらフェリーターミナル(新ビル)に入ったら、ちゃんと関係者らしい人々がいっぱいいて、「受付はこちらです~」なんて白衣を着た綺麗なお姉さんが声をかけてくれて、これで私としてはミッションコンプリートできました。無事に会場まで息子を連れて来られたなら、後は私はのんびりそこら辺に立って見てればいいだけ、お気楽そのもの。
並んでいる会議室っぽいテーブルの席に息子を座らせ、端っこの椅子に私も陣取ってポケモンスリープのカビゴンにご飯などをあげつつ時間まで待ちます。

しかしアレだな。金も人手もかかってそうだなこのイベント。

何がって、まず人口比率。集まってきたお子様の人数に対して大人が多すぎる。子供:保護者:関係者=2:3:4ぐらいいる気がするぞ。
まぁこの関係者っぽい大人たち、ネームカードを首から下げたカジュアルビズの服装からして、多分ガチ主催者というよりはスポンサー企業の方々とか、そういうポジションのような気がするけど。

次。設営されてる会場にちょっと大きめの水槽が置いてありまして、それだけを見ると大したことないようにも見える。見えるけどこの水槽、多分ただの水槽じゃない貫禄が漂ってます。
そもそも今回のイベントを参加前に調べた時に「環境移送」なる聞き慣れない単語が出て来ていて、要するに海の環境をそのまま水槽内に再現する技術、だそうなんですが、つまりこの水槽はそれだと推測できるわけです。多分なんか凄いハイテクな奴だきっと。
というわけでちょっと興味が出たので、お子様方に混じってしれっと近寄ってみると、上からライトが照らされてる……ってのはまぁ、我が家の夫の熱帯魚の水槽でもライトぐらいはあるんですが、でもなんか光の感じが違うし照らし方も違う。水流……も我が家の水槽ポンプのじょぼぼぼぼ、ってのとは絶対違う感じのこう、穏やかながらも途切れない感じの波が作られてて、水槽の底の砂にうっすら波の模様が出来てるんですよ。っていうか砂も中身の生き物も水草も多分、そこの海で採ってきた奴だよね?でもただ放り込んだだけじゃないっぽいね?これは確かにきっとガチな奴だ。絶対高いわ。水族館の水槽よりさらにハイテクな奴だ間違いない。
とそんな予感に戦きながら、まぁ今更動揺してても仕方がないので、さり気ない動作で退散して定位置に戻り、イベント開始を待ちます。

写ってないですが、左の方に水槽があります。

参加者の子供たちが揃った所を見ると、思いのほか年齢が低め。
イベントのチラシに、対象年齢が「小4~中3」と書いてあったので、小4息子にはちょっと難しいんじゃないかと心配していたのですが、中学生っぽい子は一人も見かけず、むしろ息子と同学年ぐらいの子ばかりだったので、この時点でかなり安心しました。むしろ、対象年齢を下回っていそうな子も含めて兄弟で参加するパターンも見かけて、これなら大丈夫そう。ついでに言うと保護者の方も、見るからに意識高い系っぽいオサレなご夫婦もいるけど、「近所の無料のイベントなので来ました!」感満載の親御さんもいて(失礼)、ジーパンにもふもふ着てる私も目立ちません。おーけーおーけー、いけるいける。私のステルスシールドは無事に機能してくれそうです。

で、イベントが始まりました。
最初はパワポで、地元の海がどういう環境かについての解説。白衣を着た若いお兄さんがマイクで喋っているのですが、クイズで子供たちの興味を引きつつも、イカの産卵シーンの動画を挟んだりと、大人目線でもなかなか「ほほー!」となる内容でした。
海に生える植物は海藻の他に「海草(うみくさ)」があって、地元の海はこの海草が多い「藻場(もば)」であるとか、この藻場が地上で言うと森林に該当する役割を果たしているとか(意訳)。で、その藻場が温暖化現象により減少傾向にあるんだそうで。
この「減少傾向にある」を具体的に調査するために、水中ドローンを活用すると便利だよね!とここでドローンに繋がるのですが、座学フェーズは主に生態系に関する話がメインでした。
確かに言われてみればそりゃあるよな、海の中にもそういうの。と思いつつも、日常で知ることがなかった種類の話で、なかなか面白かったです。

