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質の悪いお客様に、指導者として疲れてしまいました

みなとらです。今日は、
読者さんからのご質問の中から
表題の内容について回答していきます。

【ご質問】
最近、指導者として悩みが尽きないというか疲れてしまいました。

言い方が悪いですが、質の低いお客様が多く
コンサルするにもモヤモヤする事が多く感じます。

ある程度意欲の高い方をサポートしたいので、
高単価にしていますが、
何度も同じ事を質問したり、
アドバイスを見落としたり、
復習が出来ずに丸投げだったり…
そのようなお客様がいる状態です。

もちろん、副業初心者の方にも寄り添って
イチカラ丁寧にお教えするべきなのは理解していて、
自分なりにも頑張っています。
でも、何度も指摘しても
そのような状況のお客様には
ちょっと困ってしまっています。

完全に振り回されて、
時間が取られてしまっている状況で、
他のタスクに手をつけれないこともあります。

ちょっと公私混同されて、
私に思考丸投げ状態になっています。

もちろんお客様の気持ちも十分に理解できますが、
自分で考えて行動することを放棄してしまっているのは
何だかなぁと感じます。

長文でダラダラと申し訳ないです。
指導者としての心構えなど何かアドバイスいただけると大変嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

【ご質問ここまで】

ご質問ありがとうございます。
真摯にお客様に向き合われる中で、
どれだけ真剣に伝えてもお客様が本質を見ようとしてくれない。

それでもこの方は、
なんとかクライアントを成功に導こうと
努力しておられる中でのこのご相談となりました。

※ちなみにちょっと詳しく聞いてみると、
サービスはざっくり

副業初心者にノウハウを教えるアドバイス系
最初に悩みや状況をヒアリングして個別で課題を提示
③その後フォローアップ等

という形でした。

これらの前提を踏まえた上で、
僕から現状の問題点と改善アドバイスを
させていただければと思います。

いきなり結論:パッケージコンテンツ化せよ


現状を拝見して真っ先に出て来た感想が、
パッケージした方がいいな
ということでした。

質問者さんはとても誠実な方で、
お客様の理解がぐちゃぐちゃにならないように、
個別にヒアリングおよび指導をしている、ということでした。

このような心意気は本当に素晴らしいですし、
クライアントが混乱しないように
相手のペースに合わせてあげようという心遣いも素晴らしいです。

実際、どのジャンルでも
「初心者中の初心者」層が上級者のコンテンツを読んでも
結局壮大すぎてよくわからなかった」となるリスクがあります。

それでもなお、僕からのアドバイスは
コンテンツ内容をパッケージ化してある程度一律にするべき
だという風に思っています。

理由は3つです。

①まずそもそも超初心者は「何を聞いたらいいのかも分からない」こと。
②コンテンツパッケージングで指導のパフォーマンスが安定すること。
③「コンテンツを持っていること」で果てしないレバレッジが効くこと。

となります。


超初心者は「何を聞いたらいいのかも分からない」

超初心者の方は当然、
右も左も分からない状態です。

もちろん個人の性格にもよるのですが、
人間の脳は「先に全体のステップを把握してから
目の前の小さな課題に取り組んだ方が早く理解できます。

初心者の方に対してはまずこの
全体像」をシェアしてあげないと、

「次にこれをやってください」などと言われても、
「なんでこういうことをやるんだろう?」ということが分からず、
自分のアクションを全体の流れに中に位置づけることが出来ません。

この状態では当然、
モチベーション管理やスキル習得は非常に困難になります。

「一気に伝えると混乱してしまう」
懸念があるのであれば、軽い概要だけでも
ざっと伝えてあげる型が在った方が安定します。

それに、「何に混乱しているかも分からない」
という状況になることも当然考えられるので、
最初にコンテンツをお渡しした方が

「どこが分からないかが分かる」
という状態になるので、解決がカンタンになります。

また、お客様の心理としても、
コンサルティングを提供するのであれば力強くリードしてほしい
というニーズはたいていの場合内在されています。

それは、お客様がわざわざ言葉にせずとも、です。
これは超覚えておいて欲しいのですが、お客様の多くは受け身です。

こちらから積極的に道を指し示してあげることでサービスは成立します。

何かしらの専門性を売りにして指導料金を取るのですから、
受け身な私を、力強くリードして目標達成に導いてほしい
という潜在的ニーズは当然責任を持って果たしてあげる責務があります。


ただ、それは当然質問者さんがおっしゃるように
「依存体質で行動もしない甘ったれの面倒まで見てあげる」
ということとは意味合いが全く異なると思います。

僕はコンサルティングサービスの本義は
「自分が提供する専門性で、クライアントの専門業務を助ける」
ことであると考えているので、

あまりにも主体性のない思考丸投げをする人の相手はしたくない
というのは当然理解できます。

この両者のジレンマを解消するためには、

①クライアントが行動するTODOレベルまでタスクを分解してあげること
②主体性を持つべき部分はきっちりとクライアント自身が負荷をかけること

ことの2つが必要です。

で、
これらを実現するためには
どうすればいいかというと、

コンテンツパッケージングで指導パフォーマンスを安定させる

という作業が絶対に必要になります。

僕はオーダーメイドで
コンサルメニューを作る場合も、
絶対に基本の型は崩さないようにしています。

つまりテンプレートがあって、
その中に個別の課題を当てはめて行くのです。

このバランスを、
オーダーの方に寄せてしまうと
コンサルのパフォーマンスそのものが安定しなくなります。

別の言い方をすれば、

成功するためのステップを言語化できる『型』こそが指導力の源泉である

であるとも言えます。

つまり、

どこからどこへ連れて行くのかを明確にしてあげる

ということですね。

①全体像をしっかりと捉えさせてあげる
②その上でお客様個人がやるべきことを整理して伝える
③整理したタスクを段階的に進める指導を実践していく

というのが
お客様の自走力を求める前提でのコンサル
という枠組みでは標準的な手順になってきます。

(ここから逸脱するとおそらく『代行』という違う事業になります。)

逆に言えば、
こちらから積極的にステップ化して型を作ることで、
『思考丸投げ』をきちんと制する主導権も握ることが出来ます。

もう少し踏み込んで言うと、丸投げが嫌なら
セールスの段階で依存体質・思考丸投げは許さない
ことを明記しておいた方がいい
ですね。

なぜなら、
「そういうところまで含めて面倒見るよ」
というサービスもあるため、顧客は一目で判断できないからです。 

これも、コンサル提供者側が積極的に行うべき
パッケージング」の中に含まれると思っています。

自分が自走力を持って強い責任感で目標を達成したからといって、
自分のもとに学びに来てくださる方も同じだという前提ではいけません。

これも、こちらから積極的にパッケージングしてあげるのです。
人によって基準が違うのは当たり前なので、
「あれもこれも指導して」というのは、きっと悪気はないのです。

なので、
「お客様の質が悪い」というのは
極めて主観的であり失礼だと言わざるを得ないという結論になります。

僕は顧客の目標達成に貢献するために
「この基準までは絶対に合わせてね」
という最低ラインを絶対に設けますし、妥協もしません。

特に副業コンサルの場合

・指導者は思考やマインドの本質の部分を伝えたい
・受講者は「ザ・正解」を手っ取り早く知りたい

という構造的なねじれが発生しています。
これはもうこのジャンルの教育に携わる
ほぼすべての人が悩む所だと思います(笑)

必死に伝えている思考やマインドを分かってもらえないと
成功してもらえないので、指導者側は一生懸命伝えているのに

来る質問は
「ではこういう【手段】だったらいいんですね」
とか、思考を挟まずに答えを求めたくなるので、

結果的に指導者側からすると
それじゃあ成功できねえから何度も本質を伝えているのに・・・
とか

だから飛ばさずにちゃんと丁寧に学んでほしい・・・
とか

自分がラクチンで都合の良いところだけキャッチしやがって
とかいうふうに、大きなストレスになるのも分かります。

もし少しでも気が楽になればいいんですが、
僕自身もよく質問が来て、
え、それコンテンツでぜーんぶ伝えたけど・・・??
と思いながら何周も同じことを繰り返し伝えることはしょっちゅうありました。

今はほとんどなくなりましたが
それでもたまーにあります。

あと、
コンサルじゃなくても
たとえば、

このツイートから、
多くの方がプレゼントをお受け取りいただいているんですけど、
「フォロワー」を読み飛ばして、フォロー外からいいねされる率は
驚かれるかもしれませんが、体感7人に1人くらいです。

多分その方々は「無料配布」にしか脳が反応していないのだと思います。

そのくらい、受け取る方は
自分にとって都合の良い情報以外は読み飛ばしてしまう
のです。

こちらが想定している以上に、
読み飛ばされるので、大事なことはしつこく伝えるのも、
指導者側の仕事のうちなのです。

読み飛ばすような人の傾向としては特に

リターンを得るために必要な視座の上昇、努力

などの前提条件に関しては、
かなりしつこく伝えないと飛ばされると思っておいた方が吉です。


仮に

・指導者は思考やマインドの本質の部分を伝えたい
・受講者は「ザ・正解」を手っ取り早く知りたい

のうち、後者のような考え方をする顧客を
抽象的思考が出来ない人」だと表現したとしましょう。

その人は果たして「質が悪い」のでしょうか?

僕はそうは思いません。

なぜなら、
「抽象的思考に導けない時点で自分の指導の質も低い」
というブーメランがぶっささるからです。

上手くいかない時は
指導できない自分が悪い
というマインドを持つべきです。

(逆に人から何かを教わるときは
指導者の基準に達せない自分が悪い
という自責マインドを持つべきです。
相手のせいにしたら成長できません。)

人間にはどうしても
「自分が正しい」というバイアスがあるので、
「自分が悪い」という視点がないと相手とは折り合えません。

でも現実問題、初心者の視座に合わせていたら
相手を成功に導けないから、絶対に妥協できない
ここまでは絶対にこっちに合わせろ」ラインをはっきりと決めて、
そして何があっても妥協せずにこちらに来ることを顧客に求めます。

こっちが合わせるのではなく(無限に時間が必要だし結果は出ない)、
あっちがこっちの基準を採用するのです(結果も出るし時間もいらない)。

相手の求める未来まで指導するために、
こちらの基準に合わさせるのです。

相手の基準に合わせるだけでいいなら、
コンサルではなくカウンセリングに行け
という話になるので、

「どっちが正しいというわけじゃないけど、このコンサルの目的はあなたがこういう未来に行くことだから、こちらの基準に合わせてもらう必要があるよ」

という、より大きな目的を確認できれば、
個人間の摩擦で立ち止まらずに、
スムーズに同じ方向を向くことができます。


それも含めて、
顧客を幸福に目標達成させるためのパッケージング
なのです。

顧客はどうしても視座が下がってしまうし、
短絡的に答えを知りたくなるようになっています。
それは、自分が新しく何かを学ぶときを思い出せば理解できます。

それは、当たり前なのです。
そういう弱さをぶっ壊してあげることも含めての指導です。

顧客への大きな包容力、愛と敬意を持って、
すべてを自分の責任だと考えてパッケージング
しましょう。

「自走力を求める」
「思考丸投げは許さない」
「依存体質の人は絶対に嫌です」
「自分が望む受講態度を理解させる」

というような【自分的に質が良い顧客の特徴】まで含めて、
商品構想の段階から明確にしてあげることが重要です。


「えええ、そこまで考えるのは難しいよ」
というブロックが働くかもしれませんが、
逆に、ここまで考えた方がカンタンなんですよ。

「コンテンツを持っていること」で果てしないレバレッジが効く


ここまでお話してきた
「指導ステップをパッケージングする」
というのは、まさしくコンテンツ作りでやることなんですね。

これまでのお話をまとめると、

・こういうことができるようになります
・具体的にはこういうステップで導きます
・こういう人に来て欲しいです
・こういうことを求める人は絶対に来ないでください

という大前提の枠組みはシェアした上で、

個別にオーダーメイドで指導しています

という形でセールスをすれば、
コンサルタントのスタンスに合ったお客様のみが、
しっかりと商品の特徴・魅力を理解して来てくれると思います。

また、一度コンテンツを作れば、
今後どのような方向に舵を切るにも
非常に少ないリソースで大きなレバレッジが効きます。

パッケージングされたことでコンサルの伝わり方が激変し、
より少ない指導でより多くの成果をあげられるようになる

という風に仕事の効率、質がアップしますし、

コンテンツをマニュアル化して従業員を雇い、
自分はオーナーとしてより多くの時間的リソースを持つ

ということもできますし、

コンテンツ販売に踏み切り、
自分はコンサルにリソースを使わずに違う事業を起こす

ということもできます。
いずれにせよ【事業の仕組み化】は
しっかりとパッケージングされたコンテンツを持つことで実現します。


質問者様が大事にされている
「個人個人に合わせること」というコンセプトが保たれたまま、
現状が良い方向に行くことを祈っています。

コンサル指導をされる方の
参考になれば幸いです。
それでは、ありがとうございます

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