【SNS/ブログの使い方】ベンチャーCEOがnoteを使う3つのメリットと書くべきこと

2019年8月よりnoteを始め更新頻度にこそ差はあれど、これまでに10記事を書いてきました。ローカルな領域に目を向けている自分が、もう一度ニッチな事業を始めようとした時の参考のためと書き始めた備忘録の用なものですが、それ以外のメリットが想像以上に大きいと感じています。リソースが限られる中、自らが取り組む事業やその背景(解きたい課題)に対する認知を上げていきたいと考えているベンチャー経営者や事業責任者の方々にとって参考になれば幸いです。​

その1.問合せの確度を簡単に上げられる

たまたまメディアに取り上げられる、ピッチなどの大勢の人が集まるイベントに出たりすると、「一度話を聞きたいんですが」といった主旨の問い合わせが急増します。

導入を検討してくれているお客様からの問合せであれば非常にありがたいのですが、実際のところほとんどは単なる営業です。営業のほとんどはボットのように定型文が送られてくるだけなので無視しておけばいいのですが、たまに特定ターゲットへの共同提案やサービスの共同開発といった協業の提案が紛れ込んでいることがあります。

リソースが限られているベンチャーにとって、協業は適切なリソース補完を通じた飛躍的成長にもつながるため非常にありがたいものです。ただ、その提案も玉石混交。協業のお誘いかと思えば実態としては単なる自分たちの勉強会としか思えないものも。

このようなときに、業界環境や自分たちの事業についてまとめたnoteのリンクを貼った返信で具体的な中身を聞くことをおすすめします。相手方も提案を具体的に説明しやすいです。また単なる情報収集・勉強会目的の人は(満足し?めんどくさがって?)ここで返信がこなくなるので、
いずれにせよ大した手間なく問合せのフィルタリングができます。


その2.取材が楽&誤った意図が伝わることが減る

今でこそジビエを扱ったドラマやイノシシ・クマ被害のニュースにより業界そのものや事業に対する認知が高まってきていますが、事業を始めたのはおよそ3年前は「東京の若者(業界平均年齢比較)が狩猟・ジビエという業界にテクノロジー導入」というテーマは、それこそ面白いことをやっているといった印象があったからか、継続的に取材の依頼をいただきます。本当に感謝です。

取材当日にアドリブで話すほど回転も速くないので必ず想定質問を事前に頂くようにしています。このとき、必ずといっていいほど質問に入っているのが、マクロな視点での業界動向。「え、これって回答するのうちじゃなくてもよくない?調べりゃ出るよ?」とは思うものの、そのあとピントがずれた質問が来たり、ちぐはぐなやりとりになるのでかなり重要。逆にここの前提さえそろっていれば、限られた時間の中でもっと深い話ができます。

また、取材をされる記者さんの多くはその場でのやりとりを録音していますが、きれいに構造化されたやりとりで進むわけもなく、数字についてもど忘れ(はたまた間違う)することもあります。仮に理路整然と進め、数字も正しいものを言ったとしても(もちろん常に僕がきちんとやりとりできているわけではないですが)取材後の記事チェックで修正をお願いすることもしばしばです。

この点、事前にnoteに書いたものを共有すると、ワザワザ同じことを繰り返し説明する手間が省けるだけでなく、構造や数字についても齟齬がなくこちら側の意図が正しく伝わります。また、ちょっとしたことですがこの時に数字の出典なども記載しておくと喜ばれます笑


その3.仕事の下駄になる&周辺の仕事もくる

事業のことを考えつづけているうちに、自分がいる業界のことを世の中の人は知ってて当然だと勘違いをしている経営者の方も多いんじゃないでしょうか。もちろん、そんなことはありません。仮に他の人も知っていたとしてもそれを体系立て、かつ根拠もあわせて理解している人はほぼゼロでしょう。僕自身も意識をしていないと、ジビエって普通に食べるでしょ?といった感覚を持ちがちです。。。苦笑

狩猟・ジビエといったニッチな業界にかぎらず、経営者といった視点から深く洞察し、また体系的にまとまっている業界情報というものは多くありません。つまり自然に持っている情報はそれだけで価値(=他の人が聞いたら喜ぶ)です。

そういった情報は自身や会社の信用性を高め直接的な案件につながるだけでなく、自分のブランドを高めたり、キャリアや事業の幅を広げる機会につながります。僕自身も講演や勉強会の依頼の他、農業IoTのプロトタイピングや灌漑管理ソリューション開発の相談なんかも来たりします。


読み手に取って有益なことを書こう

①業界の基礎情報

規模やその推移、業界に与えうる政治や技術のトレンドといったマクロの動向について書いておきましょう。この時のポイントは、数字を用いて書くこと。数字の有無で受け手に対して与えるインパクトが大きく変わります。例えば「近頃シカが増えている」よりも「シカは25年で10倍に増えている」と書いた方が桁違いのインパクトをあたえるのではないでしょうか。
上に書いた通り、取材時の前提をそろえることにもつながる他、勉強会やピッチ等にもそのまま使えたりします。
僕のnoteでいう【コンサルの眼】データで紐解く狩猟・ジビエ業界 です。

②事業立ち上げの経緯

自分が関心のある課題、事業化のきっかけ、目指す姿について書いておきましょう。この時のポイントは、個人的な想い・事情を書くこと。好き嫌いはあるものの、教科書のような一般論よりも人物像が透けて見えるエピソードの方が印象に残りやすいです。「社会貢献のために地域創成に取り組む」よりも「地域のおじちゃんおばちゃんにお世話になったからその人たちに恩返しする」といった方が伝わりやすいのではないでしょうか。
こちらは短期的なメリットというよりも、採用活動や事業を応援したいと思ってくれる関係人口の増加といった中長期的なメリットにつながるものかと思います。

ちなみに、こっちは【これからのビジネスを考える】複業×IoTではじめる地域イノベーション 【地域ビジネスの立ち上げ経緯】地域貢献か単なる食欲か の記事あたりでしょうか。


文章を書くことが苦手な僕にとって正直なところnoteを書くことは簡単とは言えませんが、それでも素直に書いていてよかったなと思うことは多いです。せっかく書くのであれば、是非有効に使って自身の事業のサポートに使ってはいかがでしょうか。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?