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シン・仮面ライダー補完計画:序『感想』あなたは熱く楽しめるか?



【はじめはネタバレなし、観てない人は見たくなる】

さぁ、毎度のように
賛否両論というような展開になってしまうが

もうなんでも人気作は
「好き嫌いが分かれる」だの
「酷評」「絶賛」ですが。

「シン・仮面ライダー」は
特に位置づけが難しい。

満席に近い劇場が固唾をのんで最後まで席を立たなかった。
それだけ庵野秀明さんは愛されている。

私としては正直どちらともとれる感想で
ここは評価できるけど、みたいな部分も多い。

ただ、
『やっぱり庵野が壮大なことを企んでいるな、が確信できた』
その勇気に拍手したい。

シン・ウルトラマンの冒頭で確信したが
「シン」シリーズは必ずまとめられる。

というかもう、ポスターになってる。
さらに、パンフレット(1200円のわりにデザインとボリュームが良い。さらに庵野作品お馴染みの
ネタバレ注意!が最高)

エグゼクティブプロデューサー白倉さんの言葉に
「『シン・ジャパンヒーローズ・ユニバース』におけるラストバッターがこの仮面ライダーとなります」とあるのだ

「ラストバッター」と「バッタ」をかけたのかは知らないが(;'∀')
これはワクワクするというか、もはや確信犯である。

いったんネタバレなしでみてはいかがだろう。
納得いかない部分とサプライズが散見されるはず。
(えーあの人出てるの!・・・・とアレ)

初見で納得したいなら抑えときたい部分のヒントが多くパンフレットのインタビューにある。

・「仮面ライダーのスーツの上にコートを羽織るとうのは
改造人間である見た目を隠すためのリアリティ」このリアルな必然性のカッコよさ。

・「ほとんどアクションを本人が行っており、ライダースーツで動きづらすぎて泥仕合(パンフでも使われている言葉だった)のような死闘のリアリティ」

・無数の「画角」を嗜好する庵野監督独特の映画表現。ただの漫画のような表現を嫌う。
「コウモリ男(コウモリオーグ)の飛び方に現れている。コウモリはそんな風に飛ばない、と何度も庵野さんは指示を出した」
ハッキリ言えば気味が悪いのだ。かっこいいや自然、と個人がとらえるものとはまた別の感覚。

・マスクの下でこもってしゃべるのも、しゃべると顎が動くのも、カッコよさより生の存在感、それ自体を重視している。

・「予備知識のない人たちが、ヒーローものとしてアメコミ映画と比べるかもしれない。その全員に『シン・仮面ライダー』の楽しみを与えるのは相当苦しいことです」とプロデューサーはいう。
私がまさにそれで予備知識は多少あるが、必ず真正面から戦うマーベルと今のエンタメを比べてしまう。
そのマーベルですら賛否が割れる程の感性に良かれ悪しかれ来ている。

この予備知識も微妙で、知っているとまた「まァ、そこは突いていくだろうな」みたいなハードルになってしまう。

・とりあえず全体を俯瞰すると設定の部分がとにかく100点(ここのこだわりは庵野さんの才能なのではないか)

「変身できる理由がプラーナという生体エネルギーをベルトで増幅したり、元に戻るために放出する(ベルトはどちらかというと元に戻る装置で稼働しているシーンの印象が強いのが斬新)」

「SHOCKER(悪の組織ショッカー)がS(サスティナブル持続可能)H(ハッピネス幸福)O(オーガニゼーション組織)に連なる、幸せを追求する組織でありAIが出した幸福の答えを『絶望したものの救済』に見出したという根幹の設定。
が実に良い。

逆にそれをバーっと説明しているのはもったいない。

ちなみに私の予備知識は、というと
仮面ライダー全部みたわけではないが、大まかな概要や
原作の大まかなラストや、石ノ森章太郎先生の大まかな作品群は知っている、くらい。

「シン・エヴァンゲリオン」の創作風景のドキュメント辺り以降から
庵野さんはあまりに独特の創り方をするので、普通のエンタメに僕らが求めているのとは別の道を行く気がしていた。(だいぶ不安)
「シン・ウルトラマン」の序盤で「あぁ、この人は一人でマーベルに立ち向かうのか。その気概にワクワクと涙が止まらなかった。

と、いうわけでネタバレなし、必要な心の準備はこれくらいにして
「シン・仮面ライダー」を観に行きましょう!!




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