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政治の距離が遠い理由と2つの民主主義

集計民主主義

民主主義と言えば、一般的イメージは”集計民主主義”です。
政治の選挙→代議員による採決、会社は株主総会、学校のクラス会など”多数決”を思い浮かべると思います。平たく言うと”多数決”で、全員の参画をある程度担保できる一方で、少数派の意見が通りにくいなどでデメリットがあります。

B層戦略


B層戦略

B層戦略とは、小泉政権の選挙戦略で取ったもので有権者をA~Dの4つの層に分けてB層に受けが良いフレーズ(自民党をぶっ壊す・痛み無くして改革なしなど)をマスコミを通じて多用したことから有名になったものです。
もちろん、A層への利権誘導という批判、人気やキャラクターで票を得ようとする姿勢、有権者への安易な上から目線なカテゴライズに後に批判が集まりました。私も知った時、支持層をB層と見下しているのではないかと思いました。個人的は縦軸はIQでなく、政治への関心やリテラシーと考えて先天的な要素でないものと思っています。なので”政治への関心やリテラシー”は失ってはいけないなと考えています。
企業が顧客ターゲットを絞るためのマーケティングでも、表に出ると今なら炎上しそうですね・・・

熟議民主主義

熟議民主主義とは、対話を重視した民主主義です。
集計民主主義への批判から提唱されたもので、”集計より対話”を重視すべきという考え方です。選挙を例に挙げると、一般市民より”政治団体や業界”の方が票を持っており優遇されます。熟議民主主義では対話というプロセスを重視しますので、市民の政治理解の機会が増えたり、そもそも論で決議内容のメリット・デメリットがわかりやすくなるなどメリットがあります。少数派の意見が対話の中で主流に変化していくこともあり、多様性も尊重できます。
一方でデメリットとして、熟議には時間がかかり決定スピードがかかりすぎる実践難易度が高いこと、熟議のうちに集団極化(SNSで政治的主張が対立するなど)が生じえることがあります。

まとめ

・イメージされる一般的民主主義は集計民主主義
・B層戦略など数(利益)を取るためだけの戦略もある
・熟議民主主義は”対話”を重視するが、結論が出るまで時間がかかり、場合によっては対立が深刻になる
・個人的所感では”感情重視”の集計、”理論重視”の熟議のイメージ
・組織や社会の運営に興味やリテラシーがないと搾取対象になってしまう

次回予告

今回は政治的な話題を記事にしました。
次回はnoteお題の名から記事を書きたいと思います。

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