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期待とは裏腹に(上)

ーこの先のワクワク

北京冬季パラリンピックに世界女子カーリング選手権大会、世界女子カーリング選手権大会など。北京冬季五輪に続いて、この先も国際スポーツイベントが目白押しだと思ってワクワクしていたところに、ロシアによるウクライナ侵攻が本格化し、すっかり興が削がれた。それどころか、戦火が世界中に広がるのではと、今後が心配になるとんでもない事態だ。戸惑いしかない。

関連リンク(連載「この先のワクワク」シリーズ):「国際大会、来月も目白押しーこの先のワクワク」「この先のワクワクー国際スポーツイベント

不透明

北京冬季パラは3月4日の開幕まで1週間を切った。ウクライナが参加できるかは不透明だ。27日未明時点の報道によると、ロシアが攻め込み、首都キエフに侵入した模様。そんな状況だけに参加できなくても無理はない。

共同通信が報じたところでは、ウクライナのパラリンピック委員会(UPC)の広報責任者は、北京冬季パラへの参加意思を伝えたらしい。とはいえ、激しい戦火をくぐり抜けて北京入りするのはいささか厳しそう。

ロシアパラリンピック委員会(RPC)の選手は一部が北京入りしているようだ。当人の政治思想に関係なく各国メディアの批判・避難の矢面に立たされる可能性があり、パフォーマンスに影響を与えそうで心配だ。

残念

冬季パラに通算7回出場したクロスカントリースキーの"レジェンド"新田佳浩。この北京冬季パラをこれまでの"集大成"に位置づけているそうだ。メディアのインタビューで次のように話していて非常に気になる:

「ロシアを崩さないと真のチャンピオンではないと常に思うし、北京大会ではロシアの牙城の一角を崩さないとメダルはない。そして強豪のウクライナ、開催国の中国も驚異。その中に自分自身が割って入るだけの力を見出せるのかが面白いと感じている。真のチャンピオンを決める北京大会が非常に楽しみだ」(パラサポWEB)

ロシアのウクライナ侵攻のせいで、RPC、ウクライナの選手はともに、たとえ参加してもレースに集中しにくいだろう。今大会を集大成と考える新田には、ライバルも万全な状態で戦ってもらい、好結果を期待したかった。

武力侵攻がなければー。悔やまれてならない。(続く)

(写真:『りすの独り言』トップ画像=フリー素材などを基にりす作成)


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