現在30代後半の夫が、自分が少しおかしいのではないか？と
異変に気づいたのは１２歳くらいの時だそうです。

学校での授業に集中できず、外を眺めてばかりいたり、
夜中に涙を流しながら、ただひたすら歩いたり。
自分ではその異変に気づいてはいたものの、
その異常さがどこからくるのか、まったく分からなかったそうです。

両親は仕事に忙しく、鍵っ子で、お腹が空いたら
自分でパスタを茹でたりしていたそう。
放ったらかしだったのか？といえば、そうでもないようで、
母親からは溺愛されていたとも言っています。

でも、父親からは常にけなされていて、
やることなすこと馬鹿にされていたそう。
父親からけなされていた分、母親はそれを補うために、
以上に甘やかしたと言っています。

確かに、妻の私から夫を見ると、自己中心的なところがあり、
自分さえよければというエゴがよくみえます。
ただ、これが、病気からくるものなのか、夫の性格なのかは
私にもよくわかりません。

夫がまだ母親のお腹にいたときは、双子だったそうです。
残念ながら、この世に生まれてきたのは夫だけでした。
このことを夫は母親から聞かされたのではなく、
とある占い師に偶然言われたのだそうです。

母親に聞いてみると、占い師が言ったことは本当だったそう。
一緒にお腹にいた兄弟が何ヶ月で星に帰ったのかは、夫も知りません。
なぜ隠す必要があったのか、ただ言わなかっただけなのか、
母親の真意は誰も知りません。

統合失調症の原因とネットなどで検索をすると、双子の影響が少なからずあると
書かれたページを見たことがあります。
まさか、とは思うけれど、お腹の中で死んだ兄弟が夫に
憑依(ひょうい)しているのでは？と思い、
視える方にみていただいたこともありますが、何もついてはいませんでした。

また、母親が夫を妊娠中に、飲酒をし、喫煙もしていたそうです。
そして、妊娠中にもかかわらず、とあるスポーツをして、陣痛がはじまり、
夫は７ヶ月の未熟児で生まれました。
未熟児だったため、肺がとても弱いです。

今、現在も夫は統合失調症(＋不眠)で苦しんでいますが、
生まれてくる前から、兄弟との別れ、母親の飲酒、喫煙に苦しみ、
未熟児というハンディを背負ってこの世に生を受けました。

精神疾患の原因は決して一つではないでしょう。
でも、この世に生まれてきた時点で、何かしらの影響を受けているのではないか？というのが私の考えです。
間違っているかもしれませんし、たとえ当たっていたとしても、
今更どうすることもできないので、無意味なことだとは分かっています。

でも、やっぱり原因が知りたい。
この病で苦しむ夫を助けたい。
夫と同じように苦しむ人が、この世から一人でも減るように
何かできないか？と私はいつも思っています。

さて、私は今日もワンオペ育児をがんばります。