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花粉症にはかなわない

ー雛祭りの賑わい

2021年の「雛祭り」(3月3日)は、例年になく盛り上がっていたように見える。いつも近くを通る洋菓子メーカーの店舗に、ケーキを買おうとする人たちの長蛇の列ができていた。新型コロナウイルスが蔓延し、政府が不要不急の外出を控えるよう求めた緊急事態宣言下でも、どうにか雛祭りを楽しもうとしているようだ。列に"密"を感じたことはさておき、人の逞しさや図太さ、生命力の強さを感じる。

増幅する思い

雛祭りのこの日、菅義偉首相が首都圏の1都3県で続く緊急事態宣言について、3月7日だった期限を2週間程度延長する方向で検討する考えを示したとの報道。そのタイミングに重なったことも、どんな環境下でも楽しく生きていこうとする姿がより強く印象に残った要因かもしれない。

夕食中、そんな話を奥さんにしたところ、時間帯こそ違うが、たまたま奥さんも賑わいの様子を見かけたという。ただ、奥さんは「雛祭りはたいてい、あんなもんじゃないの」と、関心がない。それ以上に気になることがあるようだ。やにわに鼻をかむ姿を見て合点がいった。花粉症だ。

奥さんにとって雛祭りの賑わいも花粉症にはかなわない。

(写真:雛祭りをよそにひどい花粉症に苦しむ奥さん。実に気の毒だ=フリー素材などを基にりす作成)

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