NFTからスポーツファンSNSまで!(エンタメ・スポーツ資金調達)

こんにちは!

わたしたちW venturesが注目する、エンタメ・スポーツ領域の資金調達やM&Aをまとめてお届けします。

今回はNFT、ブロックチェーンゲーム、スポーツファンのSNSなどの資金調達を取り上げています。これらは、現在応募受付中のインキュベーションプログラム『SCRAMBLE』のテーマです。
新たなエンタメに挑戦するクリエイター、起業家の方々と、ご一緒したいと考えています。ぜひ、ご応募ください!

それでは、紹介していきましょう!

資金調達まとめ

スポーツファンSNS「Sportening」がシードラウンドで$7.3Mを調達

*Source:https://sportening.com

Sportening」は、お気に入りのスポーツチームの情報を収集し、他人と共有できるサービス。グループチャットやAIチャットボットによる最新ニュースの発信、ユーザーによる人気選手投票などの機能が特徴的である。
現在は、ヨーロッパサッカーに焦点を当てたサービスを開発しており、500人以上のFCリヴァプールのファンを含む、合計12クラブのサッカーファンを巻き込んで、プロダクト検証を進めている。
β版リリースから既に10ヵ月が経過しており、ユーザー数は25万人を突破。毎日2,000人の新規ユーザーを獲得している。
調達した資金を活用して、2023年末までにユーザー数600万人を目指す予定。併せて、対象競技をバスケとアメフトにも拡大する。

著名人NFTのマーケットプレイス「Colexion」がシードラウンドで$5Mを調達

*Source:https://colexion.io/

Colexion」は、有名人やスポーツ選手のNFTを取り扱っている、2021年創業のドバイ発のNFTマーケットプレイス。世界最大のPolygon NetworkによるNFTプラットフォームであると共に、手数料が安価であることが特徴。
10ヵ国以上、100人以上の有名人による1,200以上のNFTを取り扱っており、中でもクリケット選手のNFTに強みを持っている。
近頃はクリケット選手のDwayne Bravo、ラッパーのMika Singh、女優のKrissann Barretto、音楽グループSalim Sulaimanらと提携した。また、バーチャルミュージアムやPlay to Earnゲームの提供も予定している。Polygonをはじめ、Brevan Howard Asset ManagementやSuniel Shettyが主導した今回の調達を通して、マーケティングやNFTゲームの開発、更なるカテゴリー拡大に充てる予定である。

Solanaブロックチェーンのピクセルアートゲーム「Chillchat」がシードラウンドで$1.9M調達

*Source:https://www.chillchat.me/

Chillchat」は、Solanaブロックチェーンを搭載したピクセルアートNFTメタバースである。
1,500のOriginsキャラクター(オリジナルキャラクターを作る際に使用される原型キャラクターのことで、これらを元に作るキャラクターに「血統」が組み込まれる)でコミュニティが構築されている。
ゲーム内に用意されているピクセルエディターを用いてキャラクター・家具・ペットなどをユーザーが作成してゲームできるだけでなく、取引することもできる。
上記の通り、プレイして稼ぐPlay to Earnだけでなく、作成して稼ぐCreate to Earnというモデルが際立っていて、近い将来、ソーシャルゲームの主流になり得るとして注目を集めている。
1月に行われたOriginsのオークションでは1NFTにつき2SOL($240)ほどで完売したが、1ヶ月でMin$4,000〜Max$10,500に高騰。2月25日には追加で350のOriginキャラクターのオークションが行われた。
Solana Ventures主導で調達した資金を用いて、NFTテクノロジーやブロックチェーンゲームの開発を強化する予定である。イメージとしてはポケモンに近いゲームで、ポケットメタバースになることを目指している。

コミュニケーション障害のオンラインセラピー「Expressable」がシリーズAで$15Mを調達

*Source:https://www.fiercehealthcare.com/digital-health/expressable-grabs-15m-expand-access-speech-therapy-virtual-platform

Expressable」は、吃音から自閉症スペクトラム障害に至るまで、あらゆるコミュニケーション障害を抱える人に向けてオンラインセラピーのコースを提供している。また、資格を保有し、フルタイムで同社に雇用されているセラピストとセッションやテキストメッセージでやり取りもできる。
価格は月4回セッションプランで229ドルとなっており、上記の全てのサービスが含まれている。
米国においてコミュニケーション障害を抱えている子供は500万人。そのうち8〜9%が構音障害を持っているが、実際に治療を受けているのは半数程度しかいないという。
今回の調達には、F prime Capital、Hippeau、NextView Ventures、Amplifyher Venturesが参加した。調達した資金はセラピスト採用の拡大と医療機関とのパートナーシップ締結のために充てられる。

ストーリー作成のプラットフォーム「Join」がシードラウンドで$5Mを調達

*Source:https://tech.eu/2022/02/10/this-parisian-startup-picks-up-eur45-million-to-revolutionise-how-brands-communicate-with-web-stories

Join」は、作成したストーリー(SNS上の24時間で消える投稿)をウェブサイトやモバイル上に表示できるサービスを提供している。同社のプラットフォームには多様なテンプレートがあり、それらを組み合わせることで簡単にオリジナルのデザインを作成できる。
主な用途はEコマース・企業の広告で、ストーリーへのアクセス数やコンバージョン率を確認し、ビジネスへ役立てることができる。現在のクライアントにはロレアル、カルフール、ウエストフランスなどの大企業が名を連ねている。
今回の調達では、X Ange、Seedcampが参加した。調達した資金はマーケティングの強化に充てられる。

漫画・プロフィールのNFT「Pixel Vault」がシリーズAで$100Mを調達

*Source:https://coinpost.jp/?p=317167

Pixel Vault」は、PUNKS comicsという漫画のNFTやMetaHeroというプロフィールのNFTを発行している。スーパーヒーローなどの多数のNFTコレクションからなるNFT領域のMarvelを目標としており、漫画コンテンツなどのIP(知的財産)の分散型エンターテイメント化を手がけている。
2021年12月には、当社のPunks ComicsやBored Ape Yacht Club(BAYC)とadidas Originalsのコラボによって、ブランド初のInto The MetaverseというNFTがリリースされた。
今回の調達は、Velvet Sea Venturesや01Aが参画し、Punks Comicsなど当社のNFTキャラクターのエンタメ化(テレビ、映画、ビデオゲーム化)を目的とした新会社を立ち上げるために行われた。

M&A/IPOまとめ

インドの通信大手「Airtel」が分散型デジタルマーケットプレイス開発会社「Aquilliz」を買収(金額非公表)

*Source:https://www.airtel.in/

買い手の「Airtel」は、1995年に創業したインド最大手の通信会社であり、現在世界約20カ国で3G、4G、5GなどのキャリアサービスやSIMカードなどを提供している。年間売上約1.5兆円、社員数約18,000名の大企業である。

*Source: https://wishworld.com/?utm_source=aqilliz&utm_medium=website&utm_campaign=solutions

一方で、今回ターゲットとなった「Aquilliz」は、ブロックチェーン技術をベースとした分散型e-Commerceプラットフォーム(デジタルマーケットプレイス)、「Atom」&「WishWorld」の開発会社である。
Federated Learning(連合学習)、Differential Privacy(差別プライバシー)、Distributed Ledger(分散型台帳)の3つのテクノロジーを融合したHybrid Blockchainプラットフォーム「Atom」は、データ・プライバシーに強みがあり、特許取得済みである。
サービスの主な特徴は以下の3つである。

  1. カスタマー・購買者への価値提供:
    責任あるユーザーデータ管理&分析によって、パーソナライズされた商品やサービスを提供

  2. ビジネス・販売者への価値提供:
    クロス・メディア分析による、効率的・効果的なマーケティングインサイトの提供

  3. プラットフォームとしての価値:
    分散型マーケットプレイスとメタバースの融合(ブロックチェーンと仮想空間)

*Source: https://www.mindstick.com/news/1456/airtel-acquires-strategic-stake-in-blockchain-technology-startup

買収の主な目的は、特許取得済みのブロックチェーン技術と自社サービス(アドテック(Airtel Ads) 、デジタルエンターテインメント (Wynk MusicとAirtel Xstream) 、デジタルマーケットプレイス (Airtel Thanks App)など)との融合によるサービスの強化である。


いかがだったでしょうか?

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