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【小説】『君らは選ばれし戦士だ!!』㉒現在の元の世界編

3人はレストランで食事をして、ゆうかの洋服を買いに行った。
ゆうか「いっぱい買ってもらっちゃった」
勇作「まだ買うのかい」
ゆうかの買った荷物を全部抱えていた。
ゆうかは少し心配そうに勇作の方を見た。
千夏「心配しなくても大丈夫よ、ああやって娘の買った荷物を持ってあげるのがお父さんの夢だったんだから」「夢が叶ってよかったね」
勇作「ちょっとー勘弁してよー」 「でも、ちょっとあれだな」
ゆうか「どうしたの、お父さん」
勇作「結構かわいらしい洋服ばかりだったけど、だれの為に着るのかなと思って」
ゆうか「内緒だもんねぇーママ」
千夏「そっ、お父さんには内緒」
勇作「何でだよぉー仲間外れですか」
千夏「違うよ、そんなことお父さんに話したら、その人を探し出して何するかわからないからねぇ」
勇作「ゆうか、そんな奴いるのか、ねっ、ねってば」
ゆうか「さあ、ママには隠し事できないわ、大変ねお父さん」
千夏「そうよ、結構むっつりスケベなのよ」
勇作「なっ、何言ってんの!やめてよそんな話は」 「でもな、ゆうかにそんな人がいるなんて、安心したよ」 「一度会って、ゆうかを守ってくれって頼みたかったよ」

ゆうか「ほんと?」 「実は、さっきからずーと後をつけてるの」 「出てきていいよ」
ビルの陰に呼びかける。どこか弱弱しそうな男がトコトコとやってきた。
弱そうな男「はっ、初めまして僕は高木義男と申します」 「ゆうかさんにはいつもお世話になってます」
勇作「ここじゃ何だし、そろそろ夕食たべないと」
義男「あっ僕いい店知ってます、ここから近いです」
勇作「じゃあそこに行こう」

【義男お勧めの店】
料亭だった。義男があらかじめ予約していた。
部屋に案内され、それぞれ落ち着いた。
すぐに料理が運ばれてきた。
義男「あっ、お酒どうぞ」
勇作「どうも」
勇作がお酒を一口飲んだ。
勇作「えと義男君、ゆうかとはどうゆう関係かな」
義男「はい、内閣情報調査室の同僚になります」 「こう見えましても、格闘技は得意で道と付くものは一通り有段です」
勇作「へぇー見えないねぇ、失礼だけど」
義男「よく言われますので気にしないで下さい」 「あと、ゆうかちゃんとは幼馴染です」
ゆうか「家が隣で、学校の席も隣だったの、いつもいっしょ」
千夏「なんだか、いっしょね私たちと」
 「ゆうかにいじめられてない?」
義男「はい、いつも、、、、」
ゆうか「あのーいじめじゃなくて、からかってるの」
義男「どうー違うのかなー」
ゆうか「こいつね、弱っちく見えるけど、なんか優しくて安心するの」
義男「僕もゆうかちゃんの隣はとても居心地がいいんです」
勇作「なんか他人とは思えなくなって来た」
 「そーか、仲がいいんだ、よし料理暖かいうちに食べよ、いただきまーす」
 「うーん、うまいよ義男くん」
料理を食べ終わり、デザートの和菓子を食べていた。
勇作「義男君、ゆうかのこと頼んだよ、これからも僕らの代わりに守ってやってね」
千夏「義男君、お願いします」
義男「はっ、はい、僕が死んでも守ります」
勇作「死んでも守るか、うん、合格だ」
 「義男君、今晩のことは聞いたかな?」
義男「はい、ゆうかちゃんから」
勇作「そっか、もう君とも会えないと思うと、なんか寂しいよ」 「ゆうか、よかったな、義男君はいいやつだ」 「二人とも幸せに暮らせよ」「あー行きたくないなぁ」
千夏「何言ってるの、スーパーヒーローのくせして」
勇作「そうだな、全人類、いや地球存続のためがんばらなきゃ」

つづく


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