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ギルドマスターが選ぶ、ギルドハウス十日町『2018年の10大ニュース』
あらためまして。
こんにちは。
住み開きの古民家「ギルドハウス十日町」の設立者であり、ギルドマスターの西村です。名前が治久(ハルヒサ)なので、まわりからはハルさんと呼ばれています。初めての方もそう呼んでいただければうれしいです。
さて、早いもので2018年も残り1ヶ月となる12月1日に向けて、このnoteを書いています。というのも年末恒例となった企画「アドベントカレンダー」のため、です。
アドベントカレンダーはこちら
https://adventar.org/calendars/2939
今年も25人が、ギルドハウス十日町に住んだり訪れた体験に触れながら記事にしていきます。ぜひ12月2日以降も読んでいただければうれしいです。
というわけで初日の12月1日は、わたしが書きました。
題して(去年と同じですが)
ギルドマスターが選ぶ
ギルドハウス十日町
『2018年の10大ニュース』
です。
それでは、いってみましょう!
1. 初のギルドベビーが産まれた!
冒頭の写真がそれですね。
ギルドハウス十日町で出会ったカップルに初の赤ちゃんが産まれました。
じぶんにとっては初孫のような存在です。
なのでお祝いに行ってきました。
しかも沖縄へ。
そして。
赤ちゃんに「じぃじですよ~」と挨拶しました。
そしたらニコニコしてくれて。
な、、、
なんてかわいらしい!
新婦はギルドハウス十日町に1年くらい住んだことがあり、そのときに新郎と出会ったのでした。いまも血縁はないけれど親せきのようなお付き合いをさせてもらっています。
詳しくはアドベントカレンダーの12月25日に書かれると思いますからどうぞお楽しみに。
2. 初の外国人カップルが生まれた!
ギルドハウス十日町では過去3年間で少なくとも5~6組のカップルが誕生しています。
そしてそのうちの1組が、今回の10大ニュースに数えられます。
というのも、今年の夏に滞在していた外国人の女性が、なんとギルドハウス十日町の住人とカップルになったんです。
それ以降も互いにインターネットで電話したり、彼女に会うため海外まで行ったりと仲が良さそうです。
それにしても今年もギルドハウス十日町にはユニークな外国人たちがやってきました。彼らは観光目的で来るのではありません。わたしたちといっしょに暮らすためにやってくるんです。世の中には、住まいをひとつに決めず移動しながら暮らすひとたちがいます。
ギルドハウス十日町はシェアハウスでも宿でもなく、あくまで住まいです。観光や民泊とはまた違った展開が生まれます。過去の事例にも、外国人と住人が共同経営で起業したことがありました。
出会いから共感と展開が生まれるようギルドハウス十日町を立ち上げたじぶんにとって、今回のようなカップル誕生に発展したことは、とてもうれしい出来事といえます。
3. アルトバウを始めました!
2018年に始めた新しいプロジェクト「アルトバウ」。
それは都会の空き部屋を活用するものです。
あくまで互いの住まいをつなげるもので、ホテル同士の提携ではないし民泊のネットワークでもありません。
親せきのような関係性を増やしたいという想いで展開中です。
さっそく東京と名古屋にアルトバウが出来たので、じぶんも親せきの家に泊まるみたいにお土産を持っておじゃまし、そのひとのおうちの空いている部屋に滞在させてもらいました。
もちろんギルドハウス十日町の住人や元住人、さらにはほかのギルドハウス(下記参照)のメンバーであれば誰でもアルトバウに滞在可能です。
お店でも民泊でもなく、あくまで住まいであり、親せきのような関係性を広げようしているギルドハウス十日町だからこそできること。
アルトバウを活用することで、田舎と都会のどちらかにひきこもるのではなく、田舎と都会のバランス感覚を日常的に養いながら流動的にさまざまな物事に挑戦していってもらいたいですね。
4. 新たなギルドハウスの誕生!
血縁はないけれど、血の通ったような関係性を広げていく。
これはじぶんがギルドハウス十日町を立ち上げたり、ここで《ソーシャルな隠居》という生き方に挑戦しているうえで、大きなライフワークです。
そういう意味で、今年もうれしいニュースがありました。
まず山形県ではギルドハウス高畠(タカハタ)が動き始めました。先日ついに初めての住人ができたそうです。詳しくはアドベントカレンダーの12月14日に公開されると思います。
そして上記でも触れましたが赤ちゃんの産まれた沖縄県の元住人。彼女がギルドハウス沖縄(仮)を準備中です。
さらに来年2019年の5月には長野県にギルドハウスが誕生する予定となっています。これについてもアドベントカレンダーの12月24日に紹介されるでしょう。
いずれもじぶんにとっては親せきのような場です。たまにお土産を持っておじゃまして何日か滞在させてもらうつもりですし、互いの住人も行き来しながら、これからも永いお付き合いをさせていただこうと思っています。
5. 離れの家が取り壊しに
これはどちらかというと悲しくて寂しいニュースです。
2年くらいギルドハウス十日町の離れの家として使わせてもらっていた家が取り壊しになってしまいました。
ただでさえ6軒しかない小さな集落なので、とてもさびしいです。
だけど
家はなくなってもひとのつながりは残ります。
そう言ったらこの家で生まれ育った方々が喜んでくれました。せっかくなのでいただいたメッセージをアドベントカレンダーの12月7日に公開したいと思います。
この家では最後に少なくとも1,000人以上が出入りし、楽しいことたくさん生まれました。ほんとうに感謝ですね。ありがとうございました。
6. 3周年パーティーが大盛況!
5月にギルドハウス十日町が3周年を迎えました。
お祝いのためパーティーを企画したら、過去最多の人数(50人以上!?)が集まってくれました。ほんとうにありがとうございます。
また、パーティーを準備するうえでこんな記念ムービーも作ってみました。ぜひご覧ください。
お店でも宿でもない、山奥にある一軒の住まいに、3年間で延べ7,000人以上という実にいろんなひとが集まり、さまざまな出来事がありました。
まだ3年だなんて信じられないほどに...。
みなさんに感謝ですね。
7. 屋根が飛んだ!
このときはさすがにどうなることかと思いました。台風でギルドハウス十日町の屋根が(裏のほうだけ)飛んでしまったんです。
幸いケガ人はなく、駆けつけてくださったレスキュー隊やご近所さんたちのおかげで事なきを得ました。
そのあと大家さんの計らいで修繕が進み、これからの本格的な冬も無事に越えられそうです。こういうときはひととのつながりが身に沁みます。
というわけで、来年2月10日に「豪雪パーティー」というチャリティーイベントを開催することにしました。修繕費に充てるカンパを集めつつみんなで楽しく過ごせたらと思います。すでに定員近いお申し込みをいただいていますが、ギリギリまで受け付けますのでよかったらご参加ください。
8. 新しいアプリを作りました
ギルドハウス十日町では過去にも「まちかどギルド」や「十日町市のMastodon」などいくつかのアプリやWebサービスが誕生しています。
じぶんが今年プログラミングに入門し、1ヶ月くらいで公開したのがその名も「まちかどルート」というWebアプリです。
山奥に暮らしていてもインターネットなどのおかげで個人創作の可能性がますます高まっていくと思います。
なかでも、まちかどルートは一般的に広く普及しているアプリと違って、じぶんのコミュニティのためのものです。
つまり、大量消費型のアプリのように赤の他人のためにじぶんの時間を奪われることはありません。じぶん本位にもかかわらずコミュニティに共感する他の誰かの価値にもなる。そんなアプリもあっていいと思っています。
これからもいろんな仕掛けに挑戦していきたいです。
9. 学術誌に掲載。来年は書籍にも!
ギルドハウス十日町のことが学術誌に載りました。
しかも東京大学の教授に声を掛けられ、じぶんの論文が丸々5ページ掲載。名誉教授などそうそうたる面々に名を連ねさせていただきました。そんな権威ある学術誌に記録としてギルドハウス十日町が残ることに感激です。
これまでも全国放送や全国誌に出たりしましたが、今年もいくつかの著名なメディアに紹介していただきました。
お店でも宿でもない新しい住まいの形がこうして広まることに、とても背中を押してもらっています。ほんとうにありがとうございます。
さらに来年には2冊の書籍に掲載されることが決まっています。アドベントカレンダーの12月4日をその著者が担当していますので、もしかしたら詳しい内容がわかるかもしれませんね。
10. 来年は区長に!?
最後のニュースはこちらです。
ギルドハウス十日町があるのは、新潟県 十日町市(とおかまちし)の津池(ついけ)集落。
来年、じぶんがその集落の区長になるみたいです。そもそも何をするのかよくわかっていないのですが、現区長が
「おれも歳だっけ頼むわ」
ということで引き受けました。
たぶん暇そうに見えたのでしょう。
最近は玄関先でのんびり薪ストーブを焚いていますし。
以上、10大ニュースでした。
いかがでしたでしょうか!?
会社員時代が終わった40歳のとき、全国の交流の場を旅し、そこで得られたひととのつながりや見聞を集大成させ、じぶんが死ぬまで楽しく暮らしていくにはどうしたらいいだろうと考えて創ったのがギルドハウス十日町です。
じぶんがはじめに思い描いたのは想定以上のことが起こる場。それを実現するには、好きにさせてもらえる家と大家さん、そして計画性を全体の1割にとどめて9割を余白とすることで多くの偶発性をひきおこす、といったバランスが必要でした。
それが功を奏したのかギルドハウス十日町はこの3年間でとても良いバランスになってきたと思います。それでもやろうとしていることの1%くらいしか実現できていないのですが。
残りの99%も、じぶんの息子や娘、孫、そして親せき関係のようなみんなといっしょに創っていこうと思います。そのためにもいつ帰ってくるかわからない元住人たちや、まだ見ぬ仲間たちのために家を開けています。
初めての方も、親せきや友だちの家に遊びに来るような感じでギルドハウス十日町にいらしてくださいね。そして第2・第3の実家にしてもらえたらこのうえなくうれしいです。
じぶんらしくいられる日常が、ほかの誰かの価値になる。
それがいまの、わたしの生きがいです。
それでは明日以降のアドベントカレンダーもどうぞお楽しみに。
そして良いお年をお迎えください。
新年もよろしくお願いいたします。
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