で、座学フェーズが終わった後は、2グループに子供たちを分けて、半分は例のハイテク水槽の観察。もう半分はドローンの組み立てをやって、終わったらチェンジするということで、息子はハイテク水槽の方へと誘導されていきました。
他の親御さんたちもスマホ片手にそれぞれの子供たちの方へ寄って行ったので、私も一応同じ行動を取ることにします。FF14ではこのような、自分の頭を使わずただ集団に追従する行動を「ピクミンする」と言うのですが、これは一般的にも使われる言葉なのかな、どうかな。

白衣のお兄さんのすぐ近くにいるのが息子です。特等席で良かったね!

お兄さんが手に持ってるのは水中カメラで、水槽の前に置かれたデジカメにカメラ目線でのどアップな世界が映されてました。水槽の中の生き物は、やっぱり付近の海の生き物だそうで、ボラの稚魚(出世魚だからこの状態にも名前ある気がする)、ヤドカリ、ウミウシ、ヒトデ、その他色々。よくこんなにちっちゃくて可愛いのばっかり集められたな?と感心しつつ、他の親御さんに場所を譲って撤退。

元の定位置まで戻り、ドローン組み立て組の様子などを見ながらしばらく待っていると、息子たちのグループのドローンの番になりました。

こんな感じのキットが配られていて、それを白衣を着たお姉さんの指示に従って組み立てる……のですが、息子、明らかに聞いてない。
まぁまぁ我が家の息子にはよくある事です。手元の物体に意識が向いちゃって、大人の解説なんか耳に入らないんですよね……。こればっかりは幼稚園の頃からずっとそうで。
家で私の話を聞かないのはともかく、授業参観のたびにこの現象を見るので毎回超やきもきするんですが、まぁまぁ「話を聞いてなかったせいで不都合があった」という経験を本人が積まないと治らないんだろうなぁ、といつも諦めの気持ちで眺めています。いや、一応小言は言ってるんですが。でもその小言自体を聞いてくれないし、聞いても一瞬で忘れてるっぽいし。

でも今はちゃんと聞かないと組み立てられなくて、すると息子だけドローンが作れない現象が起こるぞ…?

と思っていたら、白衣のお姉さんが直接フォローをしてくれて、息子も皆と同じ工程まで進めていました。
流石プロ!「子供あるある」への抜かりない対応、マジでありがたや…!!

こんな感じのタライ(?)がいくつもあり、2~3人ずつに分かれてドローンを動かします。

この3つある赤い物体がスクリューで(1個だけ違う動き方をする奴があるのでそれを見つけるというフェーズもありました)、これを黒い四角に指定の向きでくっつけることで、縦・横・深さの方向にそれぞれ進めて、手元のコントローラーでそれが操作できるらしく。つまりこの物体=水中ドローン、だそうです。

実際に見ると意外と簡単というか、なるほどこれなら子供に安心して触らせられる!とめっちゃ納得しました。sanngoさんの言ってた通り、今はお安い奴もあるのね……!!
まぁこれはこうしたイベント向けの簡易キットのようなものだとは思いますが、なるほど、水中ドローンってのはこういう原理の物体なのか、と非常に分かりやすかったです。
息子も楽しかったようで、時間ギリギリまでかなり集中していました。誰の話も聞いてなさそうだったけど。

さて、そんなこんなで微妙に時間が足りない雰囲気を醸し出しつつも1時間のイベントが終了したところで、「参加下さった皆様へのお土産」と称して謎の紙袋が配られました。
北海道行きのフェリー「さんふらわあ号」のレトルトカレーとパンフレット、だそうで。

え。マジで?パンフレットは分かるけど、カレーもくれるの?
このイベント参加費無料で、私一円も払わずにここにいるんですけど、っていうかお金かかってそうなイベントで、何となく申し訳ない感じがひしひしとしてるんですけど、ホントにこれ貰って帰って良いの?商船三井さん、めっちゃ太っ腹じゃない??
っていうかごめん、ここフェリーターミナルだったの、いつの間にか忘れてたわ!パンフレットとカレー貰ってようやく思い出した!!
すまなかった、さんふらわあ号!!その内機会があったらきっとまた乗るからね!!

