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自分メンテナンス3: 健康も美容も腸がカギ? ⑤

 、でお伝えした、自己メンテナンスに重要な腸のお話シリーズ、今回は最後に、最近話題のテーマの2つ、腸活の一つと言われるファスティング(断食)と、免疫やストレスと腸の関係についてです。

デトックス、ファスティング(断食)と活性酸素

最近、一般的に流行っているファスティングやデトックスは、粘膜が新たに再生され、血中の脂肪も減って血液がサラサラになり、腸自身や腸と連携している肝臓の脂肪内に閉じ込められていた毒素も排出しやすくなると言われています。        

ただし、無理な自己判断でのファスティングやデトックスは、脂肪や細胞周囲のデトックスには有効でも、活性酸素の発生も増強させ、身体に負担をかけることがあります。

正常な働きをする腸は、有害重金属などが入り込んでも、門脈という血管を通して肝臓にそれらを運びこみます
肝臓①脂肪や細胞周囲と②細胞核内に蓄積された有害物質を解毒する機能を持っています。
①②のバランスが上手くいくと、解毒された有害物質は再び腸へ帰り、便として排出されます。

しかし、②の細胞核へ働きかけるデトックス機能も整っていない中で、一般的に行われているファスティングやデトックスである①の解毒ばかりかけていると、活性酸素が大量に発生し、肝臓のバランスを崩して余計に調子を悪くすることもあります。
そして、腸内環境にも負担をかけ、本末転倒になります。
その辺りを踏まえた上で、ファスティングを行うことが望ましいです。
(難しいと思われる方は、専門家にご相談される方が良いです。)

その他の腸の役割:⑴免疫

免疫力は、免疫細胞(血液中の白血球)の働きに支えられています
免疫細胞は、約70%が腸(腸面積の広さが広大なため)に集中していて、ウィルスや細菌が外から入ってくると病原体を攻撃して侵入を防いでくれます

腸内細菌と協力しながら腸内の免疫細胞を活性化させ、基礎体温が上がることも加わると、更に免疫力UPへと繋がります。

ということは…
腸をメンテナンスしたり、強化したりすることで、今の時代に必要そうな良いことや、不安や恐怖が減ることが多々ありそうですね。

その他の腸の役割:⑵精神バランスの維持

脳に幸福を感じさせる物質は、ドーパミンセロトニン(もともと腸内細菌の伝達物質)というホルモンです。
セロトニンの一部は脳にて作られていますが、多くが腸で作られています。
腸:90%ぐらい、脳:2%)

セロトニンが少なくなると、うつ病の要因になると言われています
腸に損傷(リーキーガット)があると、セロトニンの原材料が減ることになり、気分障害などの脳の機能や精神にも影響を及ぼすこともあると言われています。
特に、自閉症、ADHD、言語障害などのお子さんの腸内環境を整えることで、ある程度の回復が見られる症例もあるようです。

本来、ストレスを受けたら、ストレスに対応するホルモンや腸の免疫を活性化する役割を腸が中心に担っています

しかしながら、幸せホルモンが2%の脳は、一次的にストレスを取るために快楽を求めてしまいます
例えば、ジャンクフードを食べると、快楽系、報酬系の神経が刺激されます。
そして、脳から快楽物質が出て、ストレスが取れたように感じます
脳は一旦、報酬系を刺激されると止まらない性格で、更に甘いものや脂っこいジャンクフードが食べたくなり易くなります

しかし、腸はそういうものの摂取をやめ、免疫を高めてストレスを取る様なたんぱく質や野菜などを要求しています。
腸の要求に従うと、身体はセロトニン抽出を補助します。

またストレスを感じる時、脳のストレスを少しでも楽にしたり、潜在的な原因を知ったりする事で、症状が改善、脂質、糖質などの欲求の減少がみられ、腸のへのストレスによる負担も減ります

★ストレス軽減にお勧め★
自然散策、音楽鑑賞、カウンセリング、ランニング、ウォーキング、ヨガ、マッサージ、アロマ、ヒーリング、お祈り、瞑想、良質な睡眠や呼吸など


ストレスを受けた時、脳は一次的快楽に逃げがちになりますが、腸はそれを処理しようと一生懸命に自律し、貴方の為に働いてくれています
そんな腸に感謝して過ごすのも良いかもしれません。    


※ あくまでも、腸の自己メンテナンスのお話が中心になるので、腹痛や異常便、吐き気や食欲不振がある方は、速やかに病院で検査をされて下さい。

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