私の半生とマイケルジャクソン

彼の命日から10年の歳月が流れました。
私は年を重ねましたが、彼は50歳のまま止まっています。

彼が亡くなった日は今でも覚えています。
その日まで物凄く名前だけはよく聞くけど、何をしているのか分からない人だったのが私の持ち合わせていた印象でした。
当時、彼は児童性的虐待の裁判と戦っており音楽活動が止まっていました。そのため、私は認知できるきっかけがなく、皮肉にも亡くなったことで彼を知ることになりました。

数日後に公開されたTHIS IS ITのリハーサル映像。
あのThey Don't Care About Usに私は心を打たれました。


なんて、カッコいい人なんだろう。
伸びるボーカル、音に合わさっている仕草(振り付け)、風でジャケットがなびく様、シンプルながらセンセーショナルな曲。
あの映像を何度も見返し、気がつくと彼のファンになっていました。

CDを買い集め、ブカレストのライブDVDを見て、彼の作品をスポンジのように吸収し、毎日の日課のように体感し始めました。
その日課は10年間細く長く続き、今日に至っています。

楽しいとき、辛いとき、悲しいとき、いつでも彼の音楽は私と共にありました。
今ではスタイルもできるだけ近づけられるように、髪型も似せ、白靴下を身につけるようになりました。

私が現在映像制作を行っているのも、彼がきっかけとなっています。
世界的アーティストにしてはライブ映像が全然表に出ておらず、ファン同士でビデオテープ画質の映像を共有していました。
その中には劣悪な画質、音質のものが多々あり見るに耐えない映像でした。
私はそれを少しでも何とかしようと思い、編集ソフトや整音するソフトを触り始めました。
これが今に至る映像制作の第一歩となりました。

10年経ってやはり彼を好きになってよかったと思います。
飽き性な私が10年間聴いていられたので、恐らく死ぬまで彼の音楽を感じていることでしょう。

私の文化的遺伝子の血と肉になっているマイケルジャクソンに敬意を払います。
ありがとう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?