と、「夕ご飯にカレー食べるー!(※外出時なのでぽよがつかない)」とニコニコしている息子から紙袋を受け取りつつ、「今時フェリーなんてねぇ」と思っていた手のひらをくるっと返して、謎の忠誠心のようなものさえ芽生えた私。
ハッ、これが敵の策略か!?
なるほど上手い、というか私がチョロいだけか?いやでもレトルトカレーの恩が出来たことは間違いなくて、「一宿」はないけど「一飯の恩」にはなるわけだし、ドローン分の恩も考えればこのぐらいは仕方ないよね、うんうん。

さて、そういう訳で解散にはなったのですが、「お時間ある方は水槽をどうぞ観察していって下さいー!」と声がかかり、息子に「帰る前にもう一回見る?」と聞いてみたところ、「ママに見せる!」と強い主張があったのでもう一度ハイテク水槽の前へ。

今度は大人が少なかったので、子供たちに混じってお姉さんの解説をフムフムと聞いていると、水槽の裏にいた推定一般人の男性が「これ、多分今ウミウシが産卵してますよ」と言い出して、周囲が一気にてんやわんやになりました。
卵を見るためには水槽の裏の超狭いスペースに入らないといけないのですが、会場に残っていたほぼ全員が水槽の周りに集まってしまい、全く身動きが取れなくなり……さて困った。どうしよう。
息子は体の小ささを活かして無事に卵が見られていたようなので、私は見られてないけど良いや、帰ろう。と息子に脱出を促したのですが、「ママも見て!」と息子が譲らず、かといって他の人々を押しのける訳にもいかず……。

私の体は入れなくとも、写真だけでも撮れないかなぁとスマホを持った手を伸ばしたりしていたのですが、ふと思いつきました。
息子にスマホを渡せば、息子が撮ってくれるのでは?そうしたら「ママに見せる」も達成できるし、私はnoteにUPする画像も撮れて、この人込みから脱出も出来て帰れる、一石三鳥なのでは?
というわけでカメラを起動した状態のスマホを息子に託すことにしました。よし頼んだ息子よ!

息子撮影。中央辺りの黄色っぽい、麵のような物体がウミウシの卵だそうです。

おぉぉ、無事に撮れてる!えらい!

「ありがとう、これでママも見られたよ~。凄いねぇ」と声をかけると息子も満足したようで、混雑した水槽付近からの離脱に同意してくれました。良かった良かった。これで帰れる。

そんな感じで会場を後にし、息子に「楽しかった?」と聞くと、「楽しかったぽよー!」と元気なお返事。
続けて「さんふらわあ号、乗ってみたいぽよ!!」とカレーの効果も抜群に出ていて、まぁまぁその内息子を連れて、フェリーで北海道旅行に行ってみても良いかなぁと思った次第でした。
チョロい親子ですが、こういうものは素直に楽しんだもの勝ちということで、良しとしておこうと思います。

エコな話へのウダウダした感情も整理できたし、単純に海の生態系の話も面白かったし、ハイテク水槽もウミウシの産卵も珍しいものが見られたし、ということで、今回のイベントに参加してよかったなぁと。
またこの手のもので、息子が行きたがるものがあったら行ってみるのもいいかもしれないなぁ。

そんな感じで、遅くなった上に無駄に長くなりましたが、イベント参加報告でした!

ちなみにカレーは無事に息子の夕飯になりました。一口貰ったら中辛だったのに、美味しいと言って食べた息子(普段は辛いと言って甘口じゃないと食べない)、味覚が気分で左右されてる説が濃厚…!!


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