カスミソウ
2週間ほど前に見たnoteの記事に「動物の世界だと、亡くなった子を思うと、天国で花が降ると聞いたことがある」と書いてあった。
この言葉を見たときにとても衝撃を受けて、すごいことを聞いたと思ってスキをつけて、それでも忘れられずにどうしてもおすすめにしたくて、普段はやらないのにサポート機能を使っておすすすめにした。
まだ忘れられずにこの記事まで書こうとしている。ただ、この記事で引用までしてしまうと、ずっと絡み続けている不審者みたいなので引用はしません。みなさんにはどのように見えているのかわかりませんが、良かったらおすすめを見てみてください。
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この言葉を見たその日から今に至るまでずっと、ふと心に空白ができたとき、例えば、空を見上げたとき、無言の電車が夜を進むとき、キーをタイプする指がとまったとき、早朝の微かな光に目覚めたときなどに、これまで見送った子たちのことをー彼らの名前をー思っている。
天国(とその同じ軸の反対側にある地獄)なんかは全く信じていない。ああいうものは、歴史的に見ても、状況の改善を妨害したり他人をコントロールする言い訳だとすら感じる。
でも、思われることで花の降る世界があるのはすごく素敵だ。彼らを思う自分の中にあるだけの世界かもしれないが。
見送った子のなかに、まるで自分の娘のように思えていた子がいて、彼女は、特別、好奇心が強くて勇敢で賢かった。彼女を見送ったときには、どうにも説明のつかない不思議なことも起きた。降ってきた花を見て、彼女はきっとなにか想像もつかないことをやろうとするんじゃないかな。こちらに伝わるように。
今、世界に降っている花はカスミソウのような気がする。調べてみたらその花言葉は、永遠の愛(everlasting love)らしい。