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#008-農業で考える“プロ”論

写真は生育中のナスです。葉に少しダメージが見られますが、順調に大きくなっています。

定植済の中玉トマト・ミニトマトの栽培管理と並行して、2種類の大玉トマトも今月末の定植へ向けて育苗中です。

定植済の中玉トマトは2段目まで開花しています
500本程度育苗中!

さて、今日は農業を通じて「プロフェッショナル」というものを考えてみたいと思います。

プロってなんだろう?

辞書で引くと【ある物事を本職とし、それで生計を立てている人】という語釈でした。
最低限の定義としては「お金を貰っていればプロ」と言えるかと思います。

会社員時代は・・・

入社直後の研修で、「新入社員といってもプロなんだからその自覚を持とう」と言われました。しかしその後いつまで経っても自分が「プロだ」という認識はあまり強く持てませんでした。

世の中には色々な仕事がありますが、会社員の場合、特別な資格がいらない「総合職・一般職」採用が8割以上のようです。(厚生労働省HPより)
私も総合職で営業・総務・経理など様々な業務を担当しました。

自分がプロだと認識できなかったのは、総合職は資格もないし具体的なモノを作っていなかったからだと思います。やはり資格があったりモノ作りをする職人っぽい専門家にプロっぽさを感じます。

モノづくりの良さ

会社員時代に友人と「営業とかより、モノづくりの仕事が良いよな」という話をしたことがあります。具体的な何かを作り出しつつ、こだわりを持った個人生活を送っている伝統工芸職人のような方々をイメージしての話でした。

大勢で何かを成し遂げようとすると、だいたいは株式会社のような複雑な組織形態を持つ必要があります。組織の素晴らしさと理不尽さは表裏一体であり、個人事業とは対照的です。

もちろんそれぞれに良さがありますが、私自身は組織の中ではあまり仕事に対する自信や自負を持つことができていませんでした。

農業者として独立後・・・

翻って農業者として独立した現在は、冒頭に述べた「お金を貰っている」という意味でも「具体的な何かを作り出している」という意味でも、ささやかながら自分自身をプロだと思えています。

もちろんレベルの高低はあります。まだ私は農業者として最底辺付近に位置しています。でもサッカーに例えると欧州の5大リーグのレギュラーでも、J3の補欠でも、どちらもプロサッカー選手には違いありません。

自分に対しても他人に対しても、様々な場面で「だって俺、プロだから(J3の補欠だけど)」と堂々と言えるようになったことが、独立就農して良かった点の一つかも知れません。


[本日の参考文献]

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