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【レポート】『はたなに』×WP Design 2100 エンジニア・デザイナーさん、教えて!働くってなに?

こんにちは!note編集部です。

「技術とデザインのウエディングパークを創る」ために、部門を超えて有志で立ち上がったイベント『はたなに』。「働くって何だろう?」「どうして企業で働いているの?」「どうしてエンジニア、デザイナーなの?」「叶えたい未来、教えて!」の4つをトークテーマに、エンジニア・デザイナー一人ひとりの仕事への想いや考え方を深掘りし、発信していく本イベント。スタートの背景はこちら

トークテーマは全部で4つ。

今回は、3月に開催された「Wedding Park 2100」との特別コラボレーション回です。ゲストは、Wedding Park 2100内の展示「Parkになろう—結婚式は未来の新しいパブリックに—」を手がけたZ世代のデザイナー、すずたくさん、ひかちゃん、なっつさん、ありすうさんの4人。収録はイベントの準備が大詰めを迎えたタイミングで、意気込みもうかがいながらトークしていきます。

『はたなに』Vol.4×WP Design 2100
開催日:2023.3.15 
登壇者:すずたく(デザイナー)、ひかちゃん(デザイナー)、なっつ(デザイナー)、ありすう(デザイナー) MC:yukie(広報PR)

yukie:すずたくさん、まず「働くって何だろう」について聞かせてください。

すずたく:一言で言うと「誰かの幸せに貢献すること」だと思っています。自分のデザインで誰かを幸せにしたいという想いでデザイナーになりました。実際に働いてみても、自分のつくったデザインで喜んでもらえたり、幸せにつながっていたりしているなと感じます。

yukie:すずたくさんは常に、ベクトルが「自分」じゃなくて「周りの人」だなって感じています。そうなったきっかけがあれば教えてください!

すずたく:「どうして企業で働いているか」にも通じるんですが、働くなかでお世話になったり助けてもらったりした方に自分のデザインで喜んでほしいし、期待を裏切りたくないという想いが原動力になっているんです。そう思わせてくれるような素敵な方がウエディングパークにはたくさんいる、それが「なぜウエディングパーク」の答えですね。

yukie:一緒に働く中で、この人素敵だなと感じた人とのエピソードを教えてください。

すずたく:ウエディングパークには素敵な人はたくさんいるんですけど、内定をいただいた後、少し迷っている時に先輩が「ウエディングパークでデザイナーをすることを一緒に“正解”にしていこうよ」って仰ってくれたことを覚えています。とても素敵な方だなって思いました。

どうしてデザイナーなのかは、大きく3つあります。LPのデザインを変えただけでスクロールや滞在時間の数値が上がったときに、ユーザーの心を動かす影響力を実感しました。そうやって心を動かすために、すべてのデザインは感覚ではなく必ず意味があることも、デザイナーという仕事にひかれたポイントです。あとは、プロ意識の高さ。先輩方のレビューをみていると1ピクセルの細かい違いも指摘されていて、それを変えるだけでも確かにすごく印象が変わってくる。そういうところへのこだわりがとてもかっこいいなと思います。

yukie:私はWP2100の準備にも伴走していて感じるのですが、特にすずたくさんは最後の最後までこだわっているところが本当にすごいと思います。「もうここでいいかな」と思うことはないのですか?

すずたく:制作していると「もっとこうしたい、ああしたい」とアイディアがたくさん湧いてきます。期限があるのでどこかでケリをつけるしかないのですが、極めたいと思えばいくらでも極められるのがデザインなのかなと。

今後僕が「叶えたい未来」は、ずっと必要とされ形に残り続けるものをデザインすることです。とても難しいことですが、素敵だし、その時代に合ったニーズやトレンドなどを踏まえてデザインできるようになりたい。「グッドデザイン賞」の中には時代を超えてスタンダードであり続ける「ロングライフデザイン賞」という部門がありますが、そういったものへ携わっていけるように頑張っていきたいです。

yukie:普段からアップデートできるよう心がけていることはありますか?

すずたく:学生時代からずっと、スマホを触っていて「いいな」と思ったサイトやデザイン、バナーなどを必ずキャプチャーを撮って残しています。デザインもその時々で変わっていくので、残してしっかり言語化し、自分の中にインプットしていくことを意識しています。直近で撮ったのは観光系の広告で、温かみのあるトーンと、文字組みがとてもきれいでした。

yukie:ありがとうございました!では、次はひかちゃんさんです。「働く」って何か、教えてください。

ひかちゃん:「誰かの幸せのために自分の力を発揮できる」ことです。社会に出るとはそういうことだと考えていました。
きっかけは、小学校6年生の時に起きた東日本大震災です。私は当時秋田県にいて大きな被害はなく、2日後くらいには大変ながらも日常生活に戻れましたが、隣県である岩手県、宮城県、福島県の、当たり前が当たり前じゃなくなった様子をずっとテレビで見ていました。その状況に違和感と自分の無力さ、罪悪感を覚えて、早く社会へ出て誰かのために貢献できるようになりたいと思っていたのです。力を付けるために美大へ進学し、社会に出るのもずっと楽しみでした。クリエイターはフリーランスの道を選ぶ人もいますが、私はチームだからこそ大きな夢が描けることに一番魅力を感じて、企業で働く選択をとりました。

yukie: WP2100に取り組む中で、チームだからこそできたことはありますか。

ひかちゃん:すべての瞬間がそうでした。特に空間デザインでは、やりたかったことが施工やほかとの兼ね合いでできなくなってしまったのですが、みんなで話し合って実現できる手段を見つけられたんです。みんなだからこそ乗り越えられるなって思いました。

yukie:では、どうしてデザイナーなのかについても教えてください。

ひかちゃん:はじめてデザインって素敵だなと思ったのは中学生の頃、地元のスーパーがリニューアルしたときでした。外観が変わっただけなのに野菜やお菓子がおいしそうに見えたんです。デザインには価値があると感じたきっかけでした。美大を目指すために読んだ本『ウラからのぞけばオモテが見える』(佐藤オオキ著、日経BP)に記されていた「デザインというのは奇抜な形やかっこいい形を作ることではなくて、問題解決のための新しい道を見つけること」という言葉にも、すごく感銘を受けました。

