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自分の家のベッドは最高で、安心できて、私を孤独にする

もうね、ここ最近、自分の家のベッドに入るたび「自分の家のベッドさいこーー!!」って100回ぐらい思うんですよね。マットレスのふかふか具合、掛ふとんのもふもふ具合、枕の硬さ具合。そのすべてが私の身体にフィットしていて、ベッドに入るたびに身体が喜んでいるのがよくわかる。休日ともなると、けっこうな時間をベッドの上で過ごしていて、その気持ちよさに守られているだけで気分が上々になる。ああ、もう、この上で息絶えてもいいなとまで思ったりする。

今のベッドを使い始めてそれほど時間が経っているわけじゃないのにどうしてだろう? どうして私はそこまで思えるのだろう。

考えてみると、1日24時間のなかで3分の1、約8時間もの時間をベッドのうえで過ごしているから、身体が慣れるのがきっと早いのかもしれないと思う。ここだ、ここなら安心していい、力を抜いていいって身体もわかっているんだと思う。

ベッドは、己がいちばん無防備になる場所だ。

寝ているとはいえ、それはほとんど無意識下で意識がない状態で。それに、「寝てて、地震がきてることも気づかなかった」という友達もいて、かくいう私もそうだし、それほど自分が弛緩して安心しきっている状態でいるのって、生きているなかでたぶんベッドの上ぐらいだ。

そしてベッドは、自分を包んでくれているようで、丸裸にしてしまう。

あったかいよ、安心もするよ、力も抜ける。だけど、ベッドはよく一人反省が開催される場所でもあるし、孤独を突きつけてくる場所でもある。「一人でベッドに入ってると寂しくなる」という友達もいて、かくいう私もタイミングによってはそうだし、暗闇の中にたった一人、自分だけで目を瞑らないといけないことに涙があふれる日だってある。あったかいのに、寒さを感じる日だってある。朝、「このままここにいたい」と自分を弱くする場所でもある。

とはいえ、やっぱり「自の家のベッドさいこーー!!」とは、毎回思うんですけどね。

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