最近観てるやつ

何か書きたい気分なのですが特に書ける内容がないので、最近観てるやつについて書きます。やつ、というのはいわゆる映画とかドラマとかアニメーションとかです。

○『戦争と平和』(イギリスBBC制作のドラマ/全8話)

トルストイの小説が原作の、1800年ちょい後のロシアのお話です。原作にはセリフのある登場人物が600人弱いるそうですが、ドラマでは30人くらいに絞ってくれています。

ドラマってだいたい映画よりも舞台装置がショボくなりがちですが(セットが同じで場面に移り変わりがないとか)、本作は実に様々な建物や自然が登場し、まるで本物のロシアを観ているかのような錯覚を抱くことができます。

BBCが2年半を投じて撮影したとのことで、それってスゲーなと思うのですが、過去には旧ソ連が国家事業として6時間にも及ぶ長編映画としてこの物語を制作したことがあるそうです。製作費の高さはギネス世界記録だとか。

毎朝寝起きがめちゃくちゃ眠いのでこのお話を観て目を覚ましてます。戦闘シーンとかが相当生々しいので嫌いな人は嫌いだと思いますが、一方で豪華絢爛な社交界の様子や衣装が楽しめるのも魅力。

役者さんの顔と、登場人物の人間関係と、ロシア軍・オーストリア軍・フランス軍の軍服の見分けなどが付かなくて一周目の視聴は正直よく分からなかったのですが、ニ周目の今はかなり面白いです。

トルストイすげー
おそロシア


○『アルプスの少女ハイジ』(日本アニメーション)

言わずと知れたハイジです。しかし言わずと知れている一方で、すべてのお話をじっくり観たことってなかったので、今回観ているわけですが、これは面白いですねぇ……

今でこそアニメなんて言って絵が動くことなんて当たり前になっていますが、アニメーションの面白さってやっぱり絵が動くことだと思うので、ハイジが山をころころ転がってはしゃぎ回る姿を見るのは本当に心が弾みます。かわいい。

宮崎駿せんせいが場面設定等担当で、高畑勲せんせいが演出担当だったみたいなのですが、このあと後述しますが、『じゃりン子チエ』も高畑せんせいが監督した作品で、わたしはダンゼン高畑派だな、ということに気が付きました。生活の中の面白さがあるから…(地味なので目立たないけど…)

ところであらすじは言うまでもないですけど、ハイジがフランクフルトへ連れて行かれるまで意外と3年もあるし、ハイジが夢遊病になるまでも意外と長いんですね。それだけ話数が多いので、間の部分を丁寧に描けるということで、そのへんも高畑節なのかなー、なんて思います。


○『じゃりン子チエ』(アニメーション)

大阪の通天閣のお膝下っぽいところが舞台のハチャメチャなアニメです。

主人公は運動神経抜群で勝ち気な少女、チエちゃんなんですが、その父親のテツという男がまあとんでもないムチャクチャなやつで、そこが面白いんですけど、ここまでムチャクチャな人が平気で生きてると思うと、世の中や自分の些細な問題なんてどうでもよくなってきます。という不思議な内容です。

テツは働いてないし、実の娘に小遣いをせびるし、博打が好きで、ヤクザを見つけたらどついて金をせびるようなムチャクチャなやつで、しかもケンカが強いので負け知らずなんですけど、なぜか人に愛されているし、なにより大人しくてマトモ(に見える)妻がいるんですよね。

物語は最初、家出していた妻の芳江が帰ってくる、というところから始まるのですが、長いこと見てると、こんなテツとなんだかんだで一緒にいられるって(しかも帰ってからは普通にしてるし)いちばんどうかしているのは芳江という女なのでは…?と思えてきます。

ちなみにチエちゃんもなんだかんだで楽しそうにしてます。じゃりン子チエ、哲学を感じさせるおそロシアな作品です。

今日のところはこのへんで!


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