最近はずっと、社会人としてどう貢献するかを考えています。叶えていきたい未来は、人生にポジティブな選択肢を増やしていきたい。結婚をもっと人生のポジティブな選択にしたいし、デザイナーの可能性も増やせたらいいなと思っています。WP2100はまさにそんな経験でした。「楽しく体験」にこだわったので、結婚を素敵に、選択肢にできそうだなと感じています。

yukie:WP2100、楽しみですね!では、続いてなっつさんの『はたなに』です。なっつさんにとっての「働く」とは何ですか。

なっつ:「周り」と「自分」を豊かにすることです。周りのためを思うことが行動のモチベーションなのですが、ときどき自分のことに目を向けることが怖くなるんです。キャリアビジョンや評価など、自分に目を向けたら、一種のわがままになってしまうのではないと感じてしまって。でも会社もきっと、社員には最大限力を発揮してほしいはず。そう考えると自分のことも大切にして楽しく働く方がいいのではないかと思うようになりました。だから最近は、周りと自分との両軸ともに大切にするように変わってきています。

yukie:仕事ってみんなと自分がいるからこそですものね。その考えに到達するのが早くて素晴らしいですね。では、なぜ企業でそしてウエディングパークで働いているのかについても教えてください。

なっつ:無限の可能性にのめり込める環境であるからです。私自身はまだ結婚式を挙げていないですし参列の経験もほぼなくて、学生時代はウエディングの知識もあいまいでした。その不透明さに逆に飛び込んでみたくなったし、知らない業界の方がワクワクするのではという直感もあったので、働かせてもらっています。ウエディングパークのみなさんは何事にも真剣ですし、そこに影響を受けた部分もあります。

デザイナーを志した本当に最初のきっかけは、サカナクションというアーティストのライブに行ったことなんです。サカナクションはライブの演出にとても力を入れており、最近だとプロジェクションマッピングも取り入れていて、「理屈は分からないけどすごい!分からないけど感動して涙出る!」という経験をしました。その「よく分からない」の裏にはたくさん時間をかけて企画されているものがあるとデザイナーになった今はわかりますが、この「直感に訴えてくる」というものに感銘を受けました。

大学でWebなどを学ぶなかで、パソコン画面のちいさなボタンひとつでも人の動きや感じるものは変わると体験し、Web業界もにも興味がありましたね。

yukie:WP2100は、そのサカナクションのライブの体験に近いものかもしれないですね。

なっつ:そうなんです。人が体験できるコンテンツは、ライブとも近いと思います。WP2100をやってみて、あのライブは裏ですごく時間をかけて実験をしたからこそできた演出なんだと思って、涙が出そうです(笑)。

yukie:では最後に、なっつさんが「叶えたい未来」についても教えてください。

なっつ:「デザインの力でファンを増やす」です。ファンとは、デザインチームやウエディングパーク、ウエディング業界に対してもです。デザイナーっていなくても成り立ちますが、今デザイナーがすごく必要とされていて職種も増えているのは、生活の中にデザインが普及しているからこそ課題解決の力として求められているのだと思います。心が動く瞬間を提供できるデザイナーになりたいと考えています。

yukie:ありがとうございました。最後に、ありすうさんです。

ありすう:私は働くことは「誰かのために自分のために頑張ること!」と答えましたが、これは入社してから感じていることなんです。誰かの幸せや社会のために貢献していくのはもちろんなのですが、そのなかで得られる経験や絆は、自分の宝物になっています。「誰かのため」が「自分のため」にもつながる、循環しているんです。

企業で働く理由は、チームだからこそ実現できることがあるからです。通っていた大学は地域活性化のプロジェクトや団体での展示などチームで動くことが多く、その過程ではいろいろな意見をぶつけてブラッシュアップするなど、1人では絶対にできていなかったことがありました。そこで得られたものは学生時代のかけがえのないものだったと思います。

一方で、卒業制作は個人で進めていくものだったのですが、私は1人で黙々とやるよりいろんな人に意見を聞いてコミュニケーションをとりながら作っていくことが向いているのかなとも感じました。だから、企業で働くという選択をしたのです。

yukie:デザイナーを選んだのはどうしてですか。

ありすう:昔からものづくりが好きで、デザインという手段が自分には合っていると思いました。どんなものづくりも好きですが、私はある目的のために表現したり課題を解決したり、その先の人の顔が浮かんで「楽しんでもらえるといいな」と想像しながら作るのが楽しい。だから、デザインを手段にしたいなと考えたのです。

yukie:ウエディングパークにはものづくりが好きな人がとても多いですよね。では最後に、ありすうさんの「叶えたい未来」を教えてください。

ありすう:ウエディングパークのサービスで最高の結婚式に出合えた、というのはもちろんですがそれだけではなく、ウエディングパークの発信に出合えたことで結婚式挙げたいと思ったり新しい式の形を知ったり、今の自分の幸せに自信が持てたりしてほしいです。そんなサービスや発信へ、デザインの力を発揮できたらと思います。WP2100はまさにそうなので、ずっとソワソワしています。

次回の『はたなに』Vol.5も、お楽しみに!!



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