アイデアを形にしたいなら、なんでもいいから《アクションに変えること》。それが想定外の小商いやナリワイも生む。
2014年に、自分は「まちかどギルド」というスマートフォン用アプリを考案・企画しました。
そして、そのアイデアが本当に求められるものなのかを世に問うため、さっそくインターネットに公開。そうしたら、まだアプリが無く、アイデアだけだというのに、全国26都道府県の105名から60万円以上の支援金が、しかもたったの4日間で集まりました。
ちなみに、そのうちの60名以上はまだ会ったことのない人たちばかり。さらに驚いたことに、アプリを使ってみたいという人の事前登録者数が即座に2,000名を超えたんです。
さて、それから2年以上が経ちましたが、アプリはまだ完成していません。
期待を寄せてくれていたみなさんに申し訳ないと思っています。
とは言っても、自分はまだあきらめていません。それどころか、この2年間、アプリを形にしようといろいろな行動(アクション)を起こしてきたら、実にさまざまな小商いやナリワイが生まれました。これは本当に想定外でした。
アイデアを形にしたいなら、なんでもいいから《アクションに変えること》。それが想定外の小商いやナリワイも生む。
というわけで、今回は、そんなお話をしようと思います。
まず、アイデアが生まれ、多くの人に求められていることもわかって、じゃあ形にしよう!と、あちこち駆け回りました。
北は北海道、南は瀬戸内海に浮かぶ小豆島まで行きましたね。行く先々で交流を重ね、アイデアの情報交換や市場調査を繰り返しました。それによって検証が積まれ、アイデアがよりよくなっていったことを実感しています。
いまでは、本当にようやくという感じですが、アプリの開発が進んでいます。実現への道のりは、まだまだ先に続いているようです。
こうして行動を起こしてみたら、アプリを実現するのとは別に、《住み開きの古民家「ギルドハウス十日町」》を設立でき、そのおかげで隠居生活に入りました。働くという意識がなくても人とのつながりがより一層広がるソーシャルな隠居の身で、ゆるやかながらも楽しく刺激的な毎日を送っています。
また、以上の実績をきっかけに講師などとしてお呼ばれされるようになりました。謝礼として交通費などをいただきながら、同時にアプリやギルドハウス十日町のことも広めることができています。
はじめは単純に「おもしろそうだから」と思って取り組みだした《起業家コミュニティ「Startup Weekend」》においても、アプリの企画に必要な、起業家としての考え方や仲間とのつながりを得られました。多くの起業家と出会ったことで、いろんなナリワイを生むことにつながるご縁もいただきました。
小商いもナリワイも、一つひとつは微々たるものです。
でも、それらが複数あることによって、いくら山奥に暮らそうが、いまの自分のように楽しく生きていけます。
そういえば、形になっていないアイデアには価値がない、と言われます。
自分からすれば、形にならないまでも、アイデアをアクションに変えることには大きな価値がある、と思っています。
人生もそう。なにをもって成功なのか、だなんて死ぬまでわかりません。
遠回りかもしれないけど、おもしろそうだから今度はこっちに行ってみよう!だなんて、好奇心の赴くままに冒険して経験やご縁をためていきながら。
これからも常にしなやかに、アイデアを行動に変えていきたいものです。
よかったらサポートをお願いします。もしくはギルドハウス十日町へ遊びにいらしていただければうれしいです。