見出し画像

ミドルアップの重要性

ミドルアップとは

ミドルアップとは、管理職が上層部からの指示を実行するだけでなく、部下を指導し、意見を吸い上げ”上層部に提案”することです。

トップダウンとミドルアップ


トップダウンとミドルアップ

トップダウンとは

トップダウンとは上図の通り、トップマネジメントの抽象度の高い指示が起点になります。例えば”売り上げを上げろ”などです。納期は決まっていますが、手段は各ミドルマネジメントに委ねられます。次にミドルマネジメントが抽象度を下げてプレイヤーに指示します。例えば”〇〇社に営業をかけろ”などです。ちなみに丸投げは抽象度を下げずにプレイヤーに”売り上げを上げろ”と指示することです。

ミドルアップとは

ミドルアップとは上図の通り、ミドルマネジメントが起点となり”現場への会社方針の腹落ち”からマネジメント(このフェーズをミドルダウンとも呼びます)を行います。そこから現場の意見を吸い上げトップマネジメントに”現場からの提案”を実施します。トップダウンの反対はボトムアップじゃない?って思う人も多いと思いますが、実際経営層と接するのは管理職なので一般的な企業ではミドルアップになります。よってボトムアップを成功させるにはミドル層への巻き込みが不可欠になります。

ミドルアップができていないと

①プレイヤーのモチベーション低下

プレイヤーはトップダウンの指示しかやらなくなってしまいます。裁量が低くモチベーション低下も低下し”自分で考えることを諦めてしまいます”
学習性無力といいますが、提案が通らないと一度学習すると”どうせ言っても変わらないと諦めが職場にまん延”します。

②成果が行き詰まる

プレイヤーのモチベーション低下した状態だと、トップダウンがうまく回らなくなってきます。成果が出なくなった時に”現場視点の意見”が吸い上げられず行き詰まりを起こします。現場視点の意見が”最新の情報を基にした意見”なります。トップ層は現場から離れているので、現場の現状と意見を伝えないと”古い基準での意思決定”が続き成果が行き詰ってしまいます。

③トップマネジメント人材が育たない

ミドルアップできない層は、トップマネジメントにはなれません。なぜなら、トップダウンで”指示がないと動けない人材”だからです。また自身は上に意見を出してこなかったので、下にも同様に”意見を出すことを認めません”こうなると組織は崩壊していきます。

まとめ

①トップダウンでは、古い基準の意思決定になり成果が行き詰る
②ミドルはトップに、現場の意見や情報を伝えてる必要がある
③ボトムアップを文字通り受け取り、プレイヤーからイノベーションや提案が起きないと考えてはいけない

次回予告

今回はミドルアップについて考察しました。
これが出来ている管理職は本当に優秀だと思います。
次回は、PDCAについて考察したいと思います。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?