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【おすすめ書籍】世界一やさしいフリーランスの教科書 1年生

こんにちは。フリーランスイラストレーター・デザイナーのるるん(@lulun_ADHD)です!

今回はフリーランサーにおすすめの書籍の紹介。
つい先日(7/6)発売されたばかりの『世界一やさしいフリーランスの教科書 1年生』高田ゲンキ(著)を読んだ感想をまとめます。
※前半ではどんな本かをまとめ、後半では私の現状を踏まえた上でのおすすめポイントを紹介します


イラストレーター・漫画家である高田ゲンキ(@Genki119)さんは、ベルリン在住のベテランフリーランサー(歴15年)。

初めて彼の存在を知ったのはTwitterで、特に”駆け出しクリエイター”に向けての発信が多い印象でした。SNSやネット上に出回る間違った情報に惑わされないよう様々な方向からアプローチしており、私自身その内容に救われたことも。


どんな本?

◆様々な職種のフリーランサーが参考にできる
Twitterではクリエイター向けの発信が多い印象でしたが、こちらの書籍では一つの分野に絞らず”フリーランス”という働き方についてかなりフラットにまとめられています。

職種について触れる項目では、

①クリエイター系
②文筆系
③技術系
④芸能系
⑤その他

引用元:『世界一やさしいフリーランスの教科書 1年生』

の代表的な5分野が紹介されており、クリエイター以外も自分の職種に当てはめて読むことができます。


◆フリーランスに興味がある人・駆け出しフリーランサーにおすすめ
タイトルに"フリーランスの教科書 1年生”と書かれている通り、駆け出しの人(もしくはフリーランスになりたい人)に向けての本です。

◆フリーランスの働き方に憧れている人
◆どんな風に活動すればいいかわからない駆け出しフリーランサー

上記の人は、きっと今後の活動の指針になると思います。

というのも、私自身が②どんな風に活動すればいいかわからない駆け出しフリーランサー(歴1年未満)なので、ステップバイステップでまとめられているこちらの本は「今自分はどの段階か?」「どこでつまずいているのか?」と確認しながら読み進めることができました


◆授業形式でわかりやすい

【1時限目】フリーランスについて知ろう
【2時限目】フリーランスの働き方を理解しよう
【3時限目】フリーランスになるための準備
【4時限目】フリーランスになったら
【5時限目】仕事の進め方

引用元:『世界一やさしいフリーランスの教科書 1年生』

こちらの本は、1時限目から5時限目まで、授業形式でまとめられています。

◆1時限目・2時限目→『知識編』
「フリーランスとはどういうものか?」を理解する内容(メリット・デメリットや働き方など)
◆3時限目〜5時限目→『実践編』
フリーランスとして働くための、実践ベースの内容(準備・営業・契約など)

5つの項目は大きく分けて『知識編』『実践編』の2つの項目に分けられます。私は既にフリーランスとして働いているので、特に3時限目〜5時限目の内容が参考になりました。
※さらに詳しい内容はAmazonの【目次】を参考にしてみてください

【ここがイイ!】
文章を中心に図解や漫画がバランスよく入っているので、テンポよく読み進められます。これはイラストレーターであり漫画家であるゲンキさんならではだな、と思いました。
活字が苦手な人にもオススメ!


駆け出しクリエイターのおすすめポイント

冒頭にも書きましたが、私自身がフリーランサー歴1年未満のいわば”駆け出しクリエイター”(イラストレーター/デザイナー)なんです。

簡単に私についての情報をまとめました↓

【私について】
◆地方に住むアラサー女子
◆イラストレーター歴4ヶ月(デザインもたまに)
◆Twitterの活動メインで個人のお客様が多く、たまに企業の方からもお声がけいただく
◆営業はしたことがない
◆紙ポートフォリオを持っていない(ポートフォリオサイトはある)

色々問題ありですが…
この本のターゲットにドンピシャである私が特に参考になった内容を3つ紹介します。
※私がイラストレーターなので、イラストレーター目線のレビューです。(本の内容自体はフリーランス全体に通ずる普遍的な内容)

1.活動拠点を決めよう P84

地方に住む方は『活動拠点』について一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。実は私も最近「東京で働くかどうか」を真剣に悩んでいたので、ものすごく参考になりました。

ポイントは「リモートワークが可能か」という点。
「リモートできる職種だ(東京近郊に住む必要がない)」から始まるチャートで、地方に住むか・都心に住むか、さらにそこでどんな風に暮らすか(実家に住む・シェアハウスに入る、など)6パターンの中から自分に合った拠点選びができるようになっています。
(シェアハウスへの入居が選択肢に入っているあたり、現代の流れを反映しているな〜と感動しました)

私は「E地方でシェアハウスに入る」という結果になりましたが、現在パートナーと一緒に暮らしているので同じような状況だと思います。

また、都心・地方それぞれのメリット・デメリットがまとめられているので、チャートの結果と併せて参考に出来ます。

各々が好きな場所で働けるようになってきている今、都心が必ずしも有利ともいえない状況です。様々なケースをそうてして、自分に合うロケーションを見つけましょう。

引用元:『世界一やさしいフリーランスの教科書 1年生』

という言葉に希望が持てました。また、以前Twitterで頂いたゲンキさんのアドバイスも載せておきます(イラストレーター向け)↓


2.マーケティングしよう P100

私はもともと「イラストレーターになろう!」と決めていたわけではなく、Twitterでイラストを公開→絵を好きになってくれる方や依頼してくださる方が現れる→「イラストレーターになろう!」という流れで今に至ります。(もちろん絵を描くのが好きなので、このままイラストレーターとして頑張りたい)

なので、「イラストレーターとしてどうやって仕事を獲得していくか」という部分は未だに模索中。基本的にTwitterでお声がかかれば仕事する、というスタンスなのでマーケティングもあまり真剣にやっていませんでした。

でも、そろそろ真剣に活動していかないと…という段階に来て、「マーケティングってどうやってやるの?」という状態に。

手っ取り早い方法は、同業のフリーランスがどのようなクライアントとどんな仕事をしているのかを知ることです。

引用元:『世界一やさしいフリーランスの教科書 1年生』

という言葉に、なるほど…!と思いました。

また、以前Twitterでこんなこともおっしゃってました。

これを見て、「イラストレーションファイル 上巻/下巻」買いました。掲載されているイラストは実際の仕事に使われたものなので、絵のタッチを学べるだけでなく、「どんな仕事をしているか」知ることができます。さらに個人のポートフォリオサイトなどを見ていけば、かなりの情報量になりますよね。

イラストレーターズ通信にも入会しました。


この項目では、マーケティングのリサーチ方法や自分でマーケットを作る方法、SNSマーケディングまで、営業の前段階で大切な内容がぎっしり書いてあります。


3.営業の準備をしよう P112 営業をしよう! P130

イラストレーター歴4ヶ月(お金をもらって仕事をするようになってから)の私ですが、今まで”営業”をしたことがありません…。
何から手をつけていいのかわからないし、営業自体もなんとなく怖い、そんな風に考えていました。

でも、この項目を読んで、「これとこれを、この順番で準備していけばいいんだ」と具体的にイメージできるように
「なんとなく不安」だった状態がクリアになったんです。

準備するもの(ポートフォリオサイトや名刺など)の具体例が掲載されているだけでなく、実際に営業する場合の電話の掛け方などマナー的な部分まで網羅されていて…まさに手取り足取り。本当に授業を受けているようです。

さらに感動したのが、『仕事が来ないときは…?』という項目が用意されていたこと。実際に営業をしたあとのPDCAの回し方まで書いてあって、優しすぎます…。


以上3つが、私が特に参考になった内容です。
他にも、

◆見積もりが必要な場合の交渉術
◆契約書の見方
◆制作〜納品〜入金までの流れ(打ち合わせや請求書の作り方など)
◆確定申告

など、事務的な内容についても実例を交た丁寧に解説があり、大変参考になりました。(特にクリエイター系は事務回りが苦手な気がするので要チェック!!)

また、巻末には『困ったときは』という内容で報酬の未払い・不払いへの対策や著作権に関する内容などがまとめられています。「もしもの時のサポート」もバッチリです。

章の終わりに『教えて先輩』という現役フリーランサーの方へのインタビューが掲載されており、これがまたよかったです!異なる分野の先輩が、

・仕事をするときにこころがけていること
・わたしの営業方法
・フリーランスを目指す人へのアドバイス

の3つについて語っており、どんな価値観で働いているのか知れたのが面白かったです。(特典でノーカット版のPDFデータが見られます)


【マンガ】フリーランスで行こう!会社に頼らない、新しい「働き方」との違いは?

ゲンキさんの書籍第一弾、【マンガ】フリーランスで行こう!会社に頼らない、新しい「働き方」との違いについて、簡単に触れておきたいと思います。

【フリーランスで行こう!】
◆全体が漫画で構成されており、章の終わりにまとめがある
◆ゲンキさんの体験をベースにフリーランスとして独立した経緯や営業での経験、トラブルへの対処が描かれている
◆ストーリー仕立てなので、イメージしやすい
◆失敗談や成功体験が漫画で読めるので、感情移入できてテンションが上がる
【フリーランスの教科書 1年生】
◆文章ベースで読み応えがある
◆授業形式でフリーランスについての『知識』を得るところから『実践』まで学べる
◆具体例と方法が充実しているので”今すぐ”にでも行動できる
◆つまずきやすいポイントを先回りしてまとめてあるので、困ったときに頼れる

前作に比べ、より実践的な内容だと思いました。
↑にも書きましたが、”今すぐ”にでも行動できるな、と。

また、一作目はゲンキさんの体験ベース(イラストレーター・漫画家)だったのに対し、今作は”フリーランス”全体に対しての普遍的な内容が綴られているのでカバーできる層が広い印象です。


フリーランスになりたい人・駆け出しフリーランサーは読むべし!

『世界一やさしいフリーランスの教科書 1年生』は、フリーランスを目指す人・駆け出しフリーランサーにめちゃくちゃおすすめです!
イラストレーターを目指す方は一作目の『フリーランスで行こう!』も活動のイメージが湧きやすいのでぜひ!


おまけ

私がフリーランス目指してやってきたことをこちらの記事にまとめていますので、ご興味ある方はぜひ〜